表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10万pv突破しました!!!【每日更新】史上最強の幽霊剣士  作者: Doctor Crocodile


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

532/1129

第35話 04 「さあ、どうだろうな?」


---


「さて、俺の漫画タイムが始まる時間だな。」エイトは笑いながら言った。

「漫画って、俺より大事なの?」ニックスは目を細め、少しからかうような口調で聞いた。

「どうだろうな……6対4ってとこかな。」エイトは冗談交じりに答えた。

「それで、俺はその多い方?それとも少ない方?」ニックスはさらに追及する。


病室の窓から陽光が差し込み、埃が光の中で自由に舞っていた。ベッド脇の仕切りカーテンは、白い布越しに微かな光を透かし、どこかぼんやりとした雰囲気を漂わせていた。エイトは病室の扉を開け、ニックスを一瞥して微笑むと、「さあ、どうだろうな?」と一言残し、扉をそっと閉めて部屋を後にした。


病室を出たエイトは、次にどの漫画を読もうかと考えながら廊下を歩いていた。その時、背後から聞き覚えのある声がした。

「えっと……ここにニックスっていう人、いますか?」


エイトは立ち止まり、振り返ると小Nの姿が目に入った。

「前に会ったあの女の子か?」と少し戸惑いながら近づくエイト。「また会ったな。ニクスに会いに来たんだよな?他の奴らはどうしたんだ?一緒じゃないのか?」


小Nはエイトに会うとは思っていなかったのか、驚いた表情を見せた。エイトが仮面をしているためその表情は見えなかったが、少ししてから彼女は小声で答えた。

「私はこっそり抜け出してきたんです。エリーサお姉さんたちは、明日ニクスに会いに来るって決めていて。みんなも休む必要があるって。でも私は……私は休む必要なんかなくて、ニックスが今どうなっているか確かめたくて。」


エイトは軽く頷き、「なるほどな。君とニックス、仲が良いんだな。だったら少し話してきなよ。あいつはなんでもできるように見せたがるけど、実際は結構繊細なところがある。まあ、人ってそういう複雑なものだよな。よし、俺は漫画を読みたいからこれで失礼するよ。ニックスの部屋は廊下の突き当りを左に曲がったところだ。日も暮れるし、帰りは気をつけるんだぞ。」


「ありがとうございます。」小Nはそう言うと、ニックスの部屋の扉の前に立ち、そっとノックした。


こんな時間に誰が来たのだろうか、とニックスは少し不思議に思った。きっと仲間が来たのだろうと考え、急いで髪を整え、目を大きく見開いて少しでも元気そうに見せようとした。

「入っていいよ。」ニックスがそう言うと、扉が開いた。しかし、そこに立っていたのは彼が想像していた人物ではなかった。


「小N?」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ