表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/100

光の試練

傷だらけの顔で笑みを浮かべる。

そうさ、できるところまで行ってやるさ。

決心したからか、体の震えは止まっていた。

呼吸も整っていた。


「……次は龍の胴体か。」


鏡が区切っていた部屋へと進む。

しかしどうも様子が変だ。

視線の先には紫色の霧がはっている。


尻尾からここまで、いくらか入り組んではいるが、振り返れば彼方まで見えるようなものだった。

しかし、ここからは1メートル先も見えない。

濃霧、それも度し難いほどの。

しかし、回り道があるはずもない。

龍の根源へと至るには、ここを通るしかない。


「この濃霧……、視界はもちろんだが。」


息をする。


「やはり有害か。」


腐ったベリーみたいなにおいがする。

思わず手で鼻を隠す。


何だろう、オレンジや葡萄のような、とにかく、果物の腐敗臭がする。

新鮮なにおいをかいだ後にくる腐敗臭がより気分を害する。

しかし、歩みを止める理由にはならない。


「体に有害なだけなら、大したことはないな。」


これまでの苦難、苦悩、そういったものと比べれば、優しいほうだ。


「ガスがたまってるということは、ここは龍の腹の中か??」


足からようやく、消化器の中に入ったのだろうか。

もちろん、これがはらわたにたまっている気体という保証はどこにもない。

何より、龍の体からは瘴気が出ていたということ……、この霧も、瘴気ソレである可能性が高い、と思う。


「(でも、推測は無意味なんだよな……。)」


見えない道を踏みしめて、先に進む。


「(ん……??)」


開けた場所に出た。

しかし、それは両側の壁が広がっているのが見える、という意味で、やはり視界は悪いままだった。

視界の先から何かが光っているのが見える。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ