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58話 ひいおじいちゃんと協同戦線

投稿遅くなりました!!

みなさんお盆は何されていましたか?

私はまぁぼーっとしていました。

旅行という旅行は言ってませんが



ゆっくり見て言ってね


何度、敵兵を叩こうとも増えていく。



何度、敵を滅しても再び動き始める


飛散した飛沫から新しく兵が生まれてくる。



「白石、いい加減にしろ!! お縄につきやがれ!! テェー!!」


「木下くんのチハちゃんは履帯外れそうです。 やめてくださーーー!!」


と言ってもいうこと聞くわけでもない

どれほど良い銃器があっても、火力があっても、特殊弾があってもまだ足りない

決定打が足りなさすぎる。




「いちいち、ポコポコ打っても意味なんてない。 正しい絶望を与えないと。」




ヲ式が叫び声を上げた瞬間、傀儡たちが銃をもって源一郎の構築した陣地まで駆け出す!!




「そっちがそうなら迎え撃つだけだべ!!」


野砲を打つ速水たちが見たヲ式の肉体変容に気付き、吉野岳明が持ってきていた双眼鏡を掻っ払い覗き込んだ

メキメキと音を立てて右肩から生えてきたのは榴弾砲のようなものを3基くっつけたものが出来上がっていた。




「あの化け物から榴弾砲が伸びてるぞ!!」



誰かが叫び指差す方向にはドロドロと粘液を垂らしながら異常形成された砲身が露わになる

形と砲台の回転だけでどれほど恐ろしいものか、容易に源一郎は想像がついた



馬鹿者デレスケ!! あれは陸軍の砲ではない、海軍殿の砲だ!」



昔、何かの戦争映画で見た戦艦の砲台が、ゴウゴウと音を立てて今にも放たれそうになっている。

その砲が左肩にも形成されメキメキと不気味に砲塔を源一郎がいる大通りの方に向けてきた

一斉射撃でも食らえばこっちが跡形なく吹き飛ぶのはわかっていた。




敵味方など関係なく打ち込むつもりだ!!





誰かが叫んだ時には砲塔内が火薬に点火され赤く光りだした。

近くに作った壕に逃げ込もうとしたがヲ式が空気を吸い込みはじめ、それどころではなくなっている

敵味方関係なく吸い込んで一気に発射するのが、化け物につけられた砲なのだ




もう壁を作ろうとしても間に合わない!!!




「さようなら  甘ったるい世界の皆さん」



白石の歓喜とも言える聞こえない宣言が誰も彼もの耳元で聞こえたような気がした。

もう逃げ場のない袋小路に追い込まれ、痛ぶられたような感覚になっている



           

                諦めよう、何もかも



そう誰もが感じ、武器を持つのもやめてしまう

たった一人を除いた以外の全員は。

認めたくないという意地も、意味もなさない




無理だったのだ・・・・・




『ヒノデハ品川だろうが!! 勝手に負け認めんじゃねぇぞ!! おバカ源一郎!! 俺抜きで喧嘩するな! 』




ズガガガガガガガガガ!!!



右肩についていた砲塔に向けて機銃を発射し砲塔が爆発した!!

憎らしいほどの青空に緑色のボディに両翼に赤い丸がついた飛行機が飛来!




「うるさいハエは叩き落とす!! 己、川端雄大少尉ぃ〜!!」





巨体スレスレを挑発するように飛んでいく隼に真っ白い腕や触手が襲いかかる!!

こんなチートかます白石のことを、鼻で笑いながら操縦桿を傾ける



「あいっ変わらず気持ち悪いことしてな・・・ まぁ見とけよ・・・見とけよ!! 」




一気に回転しながら急降下したかと思えば急上昇をするアクロバティックな飛行をする。

そのまま何事もなかったかのように、源一郎たちの陣地の真上を走り抜いていった





「隼・・・ そうか、川端なのだな!! 花世・創真 見てみろ!! 」



「「 すごくアクロバティック はっきりわかんだね 」」



「だから●夢やめろっつってんだろうが!! 」



さらに説教しようとした瞬間、陸攻よりもさらに2機の飛行機が空を駆けていった!!

銀色の機体に赤い丸が書かれた翼が、陸攻よりも素早く駆けていった



「ひいおじいちゃん。 俺、初めて現物のFー15見たよ。 すげー」



「Fー15。 創真、なんたることだ。 хорошо(ハラショー)!!」



空を飛ぶ鋼鉄の鳥と神速の槍の共闘!!

隼とFー15 。 過去と今の主力たちが肩を並べて戦っている。



『遅くなったな!! 航空支援をしようか!!』



モクキチこと、木下少尉が言っていた品川と三沢の友達というのはこのことだったのだ

こんな光景が見られると思えず、目頭が熱くなる。

だが、こんな時代に負の遺跡を残してしまったという胸の中のしこりが大きくなって言った



「ようやくきたか!! いいぞやれ!!」



「岳明殿。 そうか、これが協同戦線というものなのだな。」




空からのイレギュラーに対応でいなかったのか手も足も出ない様子だが再び肩の部分からたくさんの機銃が発生していた

苛立ちと焦りの色が出ているのだろう、ヲ式の声が唸りをあげている。




「現代と昔の力など、知らぬ。 私が欲しいのは源一郎さまだけ。 アニサマをよこせー!!」








グォああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!








ヲ式が白石の声に共鳴し身体中の至る所から機銃が生えてきた。

背中の骨がさらに大きく蠢き、紫色の稲妻が走り始め口の中に光が集まり始めていく。



「源一郎さま以外は滅却してキレイキレイ。 ゆい以外は滅却してキレイキレイしてあげる。」

 


身体中の機銃にもヲ式同様の光が集まり、いつ発射されてもおかしくない状況になっている。

空気が一気にヲ式の体の中に吸い寄せられ始めていた。



「バイバイ。 汚いみんな消えちゃえ」



どれほどあがいても全ての攻撃が跳ね返り

どれほど敵の兵器を、空から陸からでも攻撃しても何度でも再生する

膨張して成長するだけでなく再生する。



もうおしまい

消えて無くなってしまえ











「対空電探に感がある!! 皆の者、壕に入れ!!  おじいちゃん、怖いよ!!」



東京の空を見上げた瞬間、榴弾砲よりも素早い何かが飛来してきてた

ヲ式の肉体を貫通するサジタリウスの矢。



「今のって・・・・海からきた!!? イヤダイヤダ」



ヲ式の体を貫通、爆散する攻撃に気がつかなかった白石

同様に卑怯で痛烈な何者かによる驚いて直立不動になった源一郎


「ひいおじいちゃん。 あれって、あれ? 海の方?」


ニヤリと笑いながら双眼鏡に花世の頭をぽんぽんと叩く、吉野頼人隊員

ものすっごく嬉しそうに笑っています



「ようやくきてくれましたね お待ちどうさま!!」


「海の方が来たんですね!!」



現代火力が少し聴き始めてたと感じていた。

そこにいる人間がいけるんじゃないかと考えていた。




いける


いける!


いける!!


いけるぞ!!!



そこにいた何もかもがそう感じていた

全火力を投入すれば勝てるのだと、一種慢心できるような感覚



砲火力が注ぎ込まれる中でただ一人は、じっと白石が乗るヲ式の顔を見つめていた。

片手で口元を覆い、目を細めてじっと見つめる。

ヲ式と呼ばれる化け物兵器の顔を、どこかで見たことのある気がして市からがない



「なんだ、 まだ何かが出てこない。 儂が何か遠くに置いて行ってしまったものが出てきそうな」


ヲ式の姿を見たときにまだ何か出てきそうな予感がする。

気味の悪い顔なはずなのに、白石が兄という口癖のようなものですら喉の奥に引っかかっている。

そんな姿を源一郎の隣で銃を握りしめる花世と創真がたまらず聞く。




「ひいおじいちゃん、どうしたの? 黙りこくって?」



花世や創真の顔を愛おしく見て気がつく。

目の前にヒントがいるなんて、今まで気がつかなかった自分がばかでしか思えない。




「そうか・・・思い出した。 白石・・・お前はあの時の!!」



「どういうことだってばよ!! 説明してくれよひいじいちゃん」



思い出した。


お前、俺が幼年学校に入る前にあっていた。


綺麗な格好をしたあざだらけでボロボロの子供だった。


いつも小さな赤ん坊の形をした人形を抱きかかえて泣いてた。



「義兄弟の約束をした あの時のお前だったのか」



叫び声をあげて恐怖心に駆られる。

本当に弟のように可愛がっていたあの時の姿と乖離しているとようやく気がついた。

何を言っているんだと花世たちが、疑問に思っている

反対にハヤスケ・モクきち・田島・河野がその叫び声の意味を気付き叫び出す




「今更思い出しても遅いよ。お兄ちゃん」



それは戦前まで戻る


遠い子供の頃の淡い、戦火の匂いがないあの時代に残るものだ


記憶の奥底の方で眠っていた、思い出せなかった部分との対峙する。

どうですか?

時数少ないけどいいかな?


今回は、まぁ〜戦ってます

実はこの話後2話で終わります。(戦闘シーンっというよりもバトルは・・かな?)

アフターデイもちょっと書く予定です。



次回予告



「そうだ、お前あの時の」


白石の正体に気がついた時には、敵味方関係なく火力がつきそうになっていた

疲弊し動けない


そこが狙い目だった


「ひいおじいちゃんを返して!!」


「グァああああああああ!!!!!」



取り込まれた源一郎


取り込んで微笑む白石


「見せてあげる、源一郎様の夢」



そこにいた人間の脳に広がる弦一郎の夢の世界

夢と考えている、そんなIFの世界線だ


次回

ひいおじいちゃんと白石の夢


「これって。 ひいおじいちゃんの幸せってこうだったんだ」



「なぜだ? どうしてあなたはこんな!!」


「勝手に食ってくれるな 白石!!」




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