第12話 11明日のことは明日に任せよう
「とても早く同意しました。」フィード笑いながら言った。「お姉ちゃんは外で簡単に騙されるタイプだね。」
「それでも、みんなを信じてるからだよ。」
「はいはい、もうケンカはやめて。さて、次にどこへ行くか説明するよ。」ニックスが話を続けた。
「王都だって?そんな高級な場所に行くなんて。どうして代表に選ばれたの?」
「ああ、それは長い話になるんだ。説明が終わったら、僕の冒険についても話すよ。」
「聞きたいなぁ。」エリーサが興奮気味に言った。
「本当に面白そうだね。でも、野外キャンプの装備も必要だよね。」フィードが言った。
「そうなんだ。ただ問題は、いくつかのトラブルで病院に何度も行ったから、村長からもらったお金がほとんど残っていないんだ。」
「つまり、日常の生活費以外に買い物をする余裕がないってこと?」エリサが聞いた。
「その通りだ。」
「聞いただけで大変そうだね。」
「お姉ちゃん、信じて。君ならできるさ。」
「それじゃあ、今出発するってこと?」
「ちょっと待って、カレンダーを確認させて。時間が経つのが早いなあ。村に戻るための準備を考えると、あと二週間半しかない。」
「待って、材料の予算と日常の生活費を計算させて。それで、この二週間半でどれだけ稼げるか見てみよう。」
「シャーがいてくれて本当に助かるね。」エリーサが笑った。
「そうだろう、だって僕の弟だからね。」
「よし、簡単に計算してみたよ。できることはできるけど、2つのグループに分かれて、一日2つのクエストをこなす必要がある。」
「一日1つのクエストでも大変そうだね。」
「大丈夫、僕たちならやれるよ。できるだけブロンズクラスやルーキークラスのクエストを選ぼう。それなら、早く終わるから。」
「ニックス、今日だけは休もうよ。明日のことは明日に任せよう。」




