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1.七星の夢見
ななつの星を観ていた
私はあの星の中のどれに似ているだろう
それぞれの色や輝き方
もしかしたら既に消えてしまっているかもしれない
そんなあやふやで
儚くて
夢みたいな微かなものに
私は自分を重ねようとしている
バカげているのはわかっていても
星を辿れずにはいられない
これが、若いってことなのだろう
まだ幼い私には、きっとあの星にすら手が届かなくて
きっと大人になったら星すら見なくなるのだろう
結局私は人のまま
あの七星に見降ろされながら生きていく