第13話 03黄金のトークン。
「村長、ただいま。」ニックスが挨拶をした。
「お帰り、ニックス。どうやら仲間を見つけたようだね。皆さん、私はこの村の村長です。ニックスの仲間になってくれてありがとう。そして、ニックス、この手伝いを引き受けてくれてありがとう。」
「そんな、お礼を言われるほどのことじゃありませんよ。」ニックスは照れくさそうに答えた。
「さて、お礼の言葉はこれくらいにして。」村長は金色に輝く正方形の物体を取り出した。「これは黄金で作られたトークンで、この村を象徴するものだ。表面には2頭のライオンが彫られている。1頭は高くそびえ立ち、もう1頭は下で口を大きく開けている。各地域にはこのようなトークンがあり、これを持つ者がその地域の代表となる。王都での会議が近づいており、私はニックスにこの村の代表として参加してほしい。」
村長はその金色に輝くトークンをニックスに手渡した。「今日はゆっくり休んでください。明日には出発することになるかもしれません。再度、心から感謝します。」村長はお辞儀をして、杖をついて去っていった。
「さて、皆さん、今や皆さんはこの村の代表です。今夜は私が用意した場所でお休みください。ご安心を、遠くはありません。村を散策したいなら、ニックスがどこがお勧めか知っています。では、宿泊場所にご案内します。」リードが言った。
「お世話になります、リード。」ニックスは感謝の意を述べた。
数人が宿泊場所に到着し、リードは手配を済ませた後、先に去って行った。数人は座って休んだ。
エリーサが口を開いた。「今回の任務、なんだか重大な気がするわ。」
「やっと気づいたか。」ニックスが笑いながら答えた。「今回の任務は絶対に失敗できない。」
「リードって結構かっこいいわね。」エリーサがぽつりと言った。
「姉さん、まさか彼に一目惚れしたの?」シャーがからかうように言った。
「そんなことないわ。」エリーサは照れくさそうに言い返した。
「ニックス、まだ行かなきゃいけない場所があるんじゃないの?」フィードが尋ねた。
「どこかって?」ニックスが問い返した。
「この村で会いたい人がいるんじゃない?僕たち三人は先に散策に行くから。」フィードが答えた。
「わかった。ありがとう、また後でね。」ニックスは感謝の意を示し。




