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第12話 07祝いの日
「シャー、そんなに水を差さないで。みんなここで待ってるから、君たちの傷が治ったら一緒に街を歩こうよ。」
「お姉ちゃん、医者が言うには今日退院できるって。」
「ああ、それは素晴らしい!今日はすぐに街を歩けるんだ。」
「僕はできればずっとこのベッドに横になっていたいよ。」
「ニックス、そんなに落ち込まないで。そういえば、夏休みの時もずっと家にいたよね。」
「ちょっと、その痛いところを突かないでよ。」
「今日はお祝いの日だから、外に出ましょう。」
「フィードは分かってるな。医者が午後に退院と言ってたから、それまでゆっくり休もう。」
「いやいやいや、僕は君たちの冒険話が聞きたいんだ。ところで、君たちの職業は何?」
「説明すると長くなるんだよ。」
「でも、シャー、こうして話してると時間が早く過ぎるじゃないか。」
「お姉ちゃん、時間の流れは同じだよ。」
「まあ、それじゃあ説明するよ。」
「全然聞いてないみたいだね。」
こうして、エリサとシャーは自分たちの冒険話を語り始めました




