第1話 全ての始まり01
みなさん、こんにちは。私はこのアニメの作者、クロコダイルです。これが私にとって初めてのアニメの執筆です。これからもずっとニックスで冒険をしていきます。 その後もよろしくお願いします。
2015年7月8日 午後——突如として響き渡った爆音
それはまるで空間そのものが引き裂かれるような轟音だった。
午後の穏やかな日差しが降り注ぐ高校の校舎は、一瞬にして地獄と化した。爆炎が吹き上がり、黒煙が空を覆う。コンクリートの壁は粉々に砕け、無数のガラス片が鋭い刃となって飛び交った。遠くからは悲鳴、泣き叫ぶ声、そして崩れ落ちる建物の音が響き続けていた。
「重傷者はすでに79人、行方不明者5人、死亡者数は現在確認中。警察がさらなる調査を進めています——」
テレビのニュース速報が絶え間なく流れ、カメラは騒然とする群衆の中のひとりの女性を捉えた。彼女の顔は涙で濡れ、唇が震えている。
「ニックス……あなたはどこにいるの……?」
か細く搾り出されたその声は、混乱の只中で、まるで掻き消されるかのようだった。
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数時間前——高校生ニックスの日常
朝の光が淡く部屋を照らす。
ベッドの中で、茶髪の少年ニックスはゆっくりと身を起こした。まだ頭がぼんやりとしている。だが、その静寂はすぐに破られた。
「ニックス!まだ寝てるの!?もう起きなさい、遅刻するわよ!」
下の階から母親の怒鳴り声が響き、彼の眠気を吹き飛ばす。
「え……?」
半開きの目で時計に視線を向けた瞬間、心臓が止まりそうになった。
7時57分!
「やっべぇぇぇえ!!!」
学校の授業開始まで、あと3分しかない。
ニックスは一瞬で覚醒し、布団を蹴飛ばして飛び起きた。クローゼットに突っ込み、適当に服を引っ張り出して急いで着替える。靴を履く暇すら惜しく、紐が解けたままのスニーカーを無理やり足に突っ込んだ。
そして次の瞬間——
ダンッ!ダンッ!ダンッ!
階段を駆け下りた——はずだった。
「わっ……!!!」
しかし、焦りすぎたせいで足を踏み外し、2階から1階まで転がり落ちる!
ゴロゴロゴロゴロッ!!
最後は玄関のドアに派手に激突。
「いったぁ……」
頭がくらくらしながらも、立ち上がろうとすると、母親がキッチンから顔を出した。
「朝ごはん、学校に持っていく?」
「いらない!行ってくる!」
父親が呆れた顔でバッグを投げ渡す。ニックスはそれを受け取り、髪を直す余裕もないまま玄関のドアを勢いよく開けた。
「うおおおおおおおお!!!」
全力疾走開始。
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道を塞ぐ事故車——ニックスの選択
走り出した途端、目の前の光景に思わず叫びそうになった。
車の衝突事故!?
目の前には、道の真ん中でぶつかり合った2台の車が完全に塞いでいた。運転手同士が言い争いながら、車から降りている。
「ふざけんなよ……!なんでこんな時に!!」
引き返す時間なんてない。回り道?無理だ。
なら……飛ぶしかない!!
「よし……!!」
ニックスは勢いをつけ、一台のボンネットに飛び乗った!
運転手が驚愕した表情で叫ぶ。
「このガキ、何やってんだ!!!」
だが、すでにニックスはボンネットから飛び降り、着地と同時にまた猛ダッシュを開始していた。
「ごめんなさいいいいい!!!(謝る余裕なし!!)」
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最後の関門——校門閉鎖
学校が見えた。だが、すでに門が閉じかけている!
「間に合え……っ!!!」
全身の力を振り絞り、校門に向かって全力疾走する。
警備員は無情にも門を閉めかけるが——
その瞬間。
「シュッ!」
風が吹き抜けたような感覚とともに、ニックスは門をすり抜けた。
「……ん?今、何か通った?」
警備員は不思議そうに振り返るが、すでにニックスの姿は見えない。
間に合った……!!
教室のドアを開けると、そこにはいつもの光景が広がっていた。
「よかった、遅刻じゃない!」
クラスメイトたちの楽しげな声が響く。懐かしい、いつもの教室のざわめきが心地いい。
「ふぅ……」
ニックスは安堵のため息をつき、いつもの仲間の輪へと歩み寄った。
それが——この日最後の、平穏な瞬間だった。