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だいすきっ!!  作者: 翅桜
3/5

プレイボール!!

ギャグです。

「だぁ!!どうやればそうなるんだよ、逆に教えてくれ…!」

「いや、だから普通に…こうやって。」

「な・ん・で、ボールが上にいくんだよ。普通に投げればボールは前に進むんだよ!!」


「あぁ〜。ミミズさんだぁ!!」

「ぎゃぁぁ〜!!シン、ポイしなさい!!それミミズじゃなくて、蛇だからっ!ぜんぜん大きさ違うでしょ!?

いや、ミミズ持たれても困るけどさっ!!とりあえずポイしてぇ!!」


「今日もいい天気だね、最近どう?」

「そうだね。まぁまぁだよ、レン兄は?」

「俺もまぁまぁ。」


今日も平和です。

(みんなバラバラな事してるけど…。)



プレイボール!!



年齢:14歳

名前:北野幸貴きたのゆきたか

職業:学生

北野家:五男


「なぁなぁ、変化球ってどう投げんの?」

さて、今日は日曜日。

久しぶりにみんなの休みが揃ったことで遊びに来たのです。

河原に。

近所の。


「え?普通にクイってなって、グイってして、ズバッてすんの。」

「ユキくん、国語がんばろーね。」

「国語…?日本語喋れるから大丈夫だよ、ミコ兄。」

「基準はそこか…。つーか、みんなでやらねぇ?二人野球はしんどい。

ピッチャーやって打たれたら、走って受けて、そのままファーストまで走るとか可笑しいだろっ!!」

「あ、それ思ってた。だから私もいーれて。」

サナ姉が笑顔で走り寄ってくる。

結局、家族みんなで野球。四人vs四人で。

「よっしゃー、こいっ!!」

「いくぜ!」

バッターはコト選手。

ピッチャーはミコ選手。

ミコ兄がそれなりに速いボールを投げる。

「っ!!」

ブンっと音がしたと思うと、キャッチャーである僕のミットにボールが吸い込まれていた。

「今のなに!?顔に傷がついたらどうすんだよ!!

大事な商売道具なんだからな。」

「コト兄、男のくせにんな事気にすんな。」

「っざけんな!」

二球目はしっかりとらえ、ボールは飛んで行った。

「シン〜、がんばれ〜。」

シンはとことこ可愛い足取りでボールを追いかける。

と、思ったら。ドンっとこけた。

全員がやばっという顔をする。

「っふぇっ…。」

「シン、飴いる?ヒーローは泣かないぞ。」

サナ姉が必死にあやすのも聞かずにシンは泣き出した。

お父さんがシンを抱きかかえ、グランド(手書きの狭いけど)から出た。


しばらくシンは飴を舐めながら、ヒーローのフィギアで遊んで復活した。

「……。」

「セイ兄、無言でバット持つのやめてくれる?

眉間に皺がよってて、怖い。」

そのまま眉間に皺をよせたセイ兄はボールを打った。

「でっ!!」

見事サナ姉の頭に当たる。

「なにすんのよ!」

「スポーツなんだからしょうがないだろ。」

「頭だよっ。なんかなってたらどうすんの。

お医者さんになりたいなら、心配してよっ。」

「大丈夫だ。それ以上お前の頭は悪くなんないよ。

なんかなってたとしても、叩けば治る。」

「えっ、何、テレビ的な!?叩けば治るって、私の頭はそんなに安くないよ!?」

「お前ももうちょい国語勉強しろ。」

「あのさぁ!!ボールをはやく投げてくれないかなぁ!!

終わんないんだけど!!」

そのまま喋り続けるサナ姉(ボールを持ちながら)は

地団駄を踏み、ボールを投げた。


野球のようで野球でない。

団結してるようでしていない。

野球も大好きだけど、こんな日曜日も嫌いじゃない。

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