第12話 17彼らが安全で元気であることを願っています
「やっぱり隊がもうすぐ出発するかもしれないからね。」とニックスが言った。
「えっ、もう王都に行くの？」とエリサが驚いた。
「そうだね、そこに行くのにも時間がかかるし。早めに王都に着いて、いろいろ見て回りたいしね。」とニックスが答えた。
「うん、確かにそうだね。それじゃあ、明日はサンセット村に戻ろう。でも、帰り道は分かるの？」とシャーが心配そうに尋ねた。
「大丈夫、大丈夫。僕には転送符があるから。」とニックスが自信満々に言った。
「それなら安心だね。遠回りせずに済むから。」とエリーサが安心した様子で答えた。
「サンセット村に着いたら、村の人たちを紹介するよ。そこには僕たちと同じく異世界から来た人もいるんだ。」とニックスが続けた。
「昨日話してくれた冒険の話を聞いて、その村を見てみたくなったよ。」とフィードが言った。
「じゃあ、明日はサンセット村に行こう。村長から受け取るものがあるんだ。それがないと王都に行けないから。」とニックスが説明した。
「今日はしっかり休もう。あと、まだ予算が少し残っているから、フィードにホテルの部屋を取ったよ。これで明日の朝は遠くから来る必要がないからね。」とニックスが提案した。
「ニックス、気が利くね。」とエリーサが感心した。
「僕はいつも細心の注意を払っているんだよ。」とニックスが笑顔で答えた。
こうして、皆はホテルに戻った。
「フィード、これは君の部屋の鍵だ。確か2階の204号室だよ。」とニックスが言った。
「分かった。探してみるよ。」とフィードが答えた。
「お姉ちゃん、明日は必ず空間箱を持ってきてね。」とシャーが念を押した。
「大丈夫、忘れないよ。」とエリーサが笑って答えた。
こうして皆はそれぞれの部屋に戻った。
「時間が経つのは本当に早いな。もう一ヶ月が過ぎたんだ。」とニックスはベッドに横になりながら考えた。「僕の元の世界では何が起こっているんだろう。両親が無事であります
