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6ー4 喜劇『白雪姫は目覚めない』後編

語り「悪い魔女の悪知恵により、魔女に顔を奪われてしまった白雪姫はすっかり元気をなくしてしまいました。そこで、白雪姫の顔を手に入れた悪い魔女が変装して、毒リンゴを持っていきます」


悪い魔女「あら、おばあさん。このリンゴを食べるととても元気になるわよ。はい、どうぞ」


白雪姫「ありがとう。いただくわ。……はっ!?」


〘胸をおさえてうずくまる白雪姫、そのまま倒れる〙


悪い魔女「ついにやったわっ。こうしちゃいられない。白雪姫から奪い取ったこの顔で、鏡の精に……、なぁ〜んてね。こういうのは割るにかぎるわ」


〘悪い魔女、鏡を割ってしまう〙


語り「そこへ、小人たちが帰ってきますが、倒れているのが悪い魔女の顔をした白雪姫なものですから、邪魔だとばかりに玄関からどけてしまいます。代わりに悪い魔女が白雪姫の振りをして、小人たちといますが、小人たちも白雪姫ではないらしいことに気づいて戸惑ってしまいます」


悪い魔女「お〜っほっほっほっほっほっ。その醜い女が今の白雪姫よ。彼女は毒リンゴを食べて死んでしまったわ」


語り「解せない小人たちでしたが、白雪姫が不幸なことになり、泣いております。と、そこへ一人の王子がやってきました」


王子「おおっ、なんというグロテスクな顔をした娘だろう。ここに来れば、美しい娘と会えると言われたのに、ガセネタをつかまされたらしい」


〘王子退場。またべつの王子登場〙


またべつの王子「おや、こんなところに醜いお嬢さんが。お嬢さん? こんなにシワだらけなのに?」


〘またべつの王子退場。それとはまたべつの王子登場〙


それとはまたべつの王子「おや? こんなところにおばあさんが倒れている。行き倒れたのか? 可愛そうだが、老婆を嫁にする趣味はない」


〘それとはまたべつの王子退場〙


悪い魔女「あ〜、なんだかとても胸が痛い。王子たちがそろいもそろってわたしの顔を侮辱してゆくなんて。もうこんな若さいらないわ。鏡さん、元の顔に戻しておくれ」


語り「悪い魔女は、鏡の破片にそう頼むと、元の顔に戻ってゆきます。そこへ、道に迷った最初の王子が白雪姫を見つけます」


王子「ややっ。これは美しい娘さんだ。ぼくからあなたへの口づけをプレゼントしましょう」


語り「息を吹き返した白雪姫ですが、すっかり話を聞いていたため、王子を殴って追い返してしまいました。こうして白雪姫は、悪い魔女を手下にしておもしろおかしく暮らしましたとさ。めでたし、めでたし」


〘閉幕ブザーの音〙


 これにて、劇場部九月公演は終了となります。皆様お足元にお気をつけてお帰りください。


 また、今回まで照明係としてわたしたちの一員として活動してくれた筒香 純くんに拍手をあげてください。


     つづく





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