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第1話 06これがエルフであることが判明しました!

覚醒への道と腐食の危機


ニックスは、自分の腕を見下ろした。


狼に噛まれた傷口がじわじわと黒ずみ、紫色の薄い煙のようなものがそこから立ち昇っている。


「……ちょっと待て、これってヤバくないか?」


小精霊たちは真剣な表情(?)で彼の腕を見つめた。


「うん、これは深刻ですね。」


「おいおい、そんな冷静に言うなよ! 俺、死ぬのか!?」


「すぐに死ぬわけではありません。でも、このままだと確実にあなたの身体は蝕まれます。」


ニックスの背筋が凍る。


「いや、どうにかしろよ! お前ら、俺の剣なんだろ!? なんか治療魔法とか、奇跡の回復力とかないのか!?」


精霊たちはしばらく考えた後、ひそひそと相談し始めた。


「……やっぱり、覚醒させるしかないですね。」


「覚醒?」


「覚醒すれば、あなたは元素珠を得る資格を持ち、その力を使って浄化することができます。」


「なるほど、つまり、覚醒しないと俺は死ぬってことか。」


「そういうことですね。」


ニックスは頭を抱えた。


「くそっ、異世界に来たばかりなのに、もう命の危機かよ……!」


だが、選択肢はない。


「……で? どうやったら覚醒できるんだ?」


精霊たちはゆっくりとニックスの周りを飛び回りながら説明を始めた。


「覚醒には、あなたの魂と剣が完全に同調する必要があります。」


「完全に同調?」


「はい。あなたはまだ私たちを"ただの武器"として見ていますね? でも、私たちはただの剣ではなく、生きた存在です。」


ニックスは少し黙り込んだ。


確かに、彼はこの剣を**「異世界のチート武器」**くらいにしか思っていなかった。


「じゃあ、お前らともっと仲良くなればいいのか?」


「……まあ、そんな感じですね。」


「なんか適当だな!」


精霊たちはくすくすと笑った。


「でも、時間がありません。あなたの腕はすでに腐食が進行しています。このままだと、あと数時間で腕が使い物にならなくなりますよ。」


「冗談じゃねえ!」


「では、覚醒の儀式を始めます。」


覚醒の儀式


突然、ニックスの足元が光り出した。


温かい光が彼を包み込み、意識がぼんやりしてくる。


「これ……何だ?」


「あなたの魂と私たちの波長を合わせています。心を開いてください。」


光が強まり、ニックスの脳内に奇妙な感覚が流れ込む。


——風を感じる。


——剣の軌道が見える。


——戦いの記憶が流れ込んでくる。


まるで、自分が何百年も剣を扱ってきたかのような感覚。


精霊たちの声が聞こえる。


「ニックス、あなたの剣技は、あなたが決めるのです。」


「お前が決めるって……俺、そんなの知らねえよ!」


「なら、直感で動いてください。」


光が最高潮に達し、ニックスの意識が一瞬飛ぶ。


覚醒——そして元素珠


目を開けた瞬間、彼の剣が淡い青い光を放っていた。


「……これは?」


剣の中心には、小さな青い珠が浮かんでいる。


「おめでとうございます。覚醒成功です。」


「これが……元素珠?」


「ええ。あなたの剣に宿る"風の珠"です。」


すると、不思議なことに、ニックスの腕の傷がじわじわと光を放ち、腐食が止まった。


「治った……!?」


「完全ではありませんが、進行を止めました。これからは自分の力で回復してください。」


ニックスは剣を見つめ、ギュッと握りしめた。


「……よし、なら試し斬りといこうか。」


彼の剣が、風を切る音を立てた。


新たな力を手にしたニックスの冒険は、ここから始まる——。



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