第13話 13聖光の大剣
---
カスは振り返り、自分が先ほど蹴り飛ばした男を見つめた。「次はお前だな。」そう言ってカスがその男に向かって歩き出すと、「待て、お前の相手は俺だ!」と声が聞こえ、カスは振り返った。声の主は魔法使いのサンディだった。彼の身体から驚異的な魔力が放たれていた。
「お前の魔法は闇の魔法か。それならちょうどいい。俺の得意な魔法は光の魔法だ。」サンディの魔力が一つ一つ発光する小さな球体となり、空中で集まり、巨大な剣を形成した。その剣は太陽のように輝いていた。
「俺の魔法はお前を克制する。この光の巨剣は、俺とザックの全魔力を集めて作ったものだ。お前に防げるか?」
「なかなかやるじゃないか。しかも光の魔法で、俺の魔法を克制するとはな。でも、結局のところ、なかなか止まりだ。」カスは冷静に言った。「たとえ100を10倍にしても、1億には及ばない。同じように、弱い魔力をどれだけ倍にしても、強くはならない。今がいくら威張る時でも、お前の攻撃をどうやって防ぐか見せてやる。」
カスは笑い出した。「それなら見せてやるよ。」カスは一方の手を地面に置いた。カスの手のひらから暗闇が絶え間なく流れ出し、まるで水のように森全体を包み込んだ。土地は黒く染まり、もともと暗かった空はさらに厚い雲で覆われた。その黒い水の中から、一双また一双の手が次々と地面から伸び出した。
「俺はお前の攻撃を防ぐつもりはない。お前の攻撃を粉砕するつもりだ。」




