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第15話 星が燃えと虹

「私たちはカスの友達だ。だからこそ、カスが話を聞いてくれるくらい、もっと強くならなきゃ。」フィードが言った。


「その通りだ。」エリーサが答えた。「このままではどんどん落ち込んでしまう。今の自分を乗り越えなければならない。それができれば、私たちは前に進める。」


「お姉ちゃん、それはわかるけど、そんなに心を打つ言葉、あなたが読んでる小説の台詞じゃない?」シャが言った。


その言葉に、皆が突然笑い出した。


「シャー、雰囲気を読むんだって言ったでしょ。」


「また何か言い間違えた?」


「いいえ、今回はとても良かったわ。」エリーサはシャの頭をポンポンと叩いた。


その瞬間、場の空気が一気に和らいだ。


「みんなの言う通りだ。カスが今のカスになってしまったからこそ、私たちはもっと彼を助けるために強くなる必要がある。」ニックスが立ち上がりながら言った。「立ち直ろう。まだ王都への旅が残っている。カスは王都会議の時に再び現れるだろう。その前に、私たちはもっと強くならなければならない。」


皆は木の棒を手に取り、焚き火に向けた。「カスを闇から引き戻すぞ!」


「おう!」皆は声を揃えて叫んだ。


燃え盛る木の棒を空に向けて掲げ、まるで四つの燃える星が空を照らしているかのようだった。


ニックスは心の中で誓った。「僕は今よりもっと強くなる。待っていてくれ、カス。必ず君を連れ戻して、その時には僕たちの冒険について話そう。」


人々が焚き火を作る理由、それは闇の中に光を灯し、人々を再び一つにするためなのかもしれない。

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