第14話 04次の日
陽光がニックスのテントに差し込みました。「起きて!このままだと太陽が完全に昇っちゃうよ!」ニックスは突然起き上がり、テントの入口を開けました。「もう朝なんだな。」
「そうだよ。起きてないのは君だけだよ。」フィードが言いました。
「なんだって?僕が最後に起きたのか?」ニックスは驚いて言いました。
「ふふふ、びっくりした?実は私が一番早く起きたんだよ。」エリーサは誇らしげに言いました。
「そんなことないだろ。君はいつも寝坊するじゃないか。」
「違うよ、いつも寝坊するのはニックスだよ。」
「お姉ちゃん、昨日の夜は眠れなくて一晩中起きてたから、今朝は早く起きたんじゃない?」シャーが補足しました。
「シャー、そんなこと言わないでよ!」
「なるほど、そういうことなら納得だ。」フィードも同意しました。
「どうしてフィデまでそんなこと言うの?私が早起きするのってそんなに変なこと?」
三人は一斉に言いました。「そうだ!」
朝の小さなエピソードを経て、みんなは再び旅に出発しました。「王都まであとどれくらい?」エリーサが尋ねました。
「そうだね、昨日のペースで進むと200日くらいかかるんじゃないかな。」ニックスが疲れた声で答えました。
「そんなに遠いのか…でも、もし毎日10キロ歩けば、20日ちょっとで着けるはずだよ。」夏が答えました。
「そうだね。ところで、王都での会議が始まるまであとどれくらい?」フィードがニックスに尋ねました。
「あと1ヶ月半だよ。」ニックスが答えました。
「それなら時間は十分にあるね。」アイリーザが言いました。
「そうだね、十分にあるよ。問題がなければだけど。」ニックスが続けました。
「そうだね、何事も起こらないことを祈ろう。」




