第7話08すべてを溶かす火が、すべてを凍らせる氷とぶつかり合った。
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村長が鋭い眼光を放ちながら一歩踏み込み、怒涛の勢いでカニディに拳を繰り出した。その両拳はまるで岩を砕く豪雷のごとく、空気を震わせながら同時に振り下ろされる。しかし、カニディも一歩も引かず、村長の猛撃に合わせるように自身の両拳を前に突き出した。
刹那――。
二人の拳が空中で激突し、衝撃が四方に波紋のように広がる。雷鳴のような轟音が響き渡り、空気が張り裂けるほどの衝撃波が地面を抉った。ぶつかり合う力が次第に膨れ上がり、ついに耐えきれなくなった空間が弾けるように爆発し、二人の身体が弾き飛ばされた。
村長は軽く息を整え、無表情のまま低く呟いた。
「ふむ、もう疲れたな。これで終わりだ。」
対するカニディも、微かに口元を歪めながら返す。
「ちょうどよかった。」
そして――。
二人は同時に絶技を発動した。
村長の体がふわりと宙に浮かび、彼の周囲に冷気が渦を巻き始める。白銀の霜が舞い、次第にその身体を包み込むと、やがて巨大な氷の亀の幻影が背後に現れた。それはまるで太古の神獣のように神々しく、しかし恐ろしくもある。「寒霜玄亀」――村長の奥義が完成しつつあった。
同時に、カニディの右腕には燃え盛る炎が立ち昇り、その灼熱の輝きが辺りを照らし出す。左手にはいつの間にか弓が現れ、彼は静かに弦に指をかけた。その指先に、紅蓮の炎が凝縮され、やがて一筋の矢へと形を変えていく。その矢の周囲では、熱によって空気が歪み、まるで世界そのものが震えているかのようだった。「太陽を射る弓」――その準備は整った。
そして、一瞬の静寂を経て――。
轟音とともに二つの絶技がぶつかり合う。
天空を切り裂くかのような閃光が爆ぜ、目を開けていられないほどの光が全てを覆い尽くす。その後、時を引き裂くような爆発音が鳴り響き、大地が震えた。衝撃波が周囲を薙ぎ払い、黒い雲すらも瞬時に吹き飛ばしてしまう。
ニックスは咄嗟に目を閉じ、衝撃が収まるのを待つ。そして、静けさが戻った瞬間、そっと瞳を開くと、そこには先ほどまでの闇が嘘のように晴れ渡った蒼穹が広がっていた。
空からは、名残惜しげにひらひらと舞い落ちる燃え尽きた火の粉と、きらめく氷の結晶。
その幻想的な光景に、ニックスは息をのんだ。
「これが……天候を変えるほどの技というものか?」
彼の声は、ただただ感嘆に満ちていた。
正直に言うと、最近トレーニングを始めたときは本当に辛くて辛かったのですが、よく考えたら続けてみようと思いました。今まで 、1ヶ月もやってるんです
フィットネスの習慣はありますか?




