第12話 04魔法使と魔物使
「君たちは姉弟だね?」
「その通りです。」
「お姉さんは魔法使い、弟君の職業はとても珍しい『魔物使い』だよ。」
「魔法使いは理解できるけど、魔物使いって何?」
「簡単に言うと、魔物のスキルを学んだり、一部の魔物に変身することができるんだ。超クールだよ、君は本当に凄いね。」
「そうは思えないけど。」
「ともかく、同じ職業の人に教えてもらうのがいいだろう。二人紹介するよ。」
「でも、私たちお金が全然ないんです。」
「心配いらない、彼らは無料で教えてくれる。」
こうして、前輩の紹介で二人は経験豊富な冒険者二人に会いました。
「君たちが新人だね?」
「はい、そうです。」
「じゃあ、私たちが手助けしよう。君は魔法使いだから彼について行って、君は私と一緒に来なさい。」
まずはシャの視点から。
「この職業はとても特殊だから、まずは魔法の使い方を教えるよ。」
二人は話しながら森に向かいました。
「前にいる魔物が見えるかい?」
「うん、見えるよ。スライムだね。」
「今日の目標はそのスライムの魔法を学ぶことだ。」
「どうやってやればいいの?」
「まずは助けてあげよう。」冒険者はシャの胸に手を置きました。「君の魔力神経を少し活性化させたんだ。身体の魔力を感じるかい?」
「少しだけ感じるよ。」
「その少しの魔力を目に注いで、スライムを観察してみて。」
「何か見えるかい?」
「うーん、まだ何も見えないよ。」
「もっと集中して。」
「見えてきた。」
シャーの目には、スライムの身体の構造、魔力神経、そして魔力の総量が見えるようになりました。




