表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

53/64

新しい生と古びたものの死と  5

お読みいただきありがとうございます!よろしくお願いします。

「真那、学校に遅れるよ?そろそろ起きなさい」

「うー・・ん、パパ、今日のお仕事は?」

「今日は家でテレワークだよ」

「そうなの?私のお弁当作ってくれた?」

「あのね、真那はもう高校生なんだよ?そろそろ自分でお弁当を作っても問題ないんじゃないかな?」

「えーーー!でも!パパが作った方が断然美味しいんだもん!」


 パジャマ姿で部屋を飛び出すと、エプロン姿のパパが呆れた顔でこっちの方を振り返った。

「髪の毛!寝癖がひどい事になってるよ!」

「もー〜!パパうるさい!」


 我が家は両親が離婚をしているという事もあって、シングルファザー家庭なのよね。ママはキャリアウーマンで海外に住んでいるから、ここ数年、顔を合わした事もない。

 でも、寂しくて仕方がないって事はないの、だって私にはパパがいるから。



 私が通っている私立の高校は進学率が高いという事もあって、頭が良い子ばっかりが通っているのよね。偏差値が高いって事は、頭の作りも良いはずなのに、話している内容はバカみたいな事ばかりなのよ。


「ねえ、ねえ、また都築くん、あの女と一緒に居るんだけど!」

「本当、ありえない!あの不細工が常に一緒ってだけで腹が立ってくるんだけど!」


 同じクラスの都築俊という奴は、渋谷を歩けばスカウトを受ける、六本木を歩けば金持ちそうなレディにナンパされるという程、異質なイケメンぶりを発揮している男なんだけど、隣に住んでいる幼馴染ポジションの女から離れないというか、執着しまくっているというか。


 隣の家に住んでいるのが、テレビに出ていてもおかしくないレベルのイケメン同級生という漫画のヒロインみたいなポジションにいる作倉絢美は、とにかく普通の女子なのよ。


地味ってほど地味な顔立ちじゃないんだけど、隣に立つ都築の所為で、野の花どころか石ころレベルにまで見劣りしてしまうので、私は心の奥底から可哀想だと思っているんだけど、周りの皆は、なんであいつが!信じられない!みたいな感じで嫉妬と憎悪を燃やしちゃうわけ。


「みんな都築が好き過ぎない?私にとっては都築レベル、キッチンの壁に残ったシミ程度にしか見えないんだけど」


 私の言葉に、周りの友人がハッとした様子で振り返る。

「だってさ、都築とは比べ物にならないくらい、うちのパパは素敵だもの」

 パパお手製のマフィンを鞄から取り出して配っていくと、みんなの怒りがあっという間に消失していく。やっぱり女子には、イケメンパパ手作りのお菓子が癒しになるわよね?


「真那のパパがイケメンだっていうのは知っているわよ!」

「また今度遊びに行きたい!」

「いいよ〜いいよ〜、また遊びに来なよー〜、パパも私の友達に会うのが好きだったりするから、大丈夫だよー〜」

「行きたい!行きたい!」

「何?イケメンって何?」

「写真みたい!写真!」


 遠くで話を聞いていたクラスメイトまでやってくるんだから、みんな、イケメンが好きよねー〜。まあ、うちのパパは周囲も認めるイケメンパパだから、余裕でみんなに見せてあげるけどね?


ここまでお読み頂きありがとうございます!

モチベーションの維持にも繋がります。

もし宜しければ、☆☆☆☆☆ いいね ブックマーク登録

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ