表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10万pv突破しました!!!【每日更新】史上最強の幽霊剣士  作者: Doctor Crocodile


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

552/1128

第36話 08 信頼




---


「動くな!」


背が高く、豊満な体型の女性がゆっくりと姿を現した。彼女は木製の魔法の杖を手に持ち、汚れた魔法帽をかぶっている。紫と青が混ざった魔法使いの連体服を着ており、その裾はふくらはぎまで垂れている。冷たい声で彼女は言った。

「あなたたち、ここに何をしに来たの?もしかして、あの石を奪おうとしているの?石にそんなに価値があるの?」


相手が人間であることを確認したナイトは、大剣をすぐに鞘に収め、慎重に答えた。

「私たちに悪意はありません。ただ魔物討伐の任務で来ただけです。あなたは狼の群れを追って来たんですよね?それに、あなたが言う石は取っていません。」


しかし、女性は杖を構えたまま、警戒心を緩めることなく言い放った。

「なら、身につけている鎧を全部脱ぎなさい!どこかにナイフでも隠していて襲いかかるつもりかもしれない。」


ナイトは抵抗せず、右肩の鎧を外し、背中の大剣を地面に置いた。彼の茶色のチェック柄シャツとズボンにはポケットがなく、武器を隠している様子はない。


女性の視線はエイトとザックに移った。

「次はあなたたち二人だ。武器を地面に置きなさい!」


エイトは仕方なさそうに溜息をつき、大事にしている小さなバッグをそっと地面に置いた後、腰に付けていた短剣を取り出した。彼女の黒い外套にはフードが付いており、その下には体に密着した黒いインナーを着ていた。明らかに他に武器を隠している様子はない。


ザックは慌てて首に巻いていたスカーフを外し、その場で一回転して自分に武器がないことを示した。さらに、冒険者証を取り出し、女性に差し出した。証明書にはザックの写真や詳細情報、冒険者ギルドの公式印章が記されている。


「これで大丈夫ですか?」と、ザックは慎重に尋ねた。


女性は少し警戒を緩めたものの、なおも厳しい口調で警告した。

「いいわ。でも、もし私が危険だと思う行動を一つでも見つけたら、あるいは私に近づいたりしたら、その時は容赦なく攻撃するからね!」



---



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ