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2.私があなたの花だとしたら
きみの手のひらで咲いている色鮮やかな花
それが朽ちるとき、きみはどんな顔をするのだろう
笑うだろうか
泣くだろうか
悔しがるだろうか
その花が私だとして
私にどんな表情を投げかけるのだろうか
どうせなら、私としてはきみには笑っていてほしいのだけれど
世界中どこにも私という存在がいなくなったときのために
その笑顔の準備をしておいてほしいのです
どうか、私の最期のときにまで
悲しい顔はお控えください
花はきれいに散っていくものだから