第32話 14 今や全ては過去となる
ニックスはどうしたんだ?小Nはニックスの様子がおかしいことに気づいた。ニックスは頭を振って答えた。「何でもないよ、たぶん目の錯覚だろう、ほんとうに、昨日はあまり寝ていなかったから。」
「はいはい、それじゃあ、ショッピングを始めよう!夜までずっと歩こう!」エリーサは興奮気味に言った。
「まったく、どうやっても逃げられないみたいだね。」フィードは横で小声で呟いた。
数人はこうしてアイリーシャに「強制的に」午後まで歩き回り、天気が徐々に暗くなり始めた。その時、ニックスはふと思い出した計画のことを。
「そうだ、」ニックスは言った。「焚き火の夜会をしよう。ちょうどいい機会だし、焚き火の間にちょっとしたことをやりたいんだ。」
「それなら、私が綿菓子を作るわ!料理の才能がある私なら、すぐに作れるから、今日はみんな幸運だわ!」エリーサは自信満々に言った。
みんなは空き地を見つけ、エリーサは魔法と火の魔法で素早く焚き火を灯した。天気は黄昏から夜へと変わっていった。
「ねえ、もう前の服を要らないんだったら、ちゃんと処理してあげよう。」ニックスは言った。
すると、彼は小Nが着ていた服を焚き火に投げ込んだ。服は火の中で激しく燃え、金属部分は高温で小さな爆発を起こし、微弱な火花が空に散った。夕日の最後の光が彼らの顔に差し込んだ。
「今、これらは過去となる。君の過去も、この服のように火で焼かれ、最終的に今を形作るんだ。」ニックスは小Nに言った。
「今のことにとても満足している。」小Nは嬉しそうに言った。
エリーサは横で綿菓子を作ることに忙しく、その奇妙な形状と異常に硬い綿菓子を見ながら少し困惑しているようだった。
「くそ、これって綿菓子が硬すぎるんじゃない?もう少し水を足すべきか?それとも小麦粉を足すべきか?いや、綿菓子に小麦粉って必要かな?」エリーサは必死に考えながら、食べられる綿菓子を作ろうとしていた。
シャーは横でその「作品」を見つめ、少し呆然としていた。
「お姉ちゃん、いったい何を加えたの?何を使ったら、こんなものが出来上がるの?見た目がまるで嘔吐物みたいだよ?」




