54話 ひいおじいちゃんと最後の戦い (開戦)
お久しゅうございます
あれ?
久しぶりかな?
投稿しました。 書き方変えて見たのですがどうでしょう?
宣戦布告を終えて一区切りついた時には、SNSがお祭り騒ぎになっていた。
これも予想の範疇だが勢いをつけたら恐ろしいなって若干ながら陸軍団は後悔している。
「まぁここまでは成功だ、次に行くぞ。 高木一等兵はここに残り無線交換と俺が送る暗号の解読を頼む」
「はっ小隊長!! この身をかけて務めを果たす所存であります。 」
なんども頷いて家の中をぐるりと見渡す。
なんとしてどもここだけは守っていきたい、愛する人が守ってきてくれたここだけはなんとしてでもと思いながら家族の方をじっと見つめる。
その全てが愛おしいからこそ源一郎は言った。
「源太たちは家に残っていなさい。 何かあればすぐ逃げること、良いか? 」
「大丈夫、お父さんこそ何かあったら逃げて」
この歳になってこう言われるのは恥ずかしいと感じるもののとっても嬉しいがこの心の中にあるどこか出兵前のあの苦しい気持ちになっているのは言えなかった。
さっきまでいた警官隊も作戦に参加するため宣戦布告を聞いてすぐに現場に飛んで行ってくれた。
「梅子よ。すまない、もう一度行ってくる。 大丈夫だ。 今度はちゃんと帰ってくる」
「・・・・お父様、梅は大丈夫ですよ。 それに家訓に書いてますでしょう。喧嘩は買うなしかし相手が海軍と陸軍なら丁寧に買って勝ちに行くことって」
「梅子すまない、帰ってきたら『はぐ』とやらをしようか。」
頑張って笑っているが目の奥には悲しみと「行かないで」と伝えているのは目に見えてわかった。
それでも行かなければ、あれは止まらない。
他に手がないことはわかってもらえていると思っていたがこの目を70数年ぶりに見るとは思いもよらなかった。
行ってくるよと耳元で呟くと、何度も頷いて答えてくれているが辛くとても痛い。
それでも行くと決心したのだ
だからこそちょこんと座布団に座るひ孫3人が、変な気を起こしてついてきてはいけないから釘を刺さなくてはならない。
「創真・花世・恵美の3人に言っておく・・・・・・・絶対に。 ついてくるな!! 」
「「「ピヨピヨピヨピヨ」」」
「ピヨピヨ禁止だ!! 爺の言うことを聞け!! 良いな!! 」
「「「・・・・・・・・・・かしこま!!」」」
絶対ついてくるだろうなって思ったけども、釘は刺したし大丈夫だと信じたい。
なにせかしこまって言っているならもういいや。
かしこまはダメ 絶対
廊下を出てすぐのところの玄関前で自衛官ブラザースが待っていてくれていた。
本当にこうなるとは思わなかったのだろう身体中がブルブルと震えている。
「それでは行きましょう。 川端少尉と木下少尉はお化け工場に速やかに移動したのちに待機願う。あとはついてこい」
行くぞ!!
家族が悲しむ顔を見る前に玄関から飛び出した。梅子の嫌がる声を聞かないように急いで戦闘車に乗り込む。
これでいい、これで。
怒られるのは行きて帰ってきたからにすればいい。 今目の前にいる敵を倒すのが先だ。
そう言えば、両隣が妙にあったかい気がする
「っで! どうするの? はなちゃんに教えて? 」
「お~し~え~て~ ひいおじいしゃま!! 創君わかんない!! ちなみに恵美ちゃんはお家でお留守番だぉ」
戦闘車の中にいないはずのひ孫二人はニマッと笑わんばかりに互いに顔を合わせて源一郎の両脇を固めていた。
あとで怒られるの目に見えて分かっているが今更帰れとは言えないくらい敵の本陣の中に入って行こうとしている
「着いてきたのか。 もう・・・・・俺の後ろで隠れていてね 」
陸軍団が乗り込んだ陸自車両にばか2人が乗り込んでいた。幽霊だから体積は取らないが傷ついて欲しくないと突っぱねたひ孫2人が勝手に付いてきていた
前から勝手についてくるということも覚えていたために源一郎曾祖父はもう何も言わない。
もっというと後で怒られるの不可避です
「・・・・・・。 話をするが、なんとなくだが言わせてくれ、白石はあることの再演をする気だよ」
源一郎が渋い表情を浮かべてポツンと口にした言葉に、ひ孫2人は何を言っているのか、何を想定しているのか見当がつかないでいる。
だが陸軍団から見たら源一郎の表情だけで何を言いたかったのか、すでに検討はついていたからなのか
宣戦布告の時に原隊とあえて言ったと。
「・・・・・・ 226か」
幽霊陸軍団の砲兵さんことハヤスケがため息交じりにいう。
かつて起きた陸軍のクーデターを現代で起こそうと言う魂胆だったというのだ
この言葉にひ孫2人も戦闘車に乗っていた自衛官たちも衝撃の言葉に何も言えなかった。
それを暗示しているのか、決戦の場所に近ずいて行くにつれ雲行きも怪しくなり出している。
「あの時、俺はいなかった。 そもそも革命も討伐の両方にも参加していなかったからな。 だが、有名な事件だったよ」
だが、白石は建御名方兵はそんな事を望んでいるのではなく、首をとって自分の思う世界を作る事。
それが奴の言う「田中源一郎が望む自身で作った世界だ」と考え込んだ
「白石富治の言う世界はそう言ったところだよ。 あいつは何かが壊れたかのように狂ったようだ。 もう一つの理由もな」
戦闘車の中に少し混じる排気ガスの匂いを深く吸い込んでため息をつく。
だがもう一つの理由に花世は納得しているようだ。
この前、田中邸宅を訪れた白石の恋人・三田結衣が止めて欲しいと懇願したくらい
「自分自身の復讐も兼ねて事を起こしたって事だよな? そうさせた原因はともかくとして人でなくなる前になんとかしないとね」
「創真よ、お前を見ていて思う。 花世もだ。 お前たちのような優しい子が人がいればいかなる戦争もなくなるのにな」
国会内部
その日は法案を制定するための大切な会議が行われていく予定だった。
ゴォォォ!!
木製のドアが蹴破られ外から一斉に小銃を持った重武装兵8人と共に白い仮面をかぶり、カーキ色の軍服に黒地に細い縦の赤線が二つの部隊章をつけ黒い長めの革靴という出で立ちの兵士が入ってきた。
「さぁ~! みなさん 始めますよ。 革命です!! 」
ケラケラと笑っているが目線の奥にあるのは復讐相手だ。
その場にいた議員を見つめていると思っていたが一直線に見つめているのは白石修二その人のみ
ジリジリと詰め寄り始めゆっくりと眉間に南部14年式拳銃を向けて行く。下手に動けば消されるのは確実
「まさか、あのことを・・・・・・ずっと忘れずに覚えていたのか」
「忘れたわけではないな。 いい子だよ修二。 それだけは褒めてやるけど、全部吐いたら壊してあげるよ」
「・・・・あ・・・・・・あ・・・・・・・・・ああああああああああああああ!! 」
「でもその前に場所を変えようか 話はそこからだよ?」
固まって動けない事をいいことに、麻袋を顔にかぶせ腰縄をつけて地獄のそこまで歩かせる。
本会議場に行けばもっと面白くなると踏んで男は修二を連れてやった。
だが武装兵も、その場にいた他の議員も連れて行った男かた熟れすぎた果実のような匂いを放ち・背中からは肋骨が反り返ったかのよう突き出てミシミシと動いて気持ち悪い。
それに加えて、白くてぶよぶよとした浮腫のようなものも軍服のいたるところからにじみ出ている。
なのに男は、いや建御名方兵は自分の肉体が変貌しているのに気がつかなかい。
「もう俺は・・・・。 復讐と革命を起こしてみせる。 心いくまで闇に落ちてみせよう」
国会議事堂玄関前
なんとか到着してきて見てはいいが、玄関前には敵がわんさか壁をなすように立っている、後ろには報道陣やそれを見にきた野次馬がバリケードを押しつぶす勢いで集まり出しているようだ
宣戦布告の副作用が今にきてなったのかもしれないなと考えると吐き気を催す。
「いや〜田中少尉殿。 これはこれでまずいですね。 テレビの取材と敵がにらみ合いと相まっています」
「岳明殿。 いや吉野3佐、私はこう思うのです。 こう言う時こそ正面から堂々とぶち破っていきましょう」
「それが、『歩兵の本領』でしょ!! ね、ひいおじいちゃん」
花世のやつ急に言いよった、言いたいところを持って言ったな。
なんて顔する源一郎爺を見て創真も手を叩いて大笑いしている。
そんな姿に昔の、士官学校で青臭く笑っていた源一郎の姿がどこか懐かしい何かを幽霊陸軍団は感じていた
ちげぇね。 全くもってちげぇね!!
そう言って持ってきていた軍刀や武器を片手に敵の本陣前に突き進む。もう怖いものなんてない。
今できるのはマッドアーミー怒りのバトルモードのみ!!
「源一:もうあいつは・・・ あいつを止めるのは俺の最後の仕事だ!! 行くぞ、傀儡ども!! 最初から鍛え直しだ!! 」
階段を登ろうとした瞬間に敵の小隊長首の号令で一斉に銃声が鳴り響いていくがこっちだって負けてたまるか
だからありったけの火力とチョコレート(これ重要)を持ってきたんだもん!!
「源一郎ひいおじいちゃま本気出しちゃうもんね!! 新 無双羅城双璧 !!」
ズドドドドドドド!!!!!!
源一郎が指パッチンした瞬間に分厚くそり立つ土とコンクリートの混じった壁が生成される!!
敵が崩そうとしても、撃ってこようとも壊れはしない。
もう一度パッチンすれば空間をつんざく音が耳に残った。
なんとなく察しがつく陸軍団の工兵さんの田島が言った。
「吸収した38式の弾を壁が打ち返したって言うのか。敵性語になるがクレイジーってやつだねぇ。」
「光栄だ。 だがここからは血としかばねの道だ。 気を引き締めをよ お前ら」
源一郎が作り上げた壁の向こうから黒い粒子のようなものが立ち込めていた。
かつてお化け工場で高校生に喧嘩相手になったときも、取り調べで東京高等検●局に連行されたときも。そして裁判所で判決を受ける直前となったときも、梅子を知るやくざ者の組長が殺されかけたときも。
だがこんなことで止まるわけには行かない。
「「止まらない。止まってなるものか」」
同じ時刻、同じ場所で二つの人造兵士は最後の戦いの局面を迎える。
あれ?、おかしいな
四千字書いたつもりが四千字手前で止まってしまった
もう少し加筆しようかな?
次回予告
壁を崩し議事堂内に歩き出す源一郎一行。 なのになんかがおかしい
「嘘だろう・・・・。凄まじい腐乱臭だ」
壁という壁に白いドロドロとした粘膜のようなものが張り付いているのを見て源一郎は顔を歪める
おまけにブルブルと震え、まるでスライムのような動きをしているのを直視することができない花世
「同人誌書けそう」
「やめなさい」
自衛官ブラザーズの弟こと吉野頼人に止められる創真だがさらに顔を引きつらせていく
「ハヤスケ。 攻撃できるように外で待機していてくれ。 爆薬の式符はこの巻物に」
「田中少尉・・人体錬成かな?」
軽口を叩き合っていたが何かに気が付いた花世の指差す方を見て何も言えなくなった
ようやく歩いていく会議室の前に立った源一郎が見た光景
悲しくも38式が火を吹いた
次回
ひいおじいちゃんと最初で最後の対峙
「・・・・・・・お前・・・・・嘘だろう」
「ようやくきてくれた愛おしいヒトォ」
終わりが終わる。




