第36話 04 初めて一緒に任務を遂行する
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「じゃあ、明日の朝10時にここで集合しよう、どう?」とナイトが言った。
時間はあっという間に過ぎ、約束の日がやってきた。ザックは20分早く到着したものの、10時半になっても誰も現れなかった。心の中でこう思い始める。
「まさか、からかわれてるんじゃないだろうな?あの二人の性格からするとそんなことはなさそうだけど……。まあ、帰るか。」
ちょうどザックが帰ろうとしたその時、慌ただしい足音が聞こえ、ナイトがやっとのことで駆けつけてきた。
「本当にすまない!ごめん!本当にごめん!」とナイトは何度も謝りながら言った。
「いろいろと立て込んでいて、遅れてしまったんだ。ちゃんとした計画を立てるべきだったのに、俺はそういうのが苦手で……。本当に待たせてしまってごめん!」そう言いながら、ポケットからネックレスを取り出し、ザックに差し出した。
「遅れたお詫びとして、道中でこれを見つけたんだ。このネックレスには星のような模様があって、まるで誰かが輝く星を手に取ったみたいだろう?俺の故郷では、これが幸運の象徴なんだ。今日は君が初めて俺たちの任務に参加する日なのに、俺が遅れてしまったから、せめてこれで許してほしい。」とナイトは説明した。
ザックはネックレスを受け取り、じっくりと眺めながら言った。
「このネックレス、とても精巧だね。だけどちょっと聞きたいんだけど……これを選ぶのにどれくらい時間かかった?」
「えっと、だいたい15分くらいかな?そこには魅力的なものがたくさんあって、どれを選ぶべきか迷っちゃってね。だから、できるだけ短い時間でこれを選んだんだ。」ナイトは笑顔で答えた。
ザックがツッコミを入れようとしたその瞬間、背後から聞き慣れた声が響いた。
「15分もかけて選んだの?そんな時間があるなら、さっさと来ればよかったじゃない!本当に君の頭の中ってどうなってるの?時々、中身が粘土でできてるんじゃないかって思うわ。」
二人が顔を上げると、エイトが二階の椅子に座り、漫画を読みながら彼らを見下ろしていた。
「なんだ、君も来てたのか!」とナイトは頭をかきながら笑って言った。
「待たせてごめん。君の性格からして、絶対に遅れてくると思ってたよ。」
それを聞いたザックは不思議そうに尋ねた。
「え?彼女、君と一緒に来たんじゃないの?」




