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戀憐廻祈  作者: 空月
裏話
4/6

制作裏話

好き勝手話してるのでネタバレもあるし本編の余韻(?)ぶち壊す発言も多分あります。あとぐだぐだ。

無駄に長いですが、それでもOKな人はどうぞ。


◇書いたきっかけ


どこかでも触れましたが、戀憐廻祈はマイページから行ける本サイトとは別の合同サイト用に書いたものでした。

しかし最初からこんな話を書こうと思っていたのではなく、「なんか書かないとなー」と思いながら動画サイト巡りしているときにとあるMADを見ていたら思いついたという。インスピレーション先行の話でした。

MADに使われていた曲が主なインスピ元。なので戀憐廻祈はその曲をエンドレスリピートしながら書いてました。

漣戀戒祈以降はちょっと曲からずれてしまったのですが、一応一貫してのイメージソングではあります。



◇タイトル


活動報告にも書いてますが一応こちらでも。

タイトルのエセ四字熟語は、字面と響きを重視しつつぼんやり内容に沿わせただけなのであんまり意味のある言葉ではないのですが、あえて文にするなら以下のような感じになります。


戀憐廻祈=恋ではなく憐みに似た、幾度も繰り返される祈りのような

漣戀戒祈=恋ではないものから生まれた、漣のように繰り返される戒めと祈り

戀恋回帰=いとしいいとしいと言う心が、いつか恋へと回帰するように


戀恋回帰は書き上げてすぐに考えたのでちょっとしっくりこないですが、大体こんな感じ。

二人の間にあるのが「恋ではない」というのが、結構重要だったんですよという話。




◇雰囲気重視


雰囲気小説と明言しているように、世界設定とかキャラ設定とかがほとんど分からない書き方になってます。

というかぶっちゃけ戀憐廻祈時点では勢いのみで書いたので考えていませんでした。

なんといっても「ひたすら優しいヤンデレ・権力者に執着される異世界トリップ者・鬱々ローテンション」くらいしか考えずに書いてましたからね……。

でも大体書き始めってそんなもののような気もします(当社比)

なので続編になるとふわふわ感というかもやもや感のさじ加減に悩んで、結果ちょっと雰囲気が変わってしまう現象が。……起こってます。多分。




◇ぼんやり設定


世界観としては中華+西洋な感じをイメージしてました。

全然出て来ませんけども。ちなみに魔法的なものは多分ない。

『彼』は権力者ではあるけれど独裁者ではなく、最高位に近いけれど最高位ではない、くらいの半端な立ち位置。人徳はありました。

『私』を拾ったのは偶然。庇護したのは同情が大半でした。多分飛ばされたのが誰であっても同じことをしたはず。

大きな出来事はなく、少しずつ距離を縮めて仲良くなって、けれど『私』がさらわれたことで全部狂った感じ。

さらわれた時点では『私』→『彼』は感謝と親愛とほのかな恋心未満の感情、『彼』→『私』は庇護心と親愛とわずかな執着、といった感じだったと思われます。

多分『私』がさらわれることがなければ、ゆっくり想いあうこともできたんでしょう。もしもの話でしかないですが。




◇『私』が喋れない理由


過去回想では喋っているのに、作中現在だと声が出ない『私』。

これは『私』を排除しようとした一派に毒を盛られて一時的に声喪失→精神的ショックその他諸々で声が出なくなる、のコンボが理由でした。

『彼』が、『私』が含みなく(過剰な敬愛とか畏怖とかなしで)名前を呼ぶのが好きだと言っていたため、「名前を呼べない」ことを申し訳なく思っていた、という設定があったり。




◇戀恋回帰


続編の続編にしてラスト、として書いた戀恋回帰。

『何か』起こってるわりに作中でまったくそれについて説明されないのでちょっとばかり解説じみたことをしてみようかと。


・『彼』がいなかった理由

彼の領地(的なもの)で反乱みたいなものが起こったため。でもこれは実は陽動の意味合いが強かったり。彼を屋敷(=『私』)から離すことが重要だったという。


・屋敷と炎と扉

扉が開かなかったのは、『彼』にとって『私』がよくない存在だと考える一派と通じていた召使さん(的な存在)とかが工作したため。

炎の回りも『私』を殺すことを重点的に考えてのことです。脱出経路を潰すのと証拠隠滅とその他諸々。

『私』が炎が回りきるまで気付かなかったのは眠り薬を盛られたから。もちろん下手人は『私』の世話をしてくれていた人達です。

その辺りのこともぼんやり察して、『私』は脱出を完全に諦めました。


・ぼろぼろの『彼』

反乱鎮圧中に目的(陽動)を察して強行軍で戻り、止める部下たち(『彼』を慕う故に反乱側と通じている人もいた)を振り切って屋敷に突入したため。

すぐさま治療を受ければ死ななかったでしょうが、『彼』は炎の中『私』の元に向かうことを選びました。




◇狂ったあとの『彼』


基本的に『彼』は狂った(としか思えない)行動をしても、それまでの積み重ねもあって討ち倒してしまえと考える人は少なく、また『彼』の有能さから『私』を消す方向に動く人の方が多いです。

権力欲はなく、民のことを思って行動し、有能すぎて疎まれることはあれどたいていの人には慕われる、聖人君子もかくやな感じの人だったので。

ちなみに元々『彼』の敵の立ち位置にいた人は初期に排除されています。あとは『私』を護れるだけの地位と立場があればよかったので、それを維持することに全力を傾ける=容易に打ち崩せない。

よって、恐怖統治状態になっても破綻しなかったという。




◇もし長編になっていたら


戀恋回帰……というか漣戀戒祈の続きは、長編にしようかなあと考えていた時期がありました。

その場合は、『私』が『飛ばされた』理由というか、その辺りに関わる設定が出てきて、あと二・三人くらいキャラが増えて、途中ごたごたして更に鬱になる代わりに、ラストは心中エンドではなく関係性の変化に伴うちょっとだけ未来がある感じのエンドになる予定でした。


小説として書かないんなら一から十まで書いちゃっていいかな、と思ったので、拍手に伏線祭りの冒頭(超短い)と脳内プロットもどきを文字に起こしてみたものを載せてます。

プロット未満の何かなので読みにくいしわかりにくいかもしれませんが(このページの裏話群より)、興味がありましたら覗いてみてください。




◇最後に


最初から最後まで鬱々しい上に救いもあるんだかないんだか(どっちかというと無い)な話で、あえて削った部分があるにしろ読者に不親切極まりない構成でしたが、ラストまでお付き合いくださってありがとうございました。

バレンタインネタを考えているときに、この二人のあったかもしれないほのぼの日常話書けそうだなぁ、と思ったので、もしかしたらそのうち掌篇とかを書くかもしれません。

アナザールート的なものもひとつくらいは書きたいなぁ、と思っていたりします。予定は未定ですが。


それでは、また別の作品ででもお会いできますように。

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