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第二話 -冒険記の書き始め-

 俺は眩しい光に包まれて思わず目を閉じた。

 目を開けると目の前には大きな城が佇んでいた。周りには噴水があり人々が集まる憩いの広場のように思えたが、不気味なことに人っ子1人見当たらなかった。空は暗雲で覆われ、夜かどうかの見分けもつかないような暗さだ。付近の建物は軒並み雨戸まできっちりと閉められていて人の声すら聞こえてこない。

「おいおいおいおい、俺の冒険記、書き始めから最悪なシナリオだな。なんだここはっ、魔王でも住んでんのかよっ」

 彼の泣き声が混じったような声は不気味に反響し、背後の音さえ掻き消した。

 

 彼は突如背後からすごい衝撃を受け、城の2階の窓を破り部屋の中に蹴り込まれた。

 どんな蹴り方したらこんな蹴れるんだよ。窓の破片が腕に刺さって出血しちまったな。

「この後どうしようか。抜け出した方がいいんだろうが、この世界に来たばっかの俺でもわかる。ここはヤバい。」

 部屋の扉を少し開けて外を覗くと長い廊下あり、扉がごまんと並んでいた。ところどころの床からは不気味はオーラが漂っており、そこからはアンデットがスポーンしていた。

 あの瘴気の様なオーラは一種のアンデットスポナーを兼ねているわけか。となると、ここで俺がこの部屋から飛び出していくのは自殺行為だな。だからと言ってここで留まっていてもいつアンデットが来るのか分からない。いっそ窓から飛び降りて逃げるという手もあるが、飛び降りて安全に着地できるだろうか。今は下手な事をせず隠れていることが一番安全だろう。


俺はクローゼットらしきものに隠れるために戸を開けると、なんとそれはクローゼットではなく隠し階段だった。階段は暗く、足元も不安定だ。警戒しながら階段を降りていくと、頭上にランプが吊り下げてある。どうやら最近まで人がいたようだ。食料もあるかもしれない。ランプを手に取り、ランプを頼りに進んでいくと大きな空間に辿り着いた。

 ただし、俺を待っていたのは大きな空間だけではない。1人の老婆の姿もあった。

不定期投稿なので次話がいつになるか分かりません。近日中に更新します。

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