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初転生

「『世界線』はあなたが行く各異世界に確かに物として存在します。そしてそれらは各異世界の原理・構造・真理などを知ることで、手がかりを得ることができます。」


これまた抽象的な言葉だ。

もちろん『世界の原理』や構造、心理は何を指しているのかわからない。


「さて、これで説明は終了です。そろそろ異世界につきますよ。異世界について最初の2時間くらいは私と会話できるようにしておきます。話がしたくなったら、私への言葉を思い浮かべてみてください。」


「わかった。何を説明しているのかはまるでわからなかったが。」


少女は口角を上げて、笑みを浮かべる。


「それでは、神々により選ばれし魂よ、偽善世界線ビー・ノーヴリストへ顕現せしめよ!」


こうして、初めての異世界線、もとい異世界への転生が始まった。

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