表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
746/754

第46話 18 『白炎と骸の軍勢』

ザックはその時、シャーの姿を目にして、目を見開いた。「来てくれたか。」


混乱の中で再編成を始めたアンデッド軍団の隙を突き、ザックは急いで現状を説明した。


「突然の襲撃を受けた。援軍はもう期待できない。そして目の前にいるこいつら――何度倒しても再生する忌々しい奴らだ。通常の攻撃はほとんど意味がない。魔法攻撃なら、かろうじて再生を遅らせることができるが、完全に滅ぼすには特別な魔法、例えば封印術のようなものが必要だ。だが、残念ながら俺の魔法は属性攻撃でもないし、封印魔法も使えない。」


ザックは鋭い眼差しを遠くに向けて続けた。「この軍団を止める唯一の方法は、奴らを操っている存在を見つけ出し、倒すことだ。位置はほぼ特定できている——手を貸してくれ。」


「分かった。君の作戦に従おう。」シャーは力強く答えた。


その言葉が交わされた瞬間、アンデッドたちはすでに再構成を終え、群れを成して押し寄せてきた。


シャーの身体が変化を始め、激しい魔力のうねりと共に、次の瞬間、見慣れた灼熱のマグマが爆発するように広がった——マグマの魔術師、あの姿だ。


灼熱のマグマは溶岩の奔流となり、目の前の骸骨たちを一気に呑み込む。その高温で骨すら黒く焼き焦がされ、再生にはかなりの時間を要するだろう。


一方で、ザックは右方へ向けて素早く駆け出していた。


それを見た残された骸骨たちは、突如として蠢き、互いに絡み合いながら一体の巨大な骸骨巨人へと姿を変えた。どうやら彼らも岩漿の一撃で全滅するのを避けるため、進化したようだ。


いくつかの骸骨はザックを追って分離し、骸骨巨人は巨大な腕を振りかぶって夏に襲いかかる。だが、その攻撃は驚くべきことに受け止められた。


シャーの腕が膨れ上がり、純白の毛が一気に生え始める。彼女の身体は瞬く間に変化し、巨大な白兎へと姿を変えたのだ。


その巨大な拳を振りかぶり、骸骨巨人の胸部に重々しく叩きつけた。骨が軋む音が戦場に響き渡る。


一方、ザックを追っていた骸骨たちは、彼の敏捷な動きに追いつけず、あっという間に引き離された。しかしその時、骸骨巨人が突如として左腕をザックに向けて発射した!


ザックは身を翻し、その攻撃を紙一重で避けるが、空中で左腕が爆ぜ、小さな骸骨たちが無数に飛び出してきた。


それらがザックに迫るその瞬間——彼の身体はまるで幻のように空気の中に溶け、跡形もなく消え去った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ