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~彩り~




嗚呼。






またこの夢か。




















ーーーー此処はどこ?


ーーーーーー暗いよ。寂しいよ。


ーーーーーーーーー痛いよ。







傷だらけの体で暗い道を歩く幼い私

膝や肘には擦り傷だらけ

血が流れている。

青痣や煙草を押えつけられた痕もある。



けれど見つからないように、

傷をつけられなかった顔だけが

唯一何も傷が無いところ。

のろのろと泣きながら歩く私の前に、

突然顔が現れた。

怖くて。怖くて怖くて怖くて怖くて堪らない

母親の顔。










ーーーー「あんたなんて死んでしまえばいい」











心に刺さって取れない言葉。

抜こうとしても引っ掛かって取れない言葉

痛いんだよ。どんな傷よりも痛いんだよ。

なんでなの?私、テストだって100点だったよ。

運動会の徒競走だって1番だったよ。

みんな彩ちゃんは可愛いって言ってくれるし。

お母さんの言う事だってちゃんと聞く。

だから、もう叩くのはやめてよ。

死ねばいいなんていわないでよ。



いつまでもそう願っていた幼い私。

それなのに母親は殴るのをやめなかった。

ねぇ。小さい私。

そんなくだらない願いやめなさいよ。

そんな願い叶うわけないんだから。

媚びた笑い方が鬱陶しい。

もう笑うことなんてやめてしまいなさい。

感情なんて表情に出したら終わりなの。

ねぇ。強くなりなさいよ。

彩のある世界なんて私達には存在しないの。

灰色の世界で生きていくしかないの。

笑うのなんてやめてしまいなさい。










ーーーーーーー






「ハァッ、ハァッ・・・」

夢を見ていた私は汗だくで起きた。

もう恐れていた母親もいないのに。

高校生になって私は一人暮らしを始めた。

なのに。いまだにこの夢を見る。

弱い自分。何を恐れているのよ。

もうあんたにはなんにも怖がることなんて無いじゃないの。















ただ灰色の世界を生きるだけじゃないの。
































虐待ってさいてーですよね。


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