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1ー7 告白

 なんとも初々しい二人が気になって、つい聞き耳を立ててしまうわたしたち。


 そんなわたしたちをよそに、めっちゃ緊張した凪が、有佐さんに告白をする。


「そのっ。お友達から始めてもいいですか? その、嫌になったらすぐに言ってくれてかまわないんだ」

「嫌だなんて、とんでもないです。むしろあたしの方こそよろしくお願いします」


 はぁ〜っと凪が盛大にため息を吐いた。


「緊張したぁ」


 その言葉に、わたしの胸はちくりと傷んだ。


 違うよ。ただ、ずっと仲良しの幼馴染みに彼女ができて、なんていうかその。


 わたし、凪のお母さんみたいな気持ちでいるから。よかったねって思いと、ほんの少しの嫉妬が混ざってる感じ。


 嫉妬っていうのも、もうこれまでみたいに四人で遊ぶ回数が減るのかもしれないから、そういう意味でのさみしさだったりする。


 そう、むしろそれだけのことよ。


 わたしもいつか、好きな人ができたら、凪みたいに冷やかされながら公開告白しなくちゃいけないんだろうなと思うと凪よくやったと褒めてあげたい。


「それで、二人の馴れ初めは?」


 馬鹿笑いをしていた陽稀がボールペンをマイクに見立ててインタビューしている。


 陽稀だって彼女いるじゃん。秘密にされてるけど。絶対二股かけてると思うんだ。


 同時進行っていうのは最低なんだけど、お芝居に関してはたくさんのお役を演じられる才能にもなるから、すごいことなんだけど、やっぱり最低。


 なんだよなんだよ。蓮だって彼女いるよ。蓮よりちっちゃくて可愛い系の彼女。


 いっしょのプリクラ、マーキングするみたいにあちこちに貼ってあるもん。


 するとだなぁ。恋人がいないのはわたしだけになる。


 恋は芝居の肥やし、と昔から言われているから、本当はわたしも恋をするべきなのだろうけれど、それもなんかね。


 だってほら。


 しようと思ってできるもんでもないでしょう。


 あ〜、くそっ。あたしも今度から電車乗る時に身綺麗にととのえておかなくちゃ。


 それに、もっと他校の生徒にも目を向けないとね。


「それで、有佐さん。さっそくなんだけどわたし、劇場部の部長の甲斐野 いち花です」

「美咲でいいです。よろしくお願いします」

「うん。じゃあ美咲ちゃん。あなたの学校で一番のイケメンを紹介してもらえるかしら?」


 あら? 三人の目が険しい。わたし、なにかおかしなことを言ったかしら?


     つづく



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