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走馬灯?
「あれ…私、何しているの?」
そこは白い靄に包まれている世界だった。
ふと前方に黒い靄がかかり始め、
そこに映像が次々と湧き上がる
「あ、これは私の五歳の頃…お誕生日のプレゼントに剣をお父様に貰ったんだった」
少女の目には剣をもらって喜ぶ少女の姿が映る。
だがそこには決していい出来事だけがあるわけではなかった。
「あ…これは…」
「お母様が亡くなってしまった日」
そこには突然倒れた女性を泣きながら抱きしめる少女が映っていた。
「お母さま…」
目に映る映像に少女は涙を滲ませた。
そして――
「これは…」
そう呟いた映像には、白いドレスを持っている女性が映っていた。
その女性を思い出して
少女は――
「はっ…」
その時、少女は気づいた。
自分が走馬灯を見ていることに。
慌てて目を開けようとするが、開け方が分からない。力が入らない。
なんとか視界を開こうと頑張る。
そして――
霞んで見えたのは、自分の最愛の友人が惨たらしく殺されている姿だった。




