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第15話 13暴風雨の後には何が残っているのでしょうか

「なぜ、なぜなんだ、カス……」フィードは頭を抱えて地面に座り込んだ。


ニックスは剣を下ろし、絶望の表情で地面に腰を下ろした。「行けよ……僕には、もう君を止める力がない……どうしたら君を行かせないかもわからない……」


「言いたいことは全部言ったよ。」ニックスはそれ以上何も言わなかった。カスも振り返らず、前方へと歩み去った。ニックスたちはその場に呆然と立ち尽くし、何も言わないまま全てを語り尽くしたかのようだった。


「どうして、こうなってしまったんだ……」シャーが言った。


「わからない……僕にもわからないんだ……」ニックスは地面を拳で叩きながら叫んだ。


「私たち、まだ王都に行くの?」エリーサが尋ねた。


「行かなきゃならない。村長からの依頼は、とても重要なものだ。」シャーが答えた。


「ニックス?」皆がニックスを見ると、彼は気を失って地面に倒れていた。「ニックス!ニックス!」


ニックスが再び目を覚ました時には、もう黄昏の時刻になっていた。


「目が覚めたんだな、ニックス……」フィードは隣で力なく言った。


「目が覚めたよ。」ニックスは答えた。


皆は焚き火を見つめ、まるで魂を失ったかのように座っていた。


フィードが口を開いた。「僕たちは、もうこれ以上こんな風に過ごしてはいられない。カスが言ったことは確かに僕たちに大きな衝撃を与えた。でも、ここで落ち込んでいるだけでは、カスに再び追いつくことは永遠にできない。僕たちはカスの友達だ。だからこそ、僕たちはもっと強くならなきゃいけないんだ。カスが僕たちの話を聞いてくれるくらいに、強くなろう。」

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