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異変

しかし、欠けたのだ。

完全無欠の存在と思っていた龍の、鱗が。


「(この水晶は無理にでも運ぶか……。)」


ついに首元まで来た。

間違いない。

右手が共鳴している。

ここは龍の首の中。

出口はもうそこだ。


しかし、肝心のものが見つからなかった。


「(出口はどこだ?)」


いつまでたっても口があかない。

この龍、完全な生命体の可能性がある。

つまり、呼吸すら必要ない。

外界からの資源に依存していないのだ。

つまり、龍と対峙するには無理やり口を開けさせるしかない。

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