1/18
序話
※この小説は、一部暴力的な描写を含む予定でいます。
極端にそういったものが苦手な方は、閲覧を控えていただけると幸いです。
今日もボクは、色々なことを教わった。
人間の容姿。
地球での生活の仕方。
兎の生態。
酸素呼吸の仕方。
地球の社会システム。
人間らしいしぐさ。
たくさん勉強は積んだ。
最終点検だってした。
ボクはいそいそと準備をした。
なんたって、明日からは初めての大仕事なのだから。
新天地を切り開いて、未来を作っていく、名誉あるお仕事。
半分のわくわく、半分の使命感。
いつ何があるのか分からないのに、不思議と不安はない。
胸を張っていい。
ボクは、選ばれたんだから。