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57話  ひいおじいちゃんとヒノデハトウキョウ

ようやく学校の試験が終わって投稿しました。

高校野球見て一人で盛り上がっていたって口が裂けても言えない

「聞いてない!! 聞いてない!! あんなの花世は聞いてませーん!!!」



「本当にやめてくれよぉ!(切実)   ああああああああああ! もうやだああああああああああ!!! 」


「●夢やめなさい!! っていうか皆走りさんしょ!!  」




玄関を抜け切って外に出た時、振り返った先にいた本当のヲ式熱兵器の真の姿を捉えた

議事堂前の道路に出て30メートル走った先にいた田島少尉と速水少尉は体が硬直し自衛官兄弟こと吉野兄弟は頭抱えてバク転していた。




「ドウシテコウナッタ? 田島少尉わかんない」



速水幸之助ハヤスケくん わけわかんない。 まじ無理よりの無理なんですけドォ?」



音を立ててヲ式熱兵器は体を肥大させていく。

花世や花世たちの父親である浩一、もっと言えば味方が見つけだした作戦立案書の中に書かれた内容と酷似して変容していく




「おれが思う姿と乖離しているな・・・・・。 そう言えば白石はどこだ!!」



「昔、子供の時に親父と見た怪獣映画のとそっくりだ なんだろう眉間のとこの膨らみ?」





晴天を覆うほどの巨体さと咆哮が何もかもを蹂躙した。

体重が重いためなのか立ち上がらず赤ん坊がハイハイする体制で源一郎たちを見下ろし、手をついているたけで道路が凹んでいた。

ちょうど眉間の部分に小さな膨らみがボコボコと音を立てて動き始めていた。



「あのデカブツの眉間みて 源一郎爺ちゃん!!」



吉野頼人が指差す先を見た瞬間、熟れすぎた果実のような匂いとともにバチんと音を立てて眉間から血を滴らせたせた白石が登場する。

ヘソの下くらいまで露出させ肩を異常に震わせ、荒く息を繰り返し黒いへその緒をつけていた




「あははははは!! 源一郎様!! 可愛いでしょう? いい子でしょう? だから殺し合いましょう!?」





この世の終わりが目の前で絶望の使者が咆哮を上げた


身体中から人体の一部が不気味に動き回り、地面に落ちたい雫が人間の肉体を模倣し首に黒い紐が巨人の腹から伸びていた


まさしく敵を殲滅するだけの傀儡人形マリオネット


敵兵を倒していける人員を生み出し、基地を破壊する能力を持つ巨人



誰も止められない。諦めようと思った時だ







びっくりするほどユートピア!!!!!!!!!






「何か聞こえなんだか? 頼人どの? 岳明どの? かよ? そうま? 」





             「「「「      あ      」」」」





聞いたことのある声が遠くの空から聞こえてきた。

聞きたくないような気がするが放っておいたらそっちでも問題がありそうな予感もする。

嫌な声を聞いた瞬間に源一郎は軍刀を鞘から抜きポンポンと粉を刀身に叩いた

自衛官ブラザーズもライフルの安全装置を切っていつでも射撃可能な状態にしていた



びっくりするほどユートピア!!!!!!!!!




やっぱり聞こえました。


田中花世・創真の叔父であり源一郎の孫の貴俊だ。彼はなんと特科隊大隊がある方向の空から飛んできていたのです




「とおちゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーく!!!!!!!」



体を回転させて砲弾から離れたと瞬間に、地面に綺麗に着地する。

緑の迷彩服に煤汚れた源一郎に似た雰囲気の顔が、一応ちゃんと仕事できているのだなと思わせた。



「待たせたなじいちゃん!! 俺たちの砲の火力を喰らえ!!」



空を指差した先瞬間、貴俊が乗って来た砲弾がヲ式の顔に直撃した!!!!!

爆風とヲ式の飛び散った肉片が衝撃波に混じって体を吹き飛ばした

ちゃんと弾着射撃ができたことに、貴俊は両手でサイリウムをふってオタ芸を踊って喜びを爆発させる。



「水のようにふふふんふん 花のようにふふふんふふん!! say!!」




「貴俊おじさん・・・・ 来たんだね。」




「花世。栃木から榴弾砲チャリで来たんだ じゃなくてもう15秒したら弾着だから耳塞いで逃げてー!!!!」





再び栃木方向の空を見上げると赤い点のようなものが高速で接近する

空間のありとあらゆるものの中から高速で進み、雷がごとくその地に一閃を響かせようとする




「おおお!! 工兵、田島の特性の壕の中に入って!!」








         だんちゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーく  今!!!









             どおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!!!!!







烈しい耳鳴りが鳴り響く中、爆風が収まった時点で顔をあげた

あたりは煙が充満し、白石の放った敵兵は白いモニョモニョのような状態になりはて壊滅していた。

一気に空気が冷え切ったのか、吐く息は真っ白く夏なのに一気に天候が冬のようになっていた。




「よっしゃ。全弾命中だ!! 確変決定のエクストラステージ決定だ!!」


「寒い・・・・なんでおじさん元気なの? あ・・・・・すごい」



辺りを埋め尽くす緑の軍団とお酒入っていますかってくらいテンション高すぎサンシャイン貴俊

空を切り裂くヘリの音とアスファルトの道を完歩する戦車の排気音

落下傘部隊まで到着し数的にはこっちが有利となった。




「なんとか土壇場で田中少尉から借りた巻物が使えたな」



速水少尉が焼けてボロボロになった巻物を見せて笑う。

それを見て源一郎も自分が考えた作戦の一端いったんがうまく行きすぎていることに自然と笑みが浮かんできていた。

現代火力のハイパワーっぷりと仲間の手際の良さが恐ろしい子と評価したくてうずうずしている。



「間に合ってよかったよ。 なぁ田中少尉? 俺たちも混ぜろ!!」



何の気なしに声がする方向を見たとき少し焦げた色をした、自衛隊が所有している戦車よりも小ぶりな陸軍の戦車であるチハが砲塔を白石に向けて停車している




「もくき・・・・。 じゃなく木下少尉、きてくれたのか!!」



「あたぼうよ、田中の源一郎。 品川と三沢から空の友達がくるからもう少し待っていろ」





感じたことのない高揚感といい意味の脂汗を手にかき始めていた。

勝ち負けではないなんとも言えない場面で、戦死した友人が協力してくれている不思議な時間がただただ愛おしい。




「ひいおじいちゃん、見て!! モニョモニョが!!」


「花世。・・・・・見てはならんぞ」



現実に引き戻されたひ孫の何を感じた声。

さっきまで形が崩れた何者でもない傀儡が吹き飛ばされた肉片をつなぎ合わせ始め立ち上がり始めた。



やりやがった



死者を暴騰する行為に怒りがこみ上げ、肩がブルブルと震えて自然と軍刀を握りこむ力が強くなっていた。

震える肩に置かれた手に気がついた先にいたのは、砲兵少尉の速水だ。





すんすん




何を嗅いだと思えば用意した野砲の仰角を設定し、まじきちスマイルを浮かべた




「皆、逃げろ。 ハヤスケが・・・・・切れたぞ」


「こういうのはな、ナンセンスって言うの 白石くん? 日の本一の野砲の力を思い知れ!!」





ドゴォォン!!!




並べられた30基もの野砲が一斉に火をふいた。

火をつけたのは幽体になっているかつての仲間達だ。

出番とばかりに待っていてくれた部下たちも皆、幽体だがヤンキー座りで両手で中指を立てていた



そばにいた仲間の多さに感動していた源一郎だがそれをよく思わない白石が鈍く目を光らせ唇を噛み切った。


「今更、仲間を召喚したところで何も変わらない。 全て消し去ってから源一郎様と一つになるの」


           

             命令だ、滅せよ。ヲ式!!!!!!


   ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!



「ひいじいちゃん、いける?」



「馬鹿言うな、創。これで最後にしよう。帰って幸せになるのだ 行くぞー!!!」




今まで馬鹿なことを友とつるんでやってきた。


平成という平和な世の中に帰ってきて家族の幸せを享受できたのだ。


愛する人は容姿が変わっても待っていてくれた。


どんな形であれ今ともて幸せだよ





この幸せを何人にも取られてたまるか



ヒノデハトウキョウだ!!!



「とつげーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーき!!!!!!!!」






最後の審判の時





どうでしたか?

今回は一番難しかった気がします


ヒノデハ●●はもともと旧陸軍が使っていた暗号でいわゆるニイタカヤマノボレとおんなじニュアンスだったと思います

だったかな?


表現がむずい



次回


「正しい絶望を与えないと。」


ヲ式が方向を上げた瞬間、傀儡たちが銃をもって源一郎の構築した陣地まで駆け出す!!


「そっちがそうなら迎え撃つだけだべ!!」


野砲を打つ速水たちが見たヲ式の肉体変容。



「あの化け物から榴弾砲が伸びてるぞ!!」



空を飛ぶ鋼鉄の鳥と神速の槍の共闘!!


「遅くなったな!! 航空支援をしようか!!」


「ようやくきたか!! いいぞやれ!!」


ヲ式の肉体を貫通するサジタリウスの矢


「今のって・・・・海からきた!!?」



次回

ひいおじいちゃんと協同戦線


「そうか・・・思い出した。 白石・・・お前はあの時の!!」


「今更思い出しても遅いよ。お兄ちゃん」


明かされた二人の共通


次回もよろしくお願いします

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