第13話 02スーパースター!
近くのエリーサが言った。「それで、リードさん、今おいくつなんですか?」
「いきなり年齢を聞くのかい。まぁ、30代半ばくらいかな。ここに来た時はまだ20代だったんだ。今じゃすっかりおじさんさ。」リードは笑いながら答えた。「それで、私たちは今どこに向かっているの?」
「村長に会いに行くんだ。彼が君に渡したいものがあるし、君たちのチームとも会いたがっている。それと、時間があれば夢子にも会っておくといい。」
「わかりました、時間ができたら会いに行きます。それで、皆さんの職業は何ですか?」
「私は近接格闘が得意だ。正直、特定のにはよくわからないけど、とにかくかっこいいんだ。」フィードが言った。
「私は魔法使いよ。いろんな属性の魔法が使えるの。将来的にはこの国で一番の魔法使いになるかもしれないわ。今ならサインは無料よ。」エリーサが冗談を言った。
「姉さん、その実力があるかどうかは怪しいけどね。僕の職業は魔物使い。かなり珍しい職業だと思う。」とシャーが補足した。
「ふむ、面白いチームだね。もう少し歩けば着くよ。」リードはそう言って、前方を指さした。
ニックスは人々が彼らの方に向かって集まってくるのを感じた。「なんだか多くの人が私たちを見ているみたい。」
「当然だよ。英雄が帰ってきたんだからね。」リードが説明した。
その瞬間、人混みの中から誰かが叫んだ。「ニックスだ、ニックスが帰ってきたぞ!本物だ、見たんだ!」
群衆の中でニックスの名前が呼ばれ始めた。「私がいない間に何が起こったの?」ニックスは尋ねた。
「君はこの村を守った英雄だ。あのカニディとの戦いは広く伝わっていて、皆君のことをすごいと思っているんだ。」リードが答えた。
ニックスは人々の方を振り向いて手を振った。「皆さんの応援に感謝します。」
「ニックス、まるでスターみたいだね。」フィードが笑った。
「うん、私たちの仲間が大スターだ。」シャーも同意した。
「そんなこと言わないでよ、私はただの冒険者だ。」ニックスが照れくさそうに言った。
前方に人影が現れた。「あ、村長が見えてきた。」リードが指さした。
彼らが近づくと、村長の姿がだんだんはっきりと見えてきた。「おかえり、ニックス。」村長が迎えに出てきた。




