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ライネスの友達

それから二か月くらい経っただろうか。


今ではリンとライネスは一緒に買い物に行ったり、散歩したり、一緒に稽古してご飯食べたり、ずっと一緒に生活している。


仲が良すぎるのも困ったものだ…


国王にはそう言って笑われた。


今日も朝から一緒に魔法の鍛錬をした後、街まで遊びに来ていた。


「ねえリン。この服似合うわよ」


そう言ってライネスがドレスのような服を見せてくる。


物凄くかわいいドレスだ。ライネスなら絶対に似合う。


でも動きづらさがあるのがネック…


「ライネス様の方が似合うよ」


ライネスは顔をぷっーっとさせて拗ねる。


「もうっ!様付けはいいのに…」




「あ、ごめん。王女様だから自然に出ちゃった」


ごめんねっとリンは軽く謝る。


すぐに許してくれたライネスに


「ライネスにはこの服が似合いそう」


そう言ってリンが見せたのは、白い布で作られたドレス。


ウエストに切り替えがある、スカートが大きく広がるデザインのもので、


華やかで可愛らしい、お姫様のような印象がライネスにぴったりだ。


ライネスにしばらくの沈黙が訪れる。


ドレスを見て固まっているようだった。




「え……?」


リンは焦る


ライネスって白嫌いなの?


こういう系のドレスは好きじゃないとか?


金髪で青い目をしているライネスの容姿とも相性がいいし、


ライネスはまだ小さいから、こういうお姫様系のドレス着てるところ見たい…


絶対にかわいいもん


リンの思考が、焦りから妄想に変わっていった瞬間。


唐突にライネスが口を開いた。


「いい..」


「このドレスすっごく素敵」


目をきらきら輝かせてライネスは子供のように言う。


「ありがと!リン」


そのあとお城に戻って、夜ご飯を食べながら


ライネスとおしゃべりを楽しんだ。




リンは寝る前にふと考え込んだ。


この二か月でライネスと物凄く仲良くなった。


ライネスの過去も教えてもらった。


お母さんが突然倒れて亡くなってしまったことや、魔法がうまく扱えず、期待に応えるために剣を修行していたこと、リンのような友達が今までいなくて寂しかったことなど。


まだ15歳くらいなのにつらい境遇を乗り越えていた。


そんなリンもダンジョンでの話や、様々な英雄たちから直接聞いた話などを聞かせてあげた。




今ではリンとライネスは師弟というよりも歳が二個違いの姉妹のような関係だった。


そんなリンだからこそライネスの成長具合には驚かされる。


今ではもう、炎の魔法を無詠唱で発動できるほか、その威力も申し分ない。


普通、一つの属性を極めればいいものだとライネス本人も言っていたが、


ライネスは最近、治癒魔法も勉強し始めている。


死者の蘇生などはできないが、それなりの腕になってきた。


それに加えて剣もできるんだからライネスはすごく強い。


そんなライネスに最近、リンは新しい魔法を作ってみてはと提案をしてみた。




実際、火や、水、土や風、氷や治癒の魔法だが、その他にも魔法は存在する。


なぜ皆この六つの魔法に縛られているのかというと、詠唱である。


ククロスがこの六つしか残さなかったため、今の時代の人々はこの六つしか魔法を使えない。


リンの光の魔法も、ククロスがダンジョンで生み出したものだ。


炎のさらに上を目指したものらしい。


また、ダンジョンを吸収するときに使った魔法は、自分の創作魔法だが、


自分の精神に物体を永遠に閉じ込めるといったもので、


現象そのものに関与した魔法なのである。


こういった現象そのものに関与する魔法はとても危険だ。


ダンジョンコアを取り込む時のあの魔法も、なぜできたのか分からないが、誰かに後押しされた気がする。


今ではダンジョンコアを取り込んだため、あまり体の負担はないが…


まあそういった形でライネスにも魔法を現象から生み出してはどうかと提案した。


これが非常に危険なことは十分承知であり、ライネス以外になら提案していないだろう。


なぜかライネスは現象操作をしても、あまり体にダメージはないらしい。


そこはライネスの天才性なのだろうか?


少なくともダンジョンコアを取り込んだリンと同程度の火力は出せないものの、出力が小さければリンと同程度の魔法が操れるというわけだ。




それにリンは最近、記憶から物体を抽出する実験をしている。


ライネスが強くなったからだ。


リンが研究している間、ライネスに創作魔法を考えてさらに現象との結びつきを感じてもらいたい。


そういう思惑があったのだ…


そう何度も同じことを考えているうちにリンは寝落ちした。



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