第11話 最終章予想外のペア
石巨人が再びゆっくりと立ち上がった。「冗談だろう、この野郎は不死身なのか?」しかし、石巨人はもう戦う力を失っており、裂け目がますます広がっていた。「こいつ、道連れにする気だ。」ニックスは言った。「ニックス、早く動け!今回の攻撃で終わらせるんだ。」ニックスは応えた。「もう魔力が残っていない、俺は逃げられない。お前は早く行け。」石巨人が非常に近づいてきた。ニックスが目を閉じて待っていると、一撃の重拳が石巨人を吹き飛ばした。
ニックスが振り返ると、そこには巨大なウサギがいた。石巨人はまだ反応できず、さらに一撃の飛び膝蹴りをくらって後退した。ウサギの背後には燃え盛る炎が集まり、空中に車ほどの大きさの火球が形成された。「火魔法、火星。」火球が石巨人に重く打ち付けられ、傷だらけの石巨人は完全に倒れた。「新しい敵が来たのか?」
その巨大なウサギは徐々に縮んで人間の姿に戻り、その背後の魔法使いもニックスとフェイドに歩み寄ってきた。「お前たちは相変わらずバカだな、全然変わってない。」ニックスは近づいてくる人影を見て、目を疑った。「どうした、言葉が出ないのか?」
ニックスの前に立っていたのはシャーとエリーサだった。「まさか、お前たちもこの世界に来ていたのか?」シャが言った。「お前たちを見ると、まるで学校にいるみたいだな。」




