第37話 01 抗えない魅力
皆さん、こんにちは!最近更新が止まっていた理由ですが、実はうっかり風邪を引いてしまい、1日ほど休養を取っていました。でも、今はもうだいぶ良くなりました!画面の前の皆さんも、ぜひ体調には気をつけてくださいね。やっぱり健康が一番大切ですから。
ナイトたち4人は連れ立って町へ向かって進んでいた。道中、笑い声が絶えず、和やかな雰囲気が漂っている。深い森の中では、そよ風が草むらを揺らし、木々の枝葉がかすかに揺れ動いていたが、その些細な音や動きに気を留める者はいなかった。しかし、「細部が勝敗を分ける」という言葉があるように、彼らが気づかないところで5つの影が密かに後を追い、徐々にその間隔を広げながら、ナイトたち4人を包囲していた。
「これが今回のターゲットか?」
マスクで顔を隠した男が小声で問いかけた。
「見たところ特に目立ったところはないな。こいつら、手を出す価値があるのか?俺たちが狙うのはいつも大物だけだろう。」
隣にいた背の高い男が気にも留めない様子で答えた。
中央にいた女はその言葉を聞いて眉をひそめ、冷たい声で言った。
「静かに。そんなに喋りたいなら、敵に気付かせたいのかしら?お前たちのその頑なな考え方はどうにかした方がいい。時には自分を過大評価することで、見逃すものもあるのよ。いい?私たちはただ追い続ければいいの。適切な機会を見つけて一気に仕留めるだけ。」
しかし、彼女が話している最中に、周囲の仲間たちが反応しなくなっていることに気がついた。気づけば淡い紫色の霧が四方に広がり始めており、女はようやく異変に気づいた。視線を下げると、仲間たちはすでに全員地面に倒れ込んでいた。毒の霧だと悟った彼女は、すぐに息を止め、警戒しながら周囲を見渡した。
「まさか、不意打ちだと!?」
鋭い目つきで辺りを探る彼女だったが、最初に敵の存在を感じたのは目ではなく、頬に触れた冷たい感触だった――ひんやりとした手が彼女の頬を優しく撫で、顔を隠していたヴェールを取り外した。
「まあまあ、顔立ちは悪くないじゃない。さあ、私を見てごらん。」
誘惑するような女の声が響いた。その声の主の瞳と目が合った瞬間、彼女の顔から全身に向けて石化が一気に広がっていった。わずか3秒も経たないうちに、彼女は完全に石像と化していた。
その女は軽く笑みを浮かべ、紫色の長髪を指で弄りながら満足そうに呟いた。
「これで全員片付いたわね。」
その声には甘さと冷たさが入り混じっていた。
その時、陰影の中からさらに2人の男が姿を現した。どうやら、彼女と共に潜んでいた仲間のようだ。




