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61話 ひいおじいちゃんとGが再び

ただいま戻りました!!

乗り遅れた人、完全復活です!!

あの学校の授業の関係で実習に行ってました。

なかなか小説に手がつけられず、おまけにサボりもしてしまいすいませんでした!!




秋風が東京、いや日本中を包み込んでいた。

思えば夏前のあの戦い以降、源一郎は家族でそうめん食べながら高校野球を見てなき。

二時間もののサスペンスの再放送をあくびを浮かべ見たり、ひ孫の恵美が熱中症になった猫の看病したり

息子の源太が嫁の晶子と怪談話したりと変なイベントが立て続きに起きた



「・・・・。作者め、実習とか言って続編を書くのが遅すぎるだろう?」




その点は、すいませんでした。




元に戻します。

この日源一郎は、動けないでいた。

単に夏の終わりと秋の始まりを告げる空の色を大好きな縁側であったかい緑茶を飲みながら寝転んでいるからだ。

秋用にと見繕った着流しを着込み、胸元をだらしなく開けて寝そべりながらうろこ雲を見つめる


あの戦闘の後、源一郎の動きや部隊章を見た一部の人間が特定しようと動き、外に出られない状態が続いた。

品川周辺は歩けても、それ以外の渋谷とか新宿にはいけない

ひ孫の花世でさえ、仕事先の出版社で関係性を色々と問い詰められたという。




「お父様、もうだいぶと沈静化はされていますよ。 今なら外に出てうんっと美味しい空気を吸ってもいいはずです」


「梅子さん、まだ外には出られないよ。 体がまだ淀んでいる感覚があるのでな」



戦いからの疲れか、それとももっと何かわからないものが源一郎の体に重たくのしかかっていた。

気持ちの問題ともいうが、何かが体の中に入ってきて心の中にある穴の様なものをふさいで埋めてくる様な。

ずっと子供の頃からそばで見守られている感覚に近い。



「あ〜ぁ、くたべっちゃ〜(疲れた)。 白石のやつ、なしてあんな・・・・。 まぁいいか」



「久しぶりに聞いたわ。おじいちゃんの、激しい訛り口調で福島弁」




その声の方には手にたくさんの洗濯物を持ち、エプロンをかけた孫の嫁の涼子が源一郎を覗き込む様に廊下から縁側の方を見ていた。

その中には源一郎の夏の軍服いわゆる防暑衣が丸め込まれ、涼子の手に収まっていた。


「涼子さん、あとで一緒にお茶飲まないか?」


「ごめんなさい、急ぎの選択があるからまた今度でお願いします」


「なら手伝おう。何をすれば良いかな?」


「そうだ、アイロン当ててください。 お願いしますね」



ふふふと涼子が忙しそうに歩き回る中で源一郎のそばにそっと小袋にパイが置かれる。

戦闘の疲れを労ってもらい、少しでもお返しをと縁側から立ち上がって家の奥にあるクリーニング店へ赴く。

小さな店舗の上、クリーニングの品が多くある分狭く感じるがそれなりに趣がある。

そんな小さな店舗の中で久々に孫嫁の涼子の手伝い中、何かがいる



気のせいかな?




何も気にせず源一郎は天井から伸びる延長コードを引っ張りアイロンのコンセントをさした

だが妙に身体中の何かが警報を鳴らして止まらない。

何かわからないものが、このクリーニング店の中にいる。




「おじいちゃん、嘘よね? 」ドサッ


「こいつは・・・・、戦闘用意。 ヲ式よりも凶悪だ。 ・・・・涼子さん!?」



「な〜にやってるだ? この感じ」


倒れた涼子を介抱しようとしたところに、クリーニング店のドアの向こうから気だるさそうに立ち、声をかけてきたのは刑事軍団の紅一点、吉野優子刑事

だがその女刑事は、入ってきた瞬間に崩れ落ちる様にその場に倒れ込み気を失ってしまった。




「ゆ・・・・・・優子や!! なして!!」


「 I’ll be ba・・・・・ck」



「溶鉱炉に沈んだー!!! おのれぇ!!」



頼みの綱の様な存在だった彼女は、気絶と言う溶鉱炉の中に親指をズブズブと沈み消えて行った。




すいません警視庁捜査一課入り浸り係りと、陸上自衛隊のアホ兄弟ですが・・・・・・・ドサ




店舗の方ではなく、家の玄関から若い男の声が家の中にこだまするが肝心なところでその声はかすみ消えて行った。

玄関まで走って行った源一郎だが一歩遅く、彼らはドミノだおしの様に崩れ撃沈している。

つまりクリーニング店で感じた邪な殺気をまとう奴が彼らの前にあれが現れたのだ。

おまけにひとの生気まで吸い取っていく始末だ。





今、手元に愛刀はない


拳銃をぬけば最悪の事態は免れぬ。


だが、梅子を家族を守らないで歩兵の本領は全うできぬ。



「くそ・・・・・・・くそが・・・・!!!!」



「源一郎じいちゃん何してるの? 久しぶりにここにきたんだけど、説明してよ?」



「雪乃・・・・。 来てはならぬ!! あいつが現れたのだ・・・・そんな、雪乃まで」




かつての戦友、速水幸之助のひ孫の相川雪乃。

その友人たちが倒れているバカたちを避けて歩いてきたが、彼女たちもまたその場に倒れ込み溶鉱炉に沈んでいく。

再び監視に現れた刑事軍団も、自衛官兄弟も、近所にすむ高校生軍団もこれにはかなわぬ



「くそぉ、今の今まで出てこなかったと言うのに。 あいつめ、若者言葉でいうナメプかましすぎだろう?」



「ようやく溶鉱炉から出られた。加勢します。捜査一課刑事、吉野優子 職質しますわ。」






ガタン・・・・・




玄関から遠く剣術道場に続く扉の前からその音は聞こえた。

大きな音を立てるくらいならば相当のつわものであることは間違いない。

軍刀も武器もないなら、聖剣・丸めた新聞紙というなのエクスカリバーとバルサ●でいくしかない



「聞こえたな・・・・。あいつだ。俺は玉砕覚悟で突っ込むからな」


「新聞紙もって一人で大日本帝国陸軍ごっこやめてもらいます? 巻き込みはやっちゃいけない(戒め)」


「そういうのやりたいだけだろ? 」


「そうだよ(便乗) 源一郎ジッちゃまも悪ノリがすぎるよ」



便乗を楽しむのが好きなのかなんてつぶやく源一郎。

丸めた新聞紙を両手に持ち道場のある方向に、匍匐前進で進んでいく。

着込んだ軍服に千人針で巻いたヘルメット、そして最強の臨戦態勢で進んでいく。

後ろには刑事がいる、もし泥棒なら捕まえてくれる。



「頼むぞ、優子や。お前だけが頼りなのだ・・・・。優子!!」



彼女は両手にバル●ンを持ち一緒にきていたはずだった。

だが彼女は倒れ、ミイラ化し廊下に血で書かれたダイイングメッセージには黒光りと示されている。

生唾を飲み込んでそっと彼女の瞼を閉じて静かに眠らせてやる。

たった一人であいつと戦うしかない



「あれ? どうして俺の目の前に道場の扉があるのだ?」



見上げた瞬間大きく、圧力のある扉が源一郎を覗き込んでいる。

開けてはならない、開けてはならない

なのにその手は引き戸の方に伸ばされていく。




「あ・・・・・思い出した。  俺・・・・・こいつに支配されていたんだ・・・」




引き戸を開けた向こうには超巨大なあいつが触覚を動かしながら口をモゴモゴと動かしている。

凄まじい臭気を放ち、赤褐色の液体をダラダラと流していた

そしてその口は源一郎の頭の上に現れ、大きく開き迫っていた



「あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」




ひい・・・・・・・・ちゃ









ひ・・・・・・・じい・・・・・・・・・ん







「起きてよ、ひいおじいちゃん!!! そんなところで寝たら風邪ひくよ!!」




「あ・・・・・・あれ? 花世かよや。お前、今日仕事じゃなかったのか?」



「何言ってんの? もう夕方だし、ついさっき帰ってきたんだよ。 疲れて変な夢でも見た? 大丈夫?」



空を見上げればいつの間にか茜色に染まり、赤とんぼたちが茜色の空を泳ぐように飛んでいる。

サーっと吹く風の中で春に植えたもち米の稲が、なびいていた。

思えば変な夢に惑わされ、一日を潰してしまった様だ。



「そうか・・・・なら夕飯の手伝いをせねばならぬな」



きしむ廊下を歩いていきながら首をひねる。

妙な夢を見たとは思ったが現実味がある気持ちの悪いものだった。



「今日の夕飯は・・・・・ほう、島津刑事の郷土ご飯か・・・てつだ・・・・・」



足先に水で濡れた感触が伝わり見てみれば軽く蹴り転がる、赤い缶

黒光り専用と書かれたラベル。

上を見上げた瞬間に落胆してしまった。



「やっぱり、これ現実だったんだ。 俺、やっぱりあいつ仕留めそこなったんだな」




あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!



誰の家にも起こりうる最悪の指定害虫。

彼らの動きにはお気をつけて・・・・

次はあなたの番ですね・・・・




カサカサカサカサカサ


どうでした?

乗り遅れた人の家でもこいつはたまに出ます、

前までアシダカ蜘蛛兄貴がいたのですがもういなくなったのであれはいないのかもですね


(寒い地域とかではこいつが出ないって聞いたのですがどうなんでしょう)


この虫の展示会がどっかでやっていたってニュースで見たのですがどうなんでしょう?

まあいっか



次回予告



「お忙しいところすいません、大日本帝国陸軍憲兵少尉 白石富治入ります!!」


「もうお前、憲兵じゃないからそんな挨拶するな。 っていうかなんで来た!!?」


秋の空の下、二人の兵士は品川の地で巡り会う。



「あの・・・・今日はお願いがあって来ました。実は・・・」


「おやまぁ、白石よ・・・・・。そうか、結衣さんを幸せにしなさい」



かつての敵は小さな幸せに気がつき、その証を刻もうと源一郎の前に現れる。

愛し合う二人は頬を染め、幸せに一歩近ずいた。


「それに、話したいこともあります。・・・自分の罪の償いに関してです」


「この田中源一郎に話してみろ。白石よ」



次回

ひいおじいちゃんと新しい未来への夢



「私白石富治は・・・」


「それならば、如何なることも受け入れなさい」


「私たちの保証人になってくださいませんか?」




次回の投稿も諸事情で遅くなります

ごめんなさい

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