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第12話 産婦人科医と密室の怪しい検査

※注意※

医療的な性描写のあるお話なので、苦手な方は読み飛ばして下さい。

次話は、影響ないようになっています。

 「それでは……次は、子宮の検査をしますので、器具を挿入していきますねぇ?因みに……こんなのが入るのですが、大丈夫でしょうかぁ?」

 「ひいぃぃっ……?!あ、あのぉ……わたし、まだしょ……処女ですのでぇ……。」

 「お、おっとぉ……!?危なかったですねぇ……。あぁ……!!玉川さんは、女性になられるまでの間、童貞だったのでしたよね……?」


 オカズとして俺がよくお世話になった、成人向けの映像作品ではお馴染みの器具を、産婦人科医の斎藤先生はトレイに載せた状態で見せてきたのだ。

 その器具がどう使われるのかは、俺は百も承知の為、慌てて声を掛けたのだ。


 「は……いっ……。全く、お恥ずかしながら……。」

 「問診の際、玉川さんから聞いておきながら……失礼しました。そうですね、では……子宮を検査する方法を、変更することにしましょう。」

 「あ、あのぉ……!!どのような変更になるのでしょう……?」


 例の器具を挿入しないとなると、子宮を間接的に触れられるのは、俺の知ってる方法くらいしかないだろう。ただ、それも成人向けの映像作品を見て得た知識なので、まさか病院ではそんな行為をする筈がないだろう。


 「やはり……ご自身の身体の事ですから、気になりますよね?本来の予定では、器具で拡張し子宮への直接の触診でしたが、今回は直腸側から間接的に触診などの検査をさせて頂きます。」

 「え?!え……直腸からって、斎藤先生はおっしゃいましたが……ぐ、具体的な方法は……?」


 恐れていた単語が、まさか斎藤先生の口から飛び出してきてしまい、俺は思わず声が出てしまった。でも、ここは病院内だ……あんなこと医師がする筈がないのだが、怖いもの見たさで聞いてしまった。


 「玉川さん、元男性でしたので……恐らく、一度くらいは見たり耳にされたりしてると思うのですが……所謂、ア○○○ィ○トするんです。」

 「あ、ア○○○ィ○ト?!」


 病院で、しかも医師の口から、そんな単語出て来てはいけない筈なのに、斎藤先生は平然と俺に言い放ったのだ。その瞬間、俺は絶望感でいっぱいになってしまった。オカズにしていた成人向け映像作品の中で、一度はやってみたいと思っていた相当ハードな部類に属するものだ。それを、俺はやる側どころか、逆にやられる側になってしまったのだから。


 「はいっ!!その驚きよう、やはりご存知だったのですねぇ……?結構、玉川さんって……そういう系ご興味おありでした?」

 「えっ?そんなこと、ど……どうでも良いですよね?!というか、そ、そんな事を……病院内で、しかも医師がして、許されることなんですか?!」

 「そうですかぁ?そんな、ムキになられなくても……。もう、隠さなくても良いんですよ?」

 「はぁ……?」


 これから子宮の検査をするというだけなのに、俺の個人的な……他人には知られたくない事情まで、話す筋合いなど全くない。例えば、それが親密な間柄だったとしても、話すのかと言えば考えてしまうような……難しく繊細な話の内容でだ。


 「それはそうと、玉川さん……大きな誤解をされているようですので、説明させて頂きますね?」

 「誤解……?」

 「はい!!実は……今回の玉川さんのように、性交未経験の女性などを対象に、子宮の検査時にはよく行われている、直腸診と呼ばれる医療行為なのですよ?」

 「い、医療行為……。」

 「因みになのですが……今回は、玉川さんもご存知の通り、直腸内から子宮を触診させて頂きますね?その後で、細い棒状の器具を挿入しての超音波検査も行います。」


 まさか……病院の検査で、俺のもう一つの処女が……医師の手で失われる流れになろうとは、全く想像もしていなかった。事前にこうなることが分かっていれば、今朝……徹さんから『そっちでしてみたい』と持ち掛けられた際、悩みつつも受け入れてあげたかもしれない。だって、俺を妻に迎えると断言している、現在彼氏未満の徹さんに……初めてをあげられなくて、本当にすまない気持ちになる。

 でも、やはり……俺は30年近く男性だったこともあり、今や元同性ではあるのだが……そっちでするのは……固定観念が強く残っていて抵抗がある。


─_─_─_─_


 「あ゛っ……!?あ゛あ゛あ゛あ゛っ……!!」

 「はーい!!玉川さーん?お尻の力、抜いて下さーい!!もっと、リラックスして下さいねー?」

 「い゛っ……!!」

 「もう少しで終わりますからねー?出て来ちゃうものは、仕方ないですからねー?生きてる証拠ですので、我慢せずリラックスでお願いしますねー?」


 直腸内にある斎藤先生の手が、俺の子宮を揉んだり……掴んだりしてきている。その度に、俺の頭や身体は……電気が駆け巡ったようになり、一人でしてた頃とは別次元な程、急激に昇り詰めては果てるのを繰り返していた。

 こんな激しい刺激を、童貞の俺が味わってしまったわけだが、もう既に癖になってしまっており、自分でも何を口走ってしまうか分からない状態だ。


 「や、やめないで……下さいっ……!!」

 「もう、この検査は終わりですよー?」

 「お……お願いですっ……!!も、もう少しだけぇ……!!あぁ……!!だ、ダメですっ……!!」

 「はーい!!この検査は、お終いでーす!!力抜いてくださいねー?」

 「お、お願いしますっ……!!も、もう一度だけで良いんですっ……!!」


 既に俺の頭の中は、さっきの激しい刺激とその直後に得られる悦楽感のことで、もう頭がいっぱいになっている。斎藤先生からも、再三に渡り『検査は終わりです』と言われているのに、引き抜こうとした手が抜けぬよう、俺は無意識に力を入れ抵抗したようだ。


 ──ピッ……!!


 「んー、困りましたねぇ……。ここまで何度もお願いされてしまいますと、何だか……ぼくも悪い気がしませんねぇ?では……こういうのは如何でしょう?」

 「な、何でしょうかぁ……?」

 「本日の検査については、これで本当にお終いです。それは、ご承諾頂けるということが大前提になりますが……」

 「は、はいっ……!!」

 「おぉ?!では……ご承諾頂けるということで、ありがとうございます。」


 こういう流れは……絶対にろくなことにならないことは、これまで多くの成人向けの作品を見てきた俺は……知っていた筈だった。それよりも、目先にぶら下がる……背徳的な激しい刺激から得られる悦楽感を、俺は選んでしまいそうになっている。

 しかも、斎藤先生の手には、ボイスレコーダーのようなものが見えた。


 「は、早くっ……お、教えて下さいっ!!」

 「まぁ……焦らないで下さいね?では……この後、玉川さんには……ぼくと交際する契約を、締結していただきます。」

 「こ、交際……!?け……契約……?て、締結……?!」


 明らかに……ヤバい雰囲気の言葉が、何個も飛び出してくれたおかげで……俺の頭の中に、現在飲み友達以上彼氏未満な徹さんの姿がポンと浮かんだ。

 また悦楽感を得たいだけで、交際する契約をさせられるリスクを冒さずとも、俺の身近には……物凄く立派なものをお持ちの徹さんがいたのだ。


 「契約後、玉川さんには……ぼくの自宅へと一緒に来て頂いて、そこで……この続きなどをするというのが、今回のご提案となります。」

 「ご、ごめんなさいっ……。わたしには、か……彼氏が居ますので……。斎藤先生と、わたしが交際するのは……」

 「玉川さんのような、お美しい女性が……一人の彼氏だけで、果たして……ご満足されるでしょうか?」


 まさかの、にわか信じがたい斎藤先生からの発言に、俺の身体が欲する悦楽感への誘惑に……負けそうになりながら、何とか冷静になることができた。

 まぁ……その、『何とか』と言うのも……かなり稚拙な理由で、俺に悦楽感を与えてくれるのは、徹さんなのだと、自分に言い聞かせただけだった。

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