第37話 03 生き延びるか、それとも溶かされるか。
そういえば、これが俺たちで一緒にやる最後の任務になるんじゃないか?肩にストラップを掛けた男が言った。
「本当にそうだな。この任務が終わったら、俺たちは何をするんだろう?人生を楽しみ始めるとか?」金髪の男が笑いながら言った。
「ボーディとキバはもうそんなことを考え始めたの?それにしても、私もボーディみたいな金髪が欲しいわ。でも、今は任務に集中しましょう。」女性が言った。
「おい、姉御、前に任務の話をした時、全然聞いてなかっただろう?」キバが不満そうに言った。
「姉御じゃなくてお姉さんって呼んでよ。その方が親しみやすいし、私が若く見えるじゃない。それにしても、見てよ、今回の獲物、なんて魅力的なんでしょうね。」女性は眉を上げて微笑んだ。
「その食欲みたいな気持ちを抑えろよ。これが俺たちの最後の任務なんだから。それに、ここまで来るのは本当に大変だったよな。」キバがため息をつきながら言った。
「そうだな、さっさとこの最後の任務を終わらせようぜ。」ボーディが言った。「そうすれば、姉御も少しは楽になるだろうし、もうこんな仕事をしなくても済む。俺たち三人、やっと楽な生活が送れるんだからな。」
「本当にそうね。あなたたち二人の世話は本当に大変だったわ。」女性は微笑みながら言った。「任務を始めたばかりの頃なんて、私がどれだけ大変だったか、あなたたちには分からないでしょうね。さて、もう一度だけ計画を確認するわよ。今回の目標はサンディっていう女が持っている魔法石。それと、彼女の顔を傷つけないこと。私にはその顔を使う理由があるから。」そう言って、女性は魅惑的な笑みを浮かべた。
「姉御、まさか彼女の顔を自分の石像にしようとしてるんじゃないよな?」キバがからかうように言った。
「くだらないことを言わないで。奴ら、今は休憩するみたいね。今が動くチャンスよ。」女性は冷静に言った。
キバが何か言おうとしたが、ボーディの姿がすでに消えていることに気付いた。
「おい、あいつどこ行ったんだ?」キバが低い声で呟いた。
一方、ナイトたちは地図を確認していた。
「昨晩、漫画を読みすぎて、今すごく眠い……。」エイトが目を擦りながら言った。
その時、突然一つの影が彼らのそばに現れた。そして冷たい声で言い放った。
「その石を渡せ。さもないと、溶かされるぞ。」




