表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/100

雲間から輝く

「こ……、これは……?」


脚を振るわせ、涙を流しながらもその表情は晴れやかであった。


「ゴ、ゴア……?」

「……言ったでしょう、進んで誰かを傷つけるようなかたではないと。」

「というと、この方を……?」

「……そうです、私はそう考えています。」


二人だけで話が進んでいるようだ。

話の内容がよくわからない。


「大丈夫ですか?」


涙は吹き終わった。


「はいっ!ありがとうございます!」

「ごゆっくりどうぞ!」


快活饒舌かいかつじょうぜつ天真爛漫てんしんらんまん雲間くもまからしたような笑顔であった。


「……いい店員てんいんじゃないか。」


自然と顔もほころぶ。


「元気な人を見ると、元気が出るようだ……。」


さて、ちょうど料理も運ばれてきたし、食べようか。

そんなことを考え、ふと見上げるとゴアも笑っていた。


「……本当に面白いかた……。」

「何か言いましたか?」

「いえいえ。」

「とはいえ、獣人じゅうじん待遇たいぐうは本当にひどいのかもしれませんね。」


言ってから気づく。

発言のあやうさを。


「すいません、俺みたいなのが、こんなこと言って……。」

「いえいえ。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ