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第11話 08巨大なニシキヘビ

皆さんこんにちは、そうです、本日5000pvを突破しました。 皆様、改めて本当にありがとうございました!


昨日、さらにいくつかの名前の間違いを修正しました。 以前、ご迷惑をおかけしたことがございましたら、誠に申し訳ございません。 今後は絶対に気をつけます

フィードが魔力を解放し、吸収を始めようとした瞬間——


地響きが鳴り響き、倒れたはずの石の巨人が微かに震え始めた。


「……ッ!? まだ動くのか!?」


ニックスが警戒の色を強める中、巨人はゆっくりとその巨大な腕を持ち上げ、地面に転がっていた自らの頭部を拾い上げる。そして、まるで何事もなかったかのように、それを首元へと嵌め直した。


「フィード、こいつ……まだ余力があるみたいだな。」


「じゃあ、もう一度倒せばいいだけだ。」


フィードは躊躇なく踏み込み、拳に魔力を込める。しかし、その瞬間、ニックスの全身に得体の知れない悪寒が走った。


「待て……こいつ、何かおかしい。」


巨人はゆっくりと両手を組み合わせる。その手のひらから黒い波動が広がり、地面が不気味にうねり始めた。やがて、大地から無数の石の塊が浮かび上がると、それらは意思を持つかのように絡み合い、一体の巨大な蛇の姿へと変貌していく。その蛇はうねりながら、巨人の体へと絡みつき、禍々しい魔力を放ちはじめた。


「なんだこれは……!?」


ニックスは目を見開いた。


「こいつの魔力が突然、爆発的に増大している……! これが本来の力なのか? いや、考えている暇はない——!」


「ニックス! こいつ、来るぞ!」


フィードが警戒を強めるのと同時に、巨大な蛇が鋭く飛び出した。狙われたのはフィード。咄嗟に拳を構え、迎え撃とうとするが——。


「くそっ、速い!」


蛇は異常な速度で身をしならせ、フィードの一撃をかわすと、そのまま彼の身体に巻きついた。


「ぐっ……!」


「フィード!!」


ニックスは即座に地を蹴り、一閃。下から上へと剣を振り上げる。切っ先が蛇の胴を裂くと、鈍い衝撃が走り、蛇は痛みに咆哮を上げた。そして、フィードを締めつけるのをやめ、素早く後退した。


「……助かったぜ。」フィードは荒い息をつきながら立ち上がる。


「大丈夫か?」


「大したことないさ。」


フィードは軽く拳を握り、ニックスに視線を向けた。


「それより、お前は突破したんだろ? なら、もっと強くなったんじゃないのか?」


「魔力の変化は感じないが、身体能力は少し向上してるみたいだ。」


「それなら頼りにするぜ。この二匹を相手にするのは面倒だからな……!」


巨大な蛇が再び牙を剥き、今度は二人同時に襲いかかる。それに合わせるように、石の巨人も巨大な右拳を振り上げた。


「同時攻撃か……!」




フィードが叫びながら身を翻し、迫る拳を間一髪で回避する。


——決着の時は、すぐそこに迫っていた。



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