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厳しい現実を異世界で!! ー『詰み』から始まる転生劇ー  作者: G-pro
第1章 幼少期 ー神才編ー
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第7.5話 金銭的なところ


最近、私の部屋には色々な物が増えてきた。

例えば、机だ。

勉強をするならとイヴリンが買ってくれた勉強机。

それなりに高く付いたらしい。


ちなみに、この世界の金の概念は私たちの世界とは少し違っている。

下から順に説明しよう。

石貨せきか(1枚 1円)銅貨どうか(1枚 10円)銀貨ぎんか(1枚 50円)

金貨きんか(1枚 100円)純銅貨じゅんどうか(1枚 1,000円)

純銀貨じゅんぎんか(1枚 10,000円)純金貨じゅんきんか(1枚 100,000円)

という感じになっている。


まぁ、計算しやすいように勝手に換算しただけなのだがこんなもんだろ。

こうするとわかりやすくなるしな。


で、確かこの机は純銀貨8に純銅貨5だったはず。

ならば8万5000円。

なかなかお高い。というか勉強机にしては高すぎる。


と言ってもこの机は特製の木で出来ている。

ここらの木は肌に悪いらしく、肌がかぶれるらしい。

それを気にしたイヴリンとクレアがバカ高いこの机を買ってくれた。


感謝しなくてはいけないのだが、そんなに肌が荒れることを気にするべきなのだろうか?


………あ、そうか。私は女だったな。

それにしても気にしすぎだと思うのだが、まぁいい。感謝しよう。



他にも服などは値段が高い。

理由は服の生地を作る植物があまりここらは多くないからである。

まぁ、それは革の服を着ればいいのだが。


しかし革の服は基本的に着用を禁止されているらしい。

これは宗教的なものだ。


『革を着用する者は神に仕える者でなくてはいけない』


即ち人間では『神徒』。あとはこの世界にまだ存在している『神霊』とそれに仕える『天使』などの部類のものしか革の服の着用は駄目らしい。


理由としては革の服というのは昔から強い者の象徴だったらしく、『強い者=神』みたいなことが考えづけられたからだ。


他には、最近花に魅力を感じ育てているくらいだろう。

………女っぽいとかは言うな。


部屋の窓辺に花瓶を置いて外で摘んできた花を生けたり、庭に種をまいて育ててみたりとしている。


あいにく、勉強と修行以外は暇だからな。読書以外にも趣味を作らないとつまらなくなってしまう。


まぁ、外見にはあまり見合わないと思うがな。

私の外見は前よりも髪の毛が少し伸び、何故か髪の毛の茶色が濃くなったような気がする。


無愛想な感じは変わらず、なんとも可愛くない印象がある。

……ただ、私は気づいた。


私は、可愛くなくても、『綺麗』ではあると。


多分、そこが私の可愛いと言われる理由なのだろう。

無愛想に見えるつり目はキリッとした印象を思わせ、

背丈は平均より少し高い。

背筋は昔からの癖でピッと伸ばすようにしているし、

口元もキュッとしまっている。


なんというか、『仕事のできる美人上司』みたいな感じの印象が強い。

それによりイヴリンの属している討伐隊の人にも、

「レーラちゃん、今日も可愛いねぇ」

「うちの子とも仲良くしてやってくれよ」

など、色々と言われる始末である。


なんか、目立つのも面倒くさいな。

そんなことも思い始めた。


……いや、神の人生に逆らって最高の人生を送るっていう目標は変わらないのだが、

あまり、最低でも子供の時はあまり目立ちたくない。

期待されるのは得意ではないからな。


あまり期待されないからこそ私は頑張れる。

目をかけられないからこそ私は強かったのだから。


……まぁ、過去についてはまた思い出す時があるだろう。

今は、一回置いておこう。



「レーラ!今日はランニング行かないの?」

下からクレアの声が聞こえ、私はハッとしたように着替え始める。

「い、今から行きます!」

そう言いながら着替え終わった私は下に降りてパンの耳をかじり、ランニングに向かうのであった。


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