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6話 ひいおじいちゃんと剣術 (桜島大根・一刀両断)

ゴールデンウィーク?いえ知らない子ですね

パソコンの画面ばかり見ていると肩が凝ります

さぁ頑張って参りましょう

これは、花世と出会ってから一週間立った日のこと、この日は花世は仕事が休みらしく久々に家でのんびりしている時の話。

 


浩一以外は皆家でのんびりしていて、源一郎はそれに嫌気がさしたらしく庭先で素振りをしている。それを梅子は見ながらお茶をすすり近所の人からもらったたくあんをしこたま食べている状況である、



ぽりぽりとたくあんをかじる音が気になり集中できなくなり一喝しようとするがたくあんを食べている梅子の姿が可愛かったのだろう歩み寄ってたくあんをおねだりしているのを花世の部屋の窓から見ることができた。


「花:ひいばあちゃん、最近ひいじいちゃんのこといじるの得意になってきたなー。昔は会いたくても会えなかったから甘えてるのかもね」


素振りの音が聞こえなくなりいつのまにかぽりぽりと言うかじる音が響き始め、花世は無性にたくあんを食べたくなり始める。携帯をいじって気を紛らわせてもイヤホンをつけて音楽を鳴らしながら雑誌の原稿に打ち込んでもどうしても頭からぽりぽりと言うあの音が頭の中を駆け巡り始めていく。



そしてなぜだか耳の近くであの音が聞こえ始め・・・・ぽりぽりポリポリポリポリポロり ポロリ?


いつのまにかイヤホンは外れていて両隣を確認すれば先ほどまで庭にいたはずの曾祖父母たちが無表情でたくあんを食べているのだ。勝手に部屋に入って


「花:ホラーなんですけど、めっちゃホラーなんですケドォ!!!」

「「何が?」」

「花:何がじゃないよ!なんで部屋にいるのさ!?いつの間に来たのさっき庭にいたじゃん!なんなの超能力でも使ったの!?」


おおジジババは途端に黙り始め花世の話を無視してたくあんに集中しはじめ、窓の外から見える青い空をぼーっと見ながらお茶をすすり始めた。人の話聞く気がないおおジジババである。実によろしくない本当によろしくない


「花:話聞く気なしか」

「源一:すまん最近耳が聞こえにくくてな」

「梅:あらまぁお父様大変ですよ。こっちの耳の穴に鉄のようなものが見えますが?」



指摘された方の耳の穴を小指でいじると取れた取れた鉄の玉・・・・鉄の玉・・・銃の玉


「源一:イカンイカン。これは十一年式重機関銃の玉ぞ。あー!思い出した敵さんの砲撃の音がうるさすぎてこれを耳に詰め込んだの忘れてた」

「梅:あらまぁ大きい玉ですこと」






おかしいでショォォォォ!!!!





「花:おかしいでしょ。なんで耳からそんなものが出てくるのさ!なんでひいばあちゃん驚かないの?」


だってねーみたいな顔をするおおジジババ夫婦、前もって考えていたかのような振る舞いに花世は呆れるだけであった。いや誰でも呆れるわたくあん食べたいなんて気持ちが消えてただこの夫婦の頭のおかしさに悶絶していたが自分もその血を継いでいることに気がつくと自分の将来像に呆れてものが言えなくなる。


とりあえず大ジジババを部屋の外に追い出し部屋の鍵をかけて再び耳にイヤホンをさし原稿作りに集中し始めるもドアの向こうから感じるばばたちの空気というか視線というかなんか見られてる感半端ないんですケドォ!っていう空気になんとも言いようがなかったが構わず無視。感づいた二人も渋々花世の部屋の前を去っていく。



「花:最近ひいおじいちゃん化が進んで来ているわー考えられる要因はただ一つ・・・・・創真のベタネタ攻撃だ。くそ大学生」


花世ちゃん羨ましいだけなんだね。はいはい



そんなことはつゆ知らずひいおじいさんは、縁側に寝転がり何十年ぶりかの日向ぼっこを始めだす。ここで寝転がるのが本当に好きであった、ぽかぽかと暖かい陽だまりの中にいるのが嫌なことすら忘れられる誰にも邪魔されたくない。邪魔したら瞬殺するぞ的、神聖で神聖な行為の一つ。



オーバーだけどこれほんと。



ここに梅子の膝枕があったら最高だろうなーと考えていたら寝落ちしました。

ここでしょうもない源一郎が見ている夢の内容、梅子の膝枕とべたべたに甘える。以上


『梅:ふふふお父様ったら今日は一段と甘えん坊ですねぇ。』

『源一:いいでしょこういうの。もう誰も殺さなくていいんだから甘えさせてくれよー』

『花:仕方ないですねー。はいむぎゅー!」


ムッギュー!


「ねぇ源太じいちゃん。なんか男の人が寝てるけど起こしたほうがいいかなぁ?」

「源:ありゃ?こんなところで寝てたのですか・・・風邪引くから起こしてあげたほうがいいかな?」

「俺ら起こそうか?!だったら浣腸してやろうぜ」

 

時刻は15時、寝落ちてしまってだいぶと時間が経ってしまっているのに深い眠りのせいで縁側の向こうに源太たちは通れなくなっていた。この家では放課後に一番下は小学生一番上は主婦層と幅広くあるものを教えている。代々守り通してきたものを近所の子供達に教えているのが源太のもう一つの仕事。


最近の子供は家で遊ぶことの方が多くなったがこの地域の子供達は学童の代わりにきたり塾通いな上に運動不足を心配した親が入れたりすることが多い、最初嫌々ながらやっていた子供だが楽しいと言って毎週のように来ては次を楽しみにしている子が多い。主婦たちもそう普段家事以外で体を動かさないことが多いからか体型に悩んでいる人も入って一ヶ月すれば体が引き締まり、やがて朝がたにウォーキングをするなどして体力作りをするといったこともするようになったという人もいる。


らしい


今日はその稽古の日で大勢の子供や主婦層たちが来ていたのだが、道場に続く道を通せんぼするように源一郎が爆睡しているため動けなくなっているようだ。


「起きてくださーい!おじさん起きてくださーい!」

「ダメだ。起きないよ」

「源太:大丈夫じいちゃんに任せなさい。」


そういうと源太は仰向けにねころがせ両耳にイヤホン装着!携帯のジャックにくっつけて某動画サイトの検索欄にある音源を聴かせる準備を始める。めっちゃゲスい顔してますよ。源太じいちゃん


「ほんとに起きるの?」

「源太:ちゃんと起きるとも・・見ていなさい」


再生ボタンをポチッとな


この時源一郎の甘〜い夢から反転し両耳に聞こえてくるのはけたたましい起床ラッパの音、夢の中の梅子と別れを告げて縁側に寝転んでいたおじさんは一転これでもかと目を大きく見開かせると靴下を急いではき軍服に着替えようとする。その光景の意味を知らない子供達はケラケラと笑いだし、ボケたふりをする爺さんにキョトンとし、さらに口が緩み状況の整理ができなくなる


「源:源一郎さん何してるの?」

「源一:え?だってさっき・・・・お前まじでむぎゅん」


再び仰向けになる源一郎、ドッキリ要素満載で叩き起こされた姿を見た子供たちはさっきまでのギャップとで咳き込むくらい大笑いする。やーいやーい的な感じですわ、


残念そうに縁側でちょこんと座る源一郎を置いて源太たちは奥の方にある道場に入っていく、その後に続いて源一郎は引き戸の隙間から様子を伺う。一種のスニーキングミッションです。

子供達は道着に着替え終わりいざ稽古とはいかずカバンから筆記用具と縦開きの本のようなものを取り出し黙々と作業を始めだす。


「源太じいちゃんこれわからない!」

「じいちゃん私もー」


子供達が賑やかに笑う声が引き戸を隔てて聞こえてくると半分小学校の延長線上のような気がして仕方がない、がおおじじいは違う嬉しかった、ただただ嬉しかった。


戦時から時代を超え子供の笑う声を聞き空襲におびえる生活もなければ戦争によって家族が引き裂かれることもない。昔と違い大きく進歩したものに溢れ幸せで、かけることのない生活を送れているということがと列もなく嬉しくて仕方がなかった。


無邪気な姿を見るととてつもなく嬉しい。本当に平和なのだと実感すればするほどなもだが溢れてたまらない。戦争が終わった、源一郎の心の中にある戦争という重責は両肩からするんと落ちていく。



「源一:いい世になった、ようやくなったぞ。これだけで儂は良い」



嬉しさが溢れていく中、子供達はおそらく永遠の敵とも言える宿題を終わらせ道場に置いている木刀を持ち出し、地面が大きく揺れるくらい大きな声を出し素振りを始め出す。女子、男子関係なく稽古に打ち込む姿は時代の変換が進み昔の悪しき習慣がなくなりつつあるという実感につながっている。



 しんみりと稽古の風景を見て気がついた、これは剣道ではない剣術でしかも源一郎の出身地と深く関わる剣術。かつて召集され出兵される前に源一郎が梅子に教え込み忘れぬよう、強く厳しく教えたその剣術が今目の前の子供に源太が教えているのだ。


「源一:これは儂の生まれた会津の・・・・そうか梅子が源太に教えたのか。なれば儂もやって見ないと気が済まないぞ。じじいが本気出したらえらいことになった件と行こうか」


梅子に了承を経て、余っていた道着をタンスから取り出すと道場の中に繰り出し木刀を手に素振りを始める。子供達は口々に新しく始めた人だろうか?などと話し出すが源太は違った。


一回の素振りでもその本気いや闘気というものが増して現れていく、源太は梅子からこの剣術を教わったと話していたその相手は父である源一郎であるとすれば師匠の師匠が目の前にいる。

気がついたかと源一郎もか細く微笑みを浮かべていく。



「源:それじゃあみんな一度休憩しよう。今からじいちゃんが剣術のお手本を見せてあげるよ。みんなの後ろにいるおじちゃんと一緒にさ」


源太が指差す道場の後ろには源一郎がいる。本当にできるのー?なんて子供達が騒ぎ始めるが一気に二人の織りなす空気がピンっと張り詰め出す。



二人は対面するように正座をし深々と礼を行い一つ深呼吸を木刀の切先がただ静かに地に向けジリジリと詰め寄り始め一気に空気が重たくなり始める


そこに何も知らない涼子が冷たい麦茶の入ったピッチャーを持って入って来た瞬間。


源一郎が源太の喉元めがけてむけた突きは見事に木刀の峰で滑らせるように受け流し源一郎の首めがけて振り下ろさせた。これが真剣の場合即死


「源太:あなたが我が母に教えた剣術・・・きちんとものにした証拠です・・・・どうです?」


普段温厚な源太が初めて他者に足して冷徹な目を向けた瞬間、その場にいた子供達や遅れてやって来た主婦軍団も思わず息を飲む。本気で殺しにかかっているある意味でいう猟奇的なものだ


「源太:っとまあこんなふうに相手の急所を狙うこと・・・ここまでは復習だよ〜」

にこやかな笑顔を見せていたが油断してしまった。源一郎の闘争心、今まで培って来た戦の感触の一端を思い出させてしまった。


「源一:見事だがまだまだ甘いな。踏み込みが浅いぞ我が息子よ・・・」


再び向き合い双方は剣先を向け直した瞬間源一郎の放った突きは喉元に迫りそうになりなんとか斜めにそらすがその合間に重たい肘鉄を源太はみぞおちにくらいよろけた瞬間に木刀の刃は源太の喉仏に当たるすれすれを走る。

これもまた真剣ならば即死


今までの余裕を捨てた二人はお互いの作った二人だけの空間に吸い込まれていく。そしてお互いにこの剣術の独特な構えを示し始め再び間合いを詰め初めていく。


「唐竹だ!!」


子供のうちの一人がそう叫んだ時、ここぞとばかりに振り下ろされた二人の木刀からは到底ありえない火花が散り源太が突き飛ばした瞬間勝負がついた。

源太が木刀を落とし首に手を当てて源一郎の方を見つめ続ける。早すぎてついていけなかった周りの人々、しかしその光景を遠くから見ていた梅子は勝因がわかった。


源一郎は突き飛ばした瞬間を好機とばかりに攻め右手首に切り込み源太の首の横、頚動脈を切りつけ勝負あり。

手で首を抑えていたのは赤く擦れて血がにじんでいたため、真剣そうな表情を浮かべている源一郎、しかし源太があの一瞬で見たのは笑っている、狂気的、猟奇的とも言える笑み


「源太:これだけの動きでもまだ手を抜いているのですね。お父さん」


源太以上に源太を見つめる冷徹な目、軍人いやもともと持っていた戦闘への見つめ方。何もかも違っていたのだ

きつく見つめ返そうとした時である、源一郎の顔が死んでいる。


源太が不審そうにその見つめる先を見れば子供達がつめたーい本当につめたーい目線で源一郎のことを見つめている

主婦層はひそひそと源一郎の小言を話し始め、大人気ないだなんて言い出す始末


「源一:・・・・・・・・ごめんなさい」


誤ったと思った瞬間子供達からの容赦ない両手でポカポカが繰り出される。主婦層は源太を擁護し始め、大じじいは泣きそうになる


「源太:みなさん誤解しないでください。これはもともと彼の出身地の剣術。彼もまた剣豪なのですよ。まだまだ私も練習不足。どうか気になさらないで。ねぇ先生」


そうなの?なんて言う人もいれば子供からは大人気ないとも言われる


「涼:それじゃああの・・彼が剣豪である証明をしますからどうぞ庭に」


いきなりの涼子のアドリブに親子はびびりちらし、特に源一郎は何すればいいの?とギョロギョロと息子に目線を送り続ける。息子も知らないよそんなのとばかりブルブルと震え出す始末



仕方がなく庭に出れば大きな台に設置された白くて立派で太い茎のついているもの、桜島大根が置かれている(ブルーシートひいてます)

ヘトヘトになっている花世と創真。そこに涼子が源一郎に手渡したのは軍刀。居合ですかねーなんて主婦層が一斉に梅子に聞いているのを気まずそうに晶子は隣で立っている


詰みました


「涼:いやぁこれ花世の知り合いの刑事さんの親戚の方が作ってくださったものを分けていただいたんですよ。これ今日の晩御飯ですから頼みますね」


いきなりの無茶振りだが精一杯答えようとするおおじいさん。梅子は感づいたこの大ジジイが切るのに躊躇している本当の理由、田中の家に代々伝わっている家宝である刀。軍刀拵えであるが付け替えているために気がつかなかった。言い伝えによる備前長船の一振りという名刀。



あっと言ったらもう抜いた


ズバンといういい音が鳴り響くが小ぶりの岩くらいある桜島大根、最初は何もなかったが花世が興味本位で突いた瞬間ズルズルと真横にずれてブルーシートの上に音を立てて切られていたのだ


「源一:・・・・・・・本当にごめんなさい」


子供達はびびりちらしおしっこ漏らすもの、ちょっと泣き虫になってしまっているもの。様々いたが全員揃えて口にするのはかっこいいという言葉である。

それでも源一郎のガラスで的な心の修復はできなくなり風とともに砂となって消えて言ってしまった


 ようやく訪れたよる、大人気ない行動をした源一郎は縁側に座り夜風で熱くなりすぎた頭を冷やしにかかっている

仕事から帰ってきた浩一は事情を源太本人から聞くと大笑いするも本人の前では傷口を開いてしまうだろうと考えビールを二つ、あての大根を持って縁側に座る大じじいに手渡した


「源一:帰ってきたが、ご苦労様です」

「浩:いやぁ、とんでもない。どうですビール飲みませんか?」

「源一:ビール?あぁ麦酒のことかどれいただこう・・・・どしてもうまいべ!!」


源一郎の所々現れる方言のようなもの光一の勤める区役所に同じような訛りがある同僚がいて聞いてみると同じ出身地の言葉、福島の方の言葉だという。


彼の出生には興味があり自分たちのルーツもそこにあるのかと考えれば面白いと思う。そうこうしているうちにビールの缶を空っぽにしお代わりをねだってきたため自分のを差し出すと瞬く間に飲み干したのだ。


現代の飲み物に感銘を受けているらしく、うまいしか言わなくなった。これは酔っ払わないビール今、流行りのノンアルコールビールだ。大ジジイもそれに気がついているらしく結構気に入ったようだ

飲み進めていくうちに浩一は最近ずっと考えていた疑問をぶつけた。


「浩:源一郎さんといえばいいのかおじいさんといえばいいのか・・・・・あなたは一体何者なんですか?花世が小さい頃に出会い一度姿を消してまた出会い。あの時傀儡と呼ばれる何かに襲われた時も助けてくださった。本当にあなたは何者なんですか?」


「源一:何だろうな・・・血なまぐさいあの時代に生きたじじいがこの平和な世の中に生まれ化け物じみた力を持ち

銃を撃ち刀を振るう。自分でも儂が何者なのかはっきりしないがこれだけは言える。

儂は浩一にとってジジイであるし涼子さんにとってはまぁジジイだ。この家族の要因の一つ、守りたい存在だということ。曖昧な答えだが意味は星の数だけ存在する。すまないな、こうとしかいえん」


どこか寂しそうな顔を見せるが浩一の進めるビールを飲んでゆっくりと流れる時間を楽しんだ。


「浩:実は、少し相談に乗ってもらってもいいですか?」

「源一:何だ?何か勤め先でやらかしたか?はっはっはっはっは!」



「浩:違いますよ。不吉な話なんです。あのおばけ通りの事件のあと区役所におかしな手紙が届き始めたというか・・・一種の心霊話「日本軍の幽霊」や「妖怪兵士」として持ち上げられそうになっているんです」


「源一:・・・・今までそう言ったことはあったか?」

「浩:何回かありますが全くのデタラメもいいところ。しかし今回ばかりは違っていてまるでそこに誰かいてあの事件のことを書いたものがこの一週間ずっと届いている」

「源一:まさか・・・浩一と花世の他にいた女学生がやったか?」

「浩:何とも言いようがありませんが・・・宛先は不明。明らかにあなたのことを示している文章。危険な感じがして、知りませんか?」

「源一:すまないな。こればかりは。だがあまりあの工場の方に行ってはならんな。」


春から夏にかわる少しひんやりとした風の中、不吉なものは胎動しつつあった。これがのちに事件を引き起こすことになるとは誰も知らない


「さぁ、始めましょうか・・田中准尉。いいえ田中少尉、僕が愛した隊長。あなたと一つになるために」

芽吹く闇の化粧も





ひいおじいちゃんやりすぎましたね。

今回の物語の剣術のモデルは会津若松に伝わる剣術溝口派一刀流という古流剣術です。

名前だしてよかったかな?

大ジジイのお父さんが武士家庭ならありえなくもない話です。某検索サイトで見たら数奇というか奥深い歴史があるように思えます。ジジイが梅子にどうやって教えたかはまた追い追いお話しします


次回予告

若者たちの間で妖怪兵士の話は着々と話され、事実と異なるように曲げられ始めた。

その動きを察知した花世の勤め先の出版社その社会部は再び花世に接近しだす

一方源一郎は、縁側でのんびりするが嫌な空気を察知し始める

そんな時、大本営(涼子)の発令で花世のお迎え任務が達せたれる


次回 ひいおじいちゃんの初めてのお使い

「源一:大本営の発令・・・初めての任務・・・気合がわく」

「花:へんなスイッチ入っちゃったじゃん」

「浩:ついでに俺も迎えにきて」

「涼:あんた元柔道部でしょ」

「浩:・・・ソウデスネェ」

次回もお楽しみに

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