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53話 ひいおじいちゃんと最後の戦い(戦闘開始)

遅くなりました

えらいスンマヘン!! 色々とやっていたら遅くなりました


ミリタリーファンから見らた少し足りないかも?


どうでもいいですが包丁でつめきりました

やってしまった。




あらかたの敵を青い業火の中で焼き清めても、いくら味方の援護があっても湧いて出てくる敵の数に段々と押されて行く。

増えてくる敵に加えて、遠くから見物人が溢れ出し流れ弾を当てないために白兵戦に変更を余儀なくされたが

それでも圧倒的な数に打ち負かされそうな状況は変わらない




「花:なんでこんなに敵が湧いて出てくるのよ!? 創真、あんたまたFXでお小遣いと言う名の有り金溶かした?」


「創:なんでそんなこと俺がこんな時にしないといけねぇんだよ!! ふざけんじゃねぇぞ!!」




そんなことを言う暇もなく出くわしたくないものに出会う。

遠くから地響きのような足音が二つ聞こえていた。

脳裏をよぎるのは過去に対峙した体が大きく膨らみすぎた傀儡だ。




「田島:おぅおぅ!! とびきりでかいのがきたぞ!! 主菜を食うには・・・もう腹がいっぱいなんだが?」


「モクキチ:あぁ反対からもきてるようだな・・・。転がってる石ころがちっさくだが跳ねてやがるよ」



さっきまでいた見物人達が一斉に悲鳴をあげながら四方に散らばり始めたが、同時に反対に自転車を漕いでこっちにくる女子高生が源一郎の目から視認できた。


いつも源一郎を訪ねて遊びに来ていた小川さきと高田千佳の2人。

呆れてものも言えないがその後ろには足音の主が追いかけていた。




「「さき・ちか:でっかい、化け物に襲われてるのぉぉぉ!! げんいちろ、ダズげデェ!!」」


「源一:・・・・さきにちか・・・!! 貴様ら・・逃げろ!!敵がくるぞ!!」



それでも敵は容赦なく迫り、攻撃しようと拳銃で遠方射撃を試みるが弾が切れて打てずカチカチと音を立てるだけのものになっている。

さっきみたいに炎を出そうとするも、使いすぎて腕が痺れて動かない。おかげで軍刀も握れない




「源太:万事休すとはこのことか。こっちもGが切れた。」


「晶子:どうすれば・・・・・どうしたら」



涼子の持っている劇薬も、浩一の体力も底をつきそうなった時だった。

感高いサイレン音と鈍いエンジン音の二つがこっちに向かって来ている。

そして感じたことのない振動と鉄臭さが混じる軽油の匂いもおまけ感覚でこっちに来ている。




『下:オラオラどけどけ!! 白バイに当たりたくなけりゃどけ!! 傀儡ども、お前ら生命保険入ってねぇだろ? 当たるとめちゃくちゃ痛いぞ!!!』


「さき:あの刑事さん、白バイ乗ってる!!!」


『島:護送車も痛いですよ〜 はい、SATも乗ってるからオーバーキルしますよ? どけおら』


「河野:SATって何?」


『吉:16式機動戦闘車通りまーす。 そこのお兄さん、戦車じゃないよ。機動戦闘車ね』


「源一:あいつ・・・・。半端ないって!! できないだろ普通!!」


アスファルトをめくり上げて警察車両が敵との防御壁のように停車する。

その周りは目と鼻を刺激する匂いが悶々と立ち込めていたが戦闘車から出て来た迷彩二人組はガスマスクをつけて源一郎に敬礼をしていた。見たところ、前に家にきた自衛官の吉野岳明と頼人兄弟だ。



「岳:ごめんなさい、おじいたま。 ちょっと休憩を兼ねて見て欲しいものがあるから見ていてよ?」


「源一:ムゥ? おじいたま? ・・・・命に危険を感じたら逃げなさい」


「頼:大丈夫。 SATならびに即応部隊。 直ちに射撃開始!!」



気を抜いたたった一瞬で硝煙と空気をつんざく衝撃音が響くバタバタと傀儡と呼ばれる敵兵たちが倒れて行く

体が大きな傀儡はびくともすることなく攻撃を吸収して行くだけだ。

さっきよりも大きく膨れ上がり、いまにも爆発四散しそうになっている。




「源一:阿呆が!! あんな攻撃ではあいつは死なぬぞ!!」


「頼:まぁ見ていてください。 お膳立てはできましたので・・・・ 特殊弾射撃始め!!」




たった一発撃ち込まれた小銃の弾が、たった一発撃たれた大砲の弾は感高い銃声をあげて敵の心臓めがけ飛んで行った。


身体中の血液という血液が一瞬のうちに冷え切るように空気が凍りつき霜が降りている。気が付いた時には銃口の先・方向の先に見る撃たれた敵は膝から崩れ落ち、そのまま倒れこんでいた。




「岳:おぉ〜さっむい。 試製とはいえ、炸裂式の火薬と冷気が伝わりやすくするために改造された極限まで尖らせた弾頭。銃弾そのものに詰められた液体窒素のカプセルが敵の内部に入った瞬間に一気に凍らせる。 げに恐ろしきは人間ってなぁこういうことか」


「頼:おじいたまには、浄化炎っていう清めの炎が出せる代わり、こっちはこれで対抗する。・・・・いやはや」




青い大型バス状の護送車から真っ黒な黒子になって島津が源一郎に歩み寄っていた。

全部が黒ずくめな出で立ちでいるためか最初に見たとき、源一郎は気がつかなかったが後から背丈や顔つきでなんとかわかった。




「島:じじどんの浄化炎の構造を真似て特殊弾を急ピッチで作ったんだ。敵の撃滅を完了、もう大丈夫」


「源一:後の世代にこんなことをさせてすまない。だがありがとない。・・・そうか・・・・・やったか・・・・・。お前は!!」


「高木:お久しぶりです、私もあのニュースを見ました。やりましょう隊長」




倒れた敵兵・・・傀儡の影から去年の裁判で傍聴していた高木一等兵の姿がある。

杖をつき老眼鏡をかけているが、服装は旧日本軍の軍服に日よけの布がついた略帽と呼ばれる褪せたカーキ色のキャップをかぶり背に硬い箱ようなリュックを背負って現れたのだ。





「花:あなたは・・・・高木充さん!! 」


「高木:僕も、今回のことは腹に拗ね変えています。 あんなバカをするのは僕の知っている限り白石少尉だけです。 やりましょう!!」


「梅:その前に!! 腹がすいては戦ができぬ・・・です。 陸軍式握り飯しかないけど食べてください」



こんな時だからこそ、梅子がこの時を察知していたのか食糧庫を開けてお米を炊きおにぎりを作っていてくれたようで、

本当の合戦準備のような雰囲気に、SAT含めた警官隊も吉野自衛官ブラザーズもみんなまとめて田中邸宅に入れる。パンクしそうで少し窮屈きゅうくつだがそれが面白い。





「浩一:どう戦う気だよ 」


「源太:知らん。お父さんに聞け!!」


「晶子:本当、うちの家はばバカばっかりね!! まともなのは義母さんしかいないの!!?」


「涼子:お巡りさんも、ご飯足りてます? お変わりありますからね?」


『SAT:うっす!!』


「下:むっさいな、野郎っていうのは!!」


「吉野: いいじゃん、別に死ぬわけじゃないし!!」


「浅野:おじいちゃん、作戦はどう変更するのですか?」


「源一:全部全部、台無しだ!! ぶっつけ本番だよ。 大体は元の作戦のまま無理やり通す!!」


「「「陸軍団&陸自ブラザーズ:まじかよ」」」


「島:いいねそれ 大好きだよ。そういうの」


「李:()そなりもした!! 大変(わっぜえ)申し訳ありもはん!!」


「創:早くきてください!! おにぎりなくなりますよ!!」


「花:もう・・・・お腹に入らない」


「ちか:なんでさき。あんたの胃に入るの?」


「さき:食い意地日本一!!」




胃袋に入ったおにぎりが苦しくなり始めた頃、片付けをおえて源一郎が考えた作戦要項を全員に周知させた。

ここに高校生軍団の女子2人がいてくれただけでもとてもありがたい。

この2人にしかできないことをやってもらうためだ




「源一:さて・・・・・始めるか・・・・。の前にわしは着替えてきます」


「梅:手伝わせてください、お父様。取れかけていたボタンと千人針をしつけておきましたので」



もともときていた防暑衣の上着を脱ぎ、腹にきつく手ぬぐいのような千人針を巻きつけて行く。

大切な人と一緒にいるという意味でなのだろう、勝ち守りも添えて一緒に巻きつけてくれたのだ。



それが梅子の優しさであり、無事を祈ってのことなのだろう。

その上から上着を羽織り拳銃用の吊り紐をつけ腰に弾薬ベルトをつけて完全武装し、準備はできた

大広間兼作戦統合本部の準備も、高木の無線連絡の支度も済んだ




「岳:さて・・・・ここは俺が仕切るね。上とはもう通っているからね・・・。 第一段階開始!!」


「源一:よし!! 皆、一斉に電話をかけろ。 ちかとさきはまだだ」




一斉にある場所に電話をかけ始める田中家一同。梅子は何もしていないがじっとテレビを見つめている。

ぎゅっと握りしめたリモコンに念仏を唱えてただただ待っている。 

その様子にまだかまだかと高木がモールス信号機を触り始める。


だがすぐに動きがあった、携帯が繋がり皆それぞれに合図を送ってきていた。

いたずらと思われないように迫真の演技で電話をつなげて行く。




「源一:皆、ありがとう。ここからはジジイの仕事だ。 すぴーかーにしてくれ。」




テレビを見ていた梅子がテレビを指差し出す。ワンセグ機能のある携帯で見ていたSATの人間もうまくいったと合図を送る。

相変わらずテレビの向こうのキャスターは驚きを隠せないでいた。

スタジオと電話が繋がったおかげでか質問が矢継ぎ早に聞こえてくる




「源一:申し訳ありません、私にはもう時間がありませんので、質問には答えられません。ですが、私の名前のみは答えられます

私の名前は建御雷兵。 先ほどの気味の悪い男である建御名方兵は私の部下であります。

あいつがいうように私も大東亜戦争末期に作られた兵士・・・いいえ人造兵士といっていいものです。

しかし、この平和な『平成』という時代に目が覚め、兵士という役割はもうありません。

今は私の家族とともにこの時代を生きています


私は、愛している人がこの世界を生きているだけで私は十分な幸せを感じている。

それを建御名方兵は壊そうとしている。

いや本気で壊そうと動き出した。もうこの時代で止める力を持っているのは私だけのようです。」




これが宣戦布告




源一郎が、正直に言える思いの丈そのもののだ。当然のように目が輝く月のように煌き始めていた。

まばゆい輝きの中にある小さな菱形が力強く浮き上がっている。



「源一:これから私がすることは、けして皆に許されることでも、英雄と呼ばれることもない。

私個人でやることだ

まず国民の皆様に謝ろう、私という人間を今後一切許さないでくれ。あの時代に残った遺物を許さないでくれ。

どうか、平和にこの世界を享受してほしい。皆々様の恒久平和を望みます


次に建御名方兵に告ぐ。貴様はすぐに原隊に戻り、いま行おうとしている武装を解除せよ。

貴様が行おうとするのは戦争への一歩だ、誰もそれを望まない。お前を待つ人のところに帰るのだ。居所はもうわかっている、できればお前を殺したくはない。」




確実に白石を倒すために、三田結衣の願いを叶えるため。

この平成の世に帰ったことによって生まれた新しい未来のために全部全部をくれてやろう。

持てるもの全てで対抗する。


「源一:家族を未来を守らんがため復活す! 建御雷兵 否、我は大日本帝国陸軍歩兵少尉、田中源一郎 いまここに立つ!!!」


合図とともに携帯の通話ボタンを一斉に切って、瞬時に若者たちがSNSで電話の内容をインターネット上に拡散させた

SNSの世界なら強いだろうと高校生たちを呼んでいたのが正解だった。

たった1人ではこんなことをできるはずがないからだ




「ちか:すっごいみんな食いついているよ、大炎上じゃん」


「源一:火事? ねっととやらは燃えるのか?」


「さき:えーっと。つまりもう叩かれたり色々してるってこと。」


「岳:皆さん、ありがとうございます。あとで高級アイス奢りますね!! 作戦をフェーズ2に移行。」


「源一:いまお前のところに行く、アレの再演をする気だろうがそうはさせない。 やるからには徹底だ!!」



東京某所、多くの人間が見上げる建物の屋上

スマートフォンの画面の向こうの乱立する情報を覗き込んだ。

源一郎が話した内容に賛否が別れている中白い仮面の中で一種の高揚と興奮を覚えている。

屋上から自分で作り上げた”傀儡”という名のしかばねの兵隊たちを覗き込んだ。

ちょうど傀儡から舞い上がる赤黒い蒸気がちょうど82年前の事件を彷彿とさせている


「白:なんども、僕は未来というものを嫌ってきました。潰して・潰してまた潰す。だから早く僕のところにきて!! 化け物になりきる前に!!」



どうでしたか?


ちょっと無理やり感出てましたがなんとかいいですか?

食事のシーンはサマーウォー○という映画のようなシーンをかじって書きました。

次は戦闘というより戦争ですね

さぁ今年から82年引いて何があったか調べて見てください。

そこが最終決戦での場面になります


次回予告


「花:っで! どうするの?」


「創:お〜し〜え〜て〜 ひいおじいしゃま!!」


「岳:・・・・・・・・・」



「源一:着いてきたのか。 もう・・・・・俺の後ろで隠れていてね」


陸軍団が乗り込んだ陸自車両でばか2人が乗り込んでいた

もう何も言わない


「源一:白石はあることの再演をする気だよ」


「ハヤスケ:・・・・・・ 226か」


衝撃の言葉に何も言えなかったが、決戦の場所に近ずいて行くにつれ雲行きも怪しくなり出した。

だがもう一つの理由に花世は納得しているようだ


場所を変え国会内部


「白:さぁ〜!みなさん 始めますよ。 革命です!!」


だが目線の奥にあるのは白石の復讐相手だ。


「??:まさか」


次回


ひいおじいちゃんと最後の戦い (開戦)


「源一:もうあいつは・・・」


「白:もう俺は・・・・」


「「止まらない。止まってなるものか」」


終わりの方向はどちらに行く?

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