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ユキ

 昨日は大変だった。あんなに言う事を聞かなくなってるなんて予想外だ。まじでやめて欲しい。あんな大きくなって女らしくなったのに子供みたいなことしやがって。悩んでたんじゃないのかよ。めっちゃ元気じゃなかった?まあ、元気が出たならいいんだけど。しおれているのはかわいそうだしな。アリアとユキが元気づけても駄目だったのかな?まあ、元気になったし今はいいか。昨日もそうだが、その前の帰って来たばっかりの日もなんだかよそよそしかったような・・・。まあ、アリアは抱き着いてきてたけど。ユキがな・・・・・・・。なんかあったかな?今日はユキの家に行くか。



「ユキ~!いるか!?いるなら返事してくれ!」

「っ!!?い、居ます」ユキ

「入るぞ!」

「ま、待って、下さ―――」ユキ

「おう!いたのか」

「待ってくださいって言ったじゃないですか!!」ユキ

「悪い悪い、いつもの癖でな、ってそれ俺の服じゃんか!!返してくんねーか!?」

「駄目です、私に気づかなかった罰です。毎日着古したものと交換します」ユキ

「おいおい、なんかフィルが洗濯してくれるって言ってたから渡しちゃったぞ?」

「な!!?先を越された!!」ユキ

「ユキも花嫁修行か?」

「は、は、花嫁修業?フィルがそう言ったんですか?確かに私たちもそうなってもおかしくない年頃!」ユキ

「ああ、なんかすきなひとが出来たらしいぞ?」

「そんな!!?誰か聞きました?」ユキ

「い、いや、教えてくれなかった、多分村の小僧の誰かだと思うんだがな?」

「へぇ~私は一筋ですけどね?」ユキ

「ひとすじって誰かいるのか?もしかして!?ユキの父さんか!!?やるな!!?あのおじさん!!こんな教育してるとは・・・・・」

「ち・が・い・ま・す!!私はアキさん一筋です!」ユキ

「何がひとすじだよ?俺はダメダメ!彼女なんて出来たことないんだから!!からかってないで誰か教えろよ!?」

「ほんとです!!」ユキ

「はいはい、本当は?」

「私を怒らせたいんですか?アキさん?」ユキ

「い、いや、だって、そっちが、最初にからかってきたんだろう?俺はただ、知りたかっただけなのに・・・・」

「いいですか?私の相手はアキさんだと決まってるんです、これは神が決めた事です、分りましたか?」ユキ

「神がって、嘘だろ?そんなわけないじゃんだから本当のことを教えてくれよ?な?ばらさないからさ?俺くち固い方だし。しゃべる人いないから」

「だ~か~ら~私はアキさんが好きなんです!!!!!」ユキ

「お、お、おう!わかった、もう聞かないから!怒んなって!俺が悪かったから!みんな好きな人がいるのか・・・・・・成長したなぁ・・・・・昔はあんなに可愛かったのになぁ~・・・・」

「か、可愛い・・・・・・・・・・・アキさんは何しに来たんですか?」ユキ

「いや、そういえばユキがよそよそしいからさ、何かあったのかと思って」

「ただの年頃です。昔みたいに接していいんですか?」ユキ

「ああ、まあ、普通なら大丈夫だぞ?」

「じゃあ目つぶって下さい」ユキ

「おう、」

チュ、チュチュチュ

「お、おい!普通って言っただろ!!?なんでチュウしてんだよ!!?すきなひといるんだろ!!?」

「私を怒らせたいようですね?!!!目をつぶって下さい!!!!!!!!!!」ユキ

「わ、分ったよ」

チュ、レロレロレロ~

「おい!!!なんでひどくなってる!!?おかしいぞユキ!!?熱でもあるのか!?あ、熱いお前横になっとけって!!ほら」



 お姫様抱っこしてベットに寝かせる。首にしがみついてきて離れない。俺も一緒に倒れてしまった。



「おい、離せって!ユキ!!看病できないだろ!?」

「仕方ないですね・・・・・隣に寝てください、それで許します」ユキ

「俺は悪い事してな――――」

「いいんですよ?」ユキ

「わ、わかった、飲み物作ってくる」

「ちゃんと戻って来て下さいね?」ユキ

「お前をほったらかしにしたりしねーよ」

「ポッ」

「何照れてんだよ?安静にしとけよ?」

「はぁ~い」



 家からスポーツドリンクをもって来た。



「おい!なんで俺のズボンかぶってんだ?ユキ?」

「はっ!おかえりなさい!これはみなかったことにしてください!眠ろうと思って!!」ユキ

「はいはい、変なことすんなって、変人だと思われるぞ?いいのか?」

「アキさんも変人だと思いますか?」ユキ

「いや、俺はユキがまたやらかしてると思うくらいだけど・・・」

「なんですかそれ?そんな事思ってたんですか?お仕置きしますよ?」ユキ

「ごめんごめん、悪かったよ、でもあんましそう言う事すんなよ?」

「はぁ~い」ユキ

「お前らいつもそうだ」

「口移しで飲ませてください」ユキ

「はいはい、元気だろ?そんなの必要ねぇさ、ほら、飲んだ飲んだ!」

「ちぇ!飲ませてくれると思ったのに・・・」ユキ

「はいはい、それ捻って開ければ飲めるから、蓋取って飲んで」

「はい」ユキ

「そういえばみんな元気だったか?」

「いえ・・・アキさんが居なかったのでみんな・・・・」ユキ

「まじか・・・悪かったな・・急にいなくなって。俺も探したくてしょうがなかったんだ。悪いな・・」

「許しません!早く隣に裸で寝てください!!」ユキ

「裸!!?いや、脱がないけどさ」

「早く!」ユキ

「はいはい、っと」

「寂しかったんですからね!!?わかってますか!!?フィルもアリアも私も!!次に勝手にいなくなったりしたら絶対許しませんから!!!?」ユキ

「わかった、今度はちゃんと言っていくことにする」

「なんでですか!!!!!?また行くんですか!!!!?怒りますよ!!!!?」ユキ

「だって・・・・・・・・・・・」

「駄目です!!!」ユキ

「いやさ・・・・・・・・・・」

「駄目です!!」ユキ

「それがな・・・・・・・・・・・・」

「駄目です!!むちゅーーーーーーーーーーーー」ユキ

「わぷっ!むーーーーーーーーー」



「ハァハァ、おい!むーーーーーーー」

「レロレロ、むちゅーーーーーーー」ユキ

「おい!舌入れんなって!!おい、むーーーーーーーーーーーー」



 頭を抱き寄せてキスするその姿は猛獣のごとき姿だった。可愛いが・・・・。



「ハァハァ身体強化まで使いやがって、俺はこんなことのために教え―――むーーーーーーー」

「しゃべらせませんよ?むちゅーーーーーーー」ユキ

「こ、降参!もう行かないから!!」

「許してあげましょう。舌を絡めてください、良いですね?」ユキ

「だから無理だって!!」

「ではやめられませんね?」ユキ

「ごめんごめんてば!!悪かった!!俺が悪かった!!もう置いてったりしないから!!!」

「次は連れてってくれるんですね?」ユキ

「ああ、連れてく!!連れてくから!!」

「いいでしょう・・・」ユキ

「ハァ疲れた、本気で身体強化使いすぎだろ!そんな使い方は教えてない!」

「訓練の成果を見せましょうか?アキさん?」ユキ

「大丈夫大丈夫!!やめよう!!キスなんかしていいのか?好きな人に―――――」

「むちゅ――――」ユキ

「わかった!わかった!!言わない!!言わないから!!」

「アキさんは体に教えたほうが良さそうですよね?」ユキ

「わかったわかった!!寝よう!寝よう!!ほらほらズボン取って!」

「はぁ、抱きしめてください、寝るまで」ユキ

「いや、頭なでるから勘弁して、おやすみ」

「おやすみなさい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・眠れない、全然」ユキ

「ほらほら興奮しすぎだから、はい、”スリープ”」

「すうすう」ユキ







































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