登場人物紹介
水戸 龍真
本作の主人公。
茨城県水戸市出身の任侠男で、若い頃の高倉健を思わせる寡黙で精悍な風貌を持つ。
義理と人情を何より重んじ、弱い者いじめを決して見過ごせない性分。
現代日本で少女を庇って致命傷を負った直後、背中の閻魔大王の入れ墨が赤く発光し、異世界へ転生した。
背中にはド派手な閻魔大王の刺青を背負い、さらに前世では鹿島新當流免許皆伝の腕前を持つ本物の武人。
異世界でもその剣技と胆力は健在で、見知らぬ長剣ですら使いこなし、魔物や荒くれ者を圧倒する。
普段は無口で怖そうだが、子どもや弱者には驚くほど面倒見がよく、不器用な優しさを見せる。
また意外なことに大河ドラマ好きで、義を貫く武将や、乱世を生きる男たちの生き様に強く惹かれている。
異世界でも「筋が通るかどうか」を何より大事にして動いており、それが周囲の人間を強く惹きつけていく。
特徴
任侠口調の長い仁義の口上が名物
弱者を守る時ほど強くなる
法が弱者を守らないなら、自分が筋を通すという信念を持つ
ミア
本作最初のヒロイン。
獣人の少女で、龍真が異世界で最初に助けた相手。
奴隷商人に追われ、森の中で魔物に襲われていたところを龍真に救われた。
故郷の村を襲撃され、姉ノアを庇われる形で逃がされた過去を持つ。
そのため、自分だけ逃げ延びてしまったことに強い罪悪感を抱えている。
最初は龍真の強面ぶりに怯えていたが、命を懸けて守ってくれたことや、何も見返りを求めず助けてくれる姿に、強い信頼を寄せるようになる。
性格は素直で真面目。
怖がりではあるが、芯は弱くなく、大切な人のためなら勇気を振り絞れる。
龍真のことを少し怖いと思いつつも、誰よりも頼れる存在だと感じている。
エレオノーラ・ヴァレンシュタイン
グランフェル守備隊副長を務める女騎士。
白銀に近い金髪と、隙のない立ち居振る舞いが印象的な、凛とした武人系ヒロイン。
町に現れた龍真を「危険な流れ者」として警戒するが、実際に剣を交えたことで、彼がただ強いだけの乱暴者ではなく、理合と覚悟を備えた本物の武人であると理解する。
同時に、龍真もまた彼女が「腐った町の現実に嫌気が差しながらも、騎士として踏みとどまっている女」であることを見抜いている。
秩序と法を重んじる騎士であり、物事を感情で決めることを嫌う。
一方で、町の裏にある不正や、獣人失踪の気配にも薄々気づいており、現実と職務の狭間で苦しんでいる。
龍真とは価値観が違うが、その違いゆえに強く意識し合う関係。
リリィ
グランフェル冒険者ギルドの受付嬢。
桃色がかった金髪をした、柔らかな雰囲気の女性。
明るく丁寧な接客を心がけているが、目の下にうっすら隈があり、ギルドと町の空気に疲弊している様子が見える。
龍真の異様に長い仁義の口上を真正面から受けた最初の人物であり、その強面ぶりに怯えつつも、礼儀正しさや筋の通し方に少しずつ興味を抱いていく。
また、龍真がミアのために怒る姿や、腹を空かせた子どもへパンを分ける姿を見て、「怖いのに優しい人」だと認識し、少しずつ味方になっていく。
町の裏事情にうっすら気づいており、ギルドの帳簿や不自然な記録から、獣人失踪と倉庫の動きに疑いを持っている。
ただし、立場上、あまり表立って動けない。
ノア
ミアの姉。
第5話時点ではまだ正式な会話シーンはないが、ミアにとって最も大切な存在。
村襲撃の際、ミアを逃がすために自ら囮となり、奴隷商人に捕まった。
用語・立場の簡単な補足
グランフェル
物語序盤の舞台となる辺境の町。
一見すると普通の地方都市だが、獣人や亜人への差別が根強く、町全体にどこか淀んだ空気が漂っている。
獣人失踪、裏帳簿、商会、南倉庫、領主側近など、複数の不穏な要素が絡み合っている。
南倉庫
グランフェル南端にある倉庫。
表向きは商会の物資保管庫だが、実際には獣人や亜人たちを一時的に拘束する隠し倉庫である可能性が高い。
第5話ラストで、ミアの姉ノアらしき少女がここへ護送されているのが確認された。
闇オークション
町の裏で動いているらしい違法な取引。
正式な市場では扱えない“商品”――つまり、獣人や亜人の奴隷売買が行われている可能性が高い。
エレオノーラの推測では、数日以内に開催される見込み。
仁義の口上
龍真の名物。
「お控えなすって」から始まる、古典的でやたら長い挨拶。
異世界の人間には意味が分かりにくいが、妙に礼儀正しく、妙に迫力があり、毎回周囲をざわつかせる。




