41話 発動 真打ち 建御雷兵
遅くなってすいません!!今回もペラペラペラの内容です
バトルシーンはあさっての方向に帰りました!!
やらかしです!!
某くそアニメパロ
梅子の場合
「梅:えい、えい!怒りましたか?」
「源一:怒っていませんよ」
「梅:えい、えい!怒りましたか!?」
「源一:怒っていませんよ」
「梅:えい!えい!・・疲れちゃいました」
「源一:お茶にしましょうか」
「花:尊い!!尊いよ!!」
白石の場合
「白:源一郎様ァァァ!!(歓喜)」
「源一:・・・・・ウボァ・・・」
「白:えい!え『バァン』」
「源一:テメェは俺を怒らせた」
体が冷えていく・・・・・目が霞んできはじめた・・・・俺は・・・・死ぬのか・・・
戦いの中で消えるのか・・・・・・フッ・・・本望だ
「歩美:そんな・・・・どうして・・・・イヤーーーーーーーー!!!」
数分前の出来事
源一郎の目から光は消えていた.
どんな形でも大切なものが傷つけられていることに腹がたち
自分があの時代に残した負の遺物がこう言った形で暴れていることが許せない
かつての記憶の中にある井ノ部と言われた男の末路が無残な死であることで何も言えない。
だが、歩美を連れて来たはいいが体が時間を経つにつれて匂いを放ちながら巨大化している肉体を見て
かつての井ノ部そのものの面影などなかった。
「源一:その手を離せ・・・・・彼女は関係ないはずだろう? 相手は俺が引き受けよう」
「化け物:おもしれぇ・・・・楽しませてくれよ!!ミガズヂ」
「ハヤスケ:もう人の姿を残していない・・・化け物だ・・・」
向きを変えて、持ち上げていた歩美を手放した。
物を捨てるように落とすという方がいいのかもしれない
目の前にいる化け物にとって命の重みなどどうでもいいいのだ
「田島:・・・・・なんて匂いを発していやがる・・・・死体でも体に巻きつけてるのか?」
目の前にいたものはかつて、源一郎と一戦を交えた軍曹でもなければ河野ゆりに化けてハヤスケのひ孫の雪乃をさらい河野歩美をもさらったものでもない
少し動いただけで半固形態状の白いべとべととしたものを落とし、鼻がつぶれるような甘い匂いと腐臭の両方を漂わせ筋肉が気味の悪いくらいに発達している気持ちが悪い
雪乃を連れ去られた時に、切り落とした右腕は槍のように鋭く尖りながらも丸太のように太く肩にかけて鋭利な小型ナイフみたいなものがくっついていた
あの地獄のような場所で、戦い抜いて来た歴戦の猛者である源一郎でも流石にこいつは相手をしたことがない
どう倒せばいい?
こいつの弱点はどこにある?一体どんな武器なら有効なのだ?
考えるな、まずは目の前にいるこいつを倒さないと出し惜しみはなしだ
震える体に鞭を打ち、軍刀に手をかけた。
一歩、一歩また一歩
俺の足はすでにもう駆け出していた、怖いものなどもうない!!
「源一:もう一度、お前を串刺しにしてやる。羅城双璧斬!!」ドゥ!!!
源一郎は地面を蹴りつけた途端、井ノ部の足元が隆起し、剣山が如く突き出した。天高く、バケモノの体は注を舞い上がり地面に着く前に再び宙に舞う、普通の人間なら生きてはいないがバケモノの体はブクブクと膨れ上がっていた。
「田島:なんだ・・・・こいつの体どうなっている・・・」
「河野:・・・歩美が言っていたプープー。」
プープ・プープ。ぷ・ぷ・ぷー・ぷ・ぷ。ぷ・ぷー・ぷ・ぷー
ぷ・ぷ・ぷ・ぷー ぷ・ぷ。 ぷー・ぷー・ぷ ぷ・ぷー・ぷー・ぷー・ぷ
ぷー・ぷー・ぷ ぷ・ぷー・ぷ・ぷー・ぷ
「河野:ニ・・・・・ト・・・・・ロ・・・・・グ・・・・・リセリン」
「川端:ふざけんな!!ニトログリセリンだと!! っていうことは!!」
「化け物:ペラペラト・・・・ウルザイ!!」
ブブブッ!!
口から吐き出された白い液体は勢いよく、屋上にいたモクキチたちを襲う!!
咄嗟に避けた時に愛用の双眼鏡を投げ飛ばしてしまった。
なんとか河野たちも難を逃れたらしい。
ドガン!!
「モクキチ:おれの双眼鏡が木っ端微塵になりやがった。あの白い変な液体がかかった瞬間に・・・」
立ち込めた煙の中に甘ったるく、鼻につく火薬の匂いが気持ちが悪かった。
これ以上誰も傷つけられたくない!!
がら空きの左脇に潜り込んで左腕を斬った!!
なのに、どうしてだ・・・・・剣先が井ノ部の体に食い込まれていく
拳銃で右膝を撃ち抜いても攻撃が通らない、回し蹴りをいれても、拳で腹を殴っても何も通らない
気がつけば俺は、空中に放り上げられ、包丁のように尖った腕で、突き上げられるように刺されていた。
「源一:ァァァァァァ!!!・・・・・・・・・」
目の前の惨状に誰も答えられない。助けてくれるはずの人が、無残なまでに殺されて行く姿を・・・
刺さった源一郎をそのまま振りかぶるように建物に投げ飛ばされた。
ツルハシを持って走り、振りかぶった。
それなのに攻撃は届かず膨れていく体にズブズブと吸い込まれていくだけ
「田島:ターーナーーガアアアアアアア!!!!」
あたりに舞う血のにおい、冷えていく鼓動。かすみ始める空の色
「化け物:お前の首は俺がもらう!!!このままくたばれ!!!」
「ハヤスケ:殺させてたまるものか!!!!!!!ぅテェーーー!!!!!」
ズダダダダダダ!!
「源一:ぅ・・ん・・・・これはあの世か・・・見事に梅が咲いているな・・・・」
梅の匂いに目を覚ました源一郎が見たものは、行灯の光に照らされた梅の木々に星々が美しく見える夜の世界
体を起こして見えたのは池のように、広々としていて水に浸っている不思議な空間だ。ひんやりとしているがどこか暖かい場所。
その小さな浮き小島で大きな桜と梅が咲き誇り、小さな行灯が島の姿を移すだけ
「??:こんなところでくたばっていいのか?」
「源一:誰だ!!!貴様何者か!!」
「??:何者って言われてもなぁ・・・率直にいえば俺は・・・お前だよ」
気がつかなかった、さっきまでいなかったはずの人間がいる、桜や梅も見ながらケラケラとツボに入った酒を飲んでいた
軍服をきっちりと着込み軍刀を腰にさし、自分と似ている人物が立っている。
唯一違うとすれば目の色が異なると言ったところか・・・・金色に光りながらも夜の闇にスゥっと溶け込んでいる、異質な存在なのにずっと昔から近くにいたような気がして仕方がない
「??:まぁ話がしたいんだ・・・・簡単なことよ。その前にここで、景気付けに一杯やるか」
「源一:ふざけるな貴様!!こんな状況で呑気なことが言えるな!!」
「??:まぁ、そう怒るな・・・だがお前に俺の存在が何かっていうのを教えてやらんと、あの化け物には勝てぬぞ」
「源一:どうすればいい・・・あれを止めるにはどうすればいい!!」
「??:それは、お前がどうにかせんといかん。だから儂がいる」
「源一:じゃぁ貴様に問う、お前・・・一体何者なんだ」
「??:聞く耳を持ったか・・・俺の名は零式・本土決戦最終兵器 建御雷兵 ミカちゃんって言ってくれてもいいぞ」
「源一:・・・・・」
「建御雷兵:なんだその言いたげなしっとりとした目は!!」
淡々と小さな盃に入れられた酒を飲み干す建御雷兵に対して何も言わなかった。言えなかったという方がいい
いまいち自分でもこの状況についてわかっていない。ただ仲間のことが気がかりで仕方がない。手渡された盃にも手をつけていられない。
「建御雷兵:結論から言おう、俺はあの時代に生まれた文字通り最終兵器!! ・・・失敗を重ねて生まれてきた兵士」
「源一:なんだと!!」
「建御雷兵:あの化け物を止めるためには俺の力がいる。今までお前が使ってきたのは俺の力のほんの少しの部分」
「源一:そう言えば、刺されたはずなのに傷がない」
「建御雷兵:そう、俺の能力は『創造』。なんでも作れるぞ、ただし命の創造、死者の復活はできない。」
思い当たるところはたくさんあった。ちょっとした怪我はすぐに治り、仲間の傷を受け入れ直し武器を自分の血を媒介として呼び出せれば、地面から壁を作りだす。幻術だってかけれる
もっと言えば、あの青い炎を出すことをできた。
「源一:青い炎も創造で生まれた力なのか・・・・・じじいどもはなんてものを作ったんだ全く」
「建御雷兵:あれは『創造』で生まれたものではない。『浄化炎』と言って清めの炎だ」
「源一:なるほどな・・・そういえばこの酒はなんだ?変な味がする」
「建御雷兵:あっ飲んだ?それ俺の血な・・・俺の力を受け入れた証拠ってことでよろ!!」
「源一:ゲッホ!!お前、軽いぞ!!ウゲェ!!」
「建御雷兵:田中源一郎・・・・さずがだ。酷な運命が待っているかもしれない、でもお前には大切なものがある。守りたい人も・・・・」
なんだ現実に引き戻されていくような感覚は・・・・それなのにあったかい。
体の中にこいつの力が入り込んでくる、満たされているような、ぬくもりというものなのか?
何か苦しい感覚が消えていくような
ずっと、この力の意味がわからなかったから怖かったのかもしれない。ようやく自分がどう言ったものなのかわかったから気分がいいい
今まで感じにくかった鼓動が動き始めている、身体中から血の巡りを感じてきている。
「建御雷兵:さぁ帰るぞ、あの場所に守りたいものが守れるなら俺も守りたい。これからもよろしくな・・・・・・」
田中源一郎
「ハヤスケ:田中!!てめぇいい加減起きろ!!もうこいつは俺らで扱えるようなもんじゃないんだよ!!」
「河野:もうすぐ弾切れだ!!こいつ攻撃を全部食っていやがる!!ちくしょー!!!!」
攻撃を加えても非情なまでに歩美を殺そうとする手は止まらない。
片手でギリギリと締め付ける動きは止まることを知らない!!
今まで敵だったと思われていたミイラもどきの傀儡も持てる火力で、化け物に攻撃をしていた
もう根負けしそうだ。
人の心など捨てたものに人間の手は届かない。
そのさきにある死ということが脳裏をよぎったはずだった。
ドゴォォ!!!
一瞬のことだ、化け物はいつの間にか吹き飛ばされすっぽりとお姫様だっこをされるように歩美は源一郎の大胸
筋のなかに収まっていた
腹から胸にかけて切り裂かれた傷も跡がなく消えている。
それどころか血色が最初にあった頃よりも良くなっているようだ
それ以上に力強さが増している。
「源一:遅くなってすまなかったな。どうやら俺は、死に際が悪い人間らしい」
「歩美:あ・・・・あ・・・・・生きてた。生きてタァ!!」
「化け物:み・・・・み・・・・・みぃxイィ!!」
「源一:もう人ではないな・・・俺も同じだ・・・。 テメェは俺を怒らせた、それだけでもういい」
怪しく2つのまなこが月のように光出す。目の中に小さな菱のかたちが8つほど見えたような気がした
あっという間に歩美は河野たちの元に帰ってきていた、あまりの早さに気がつかなかった。
「化け物:イィxイィxイィxイィxいい!!」ドォォォ!!
つむじ風のように突風が吹いたと錯覚した化け物は、正面突きだけで5メートルくらいは吹き飛ばされてた。
もちろん吹き飛ばしたのは源一郎だ
殴った箇所は青白い炎がついていて、じわじわと化け物の体を焼き始めながている。
キュン ドゴォォォ!!
「化け物:あ・・・・・・あ・・・」
間髪入れる間も無く革靴のかかと蹴りが炸裂する。早さと打撃力で攻撃が通らなかった相手にでも通り始めている
勝てる、そう確信でした。本当の田中源一郎が帰ってきたのだ
落ちていた軍刀を手にとってとどめとばかりに近ずいていく、青い雷とオーラを纏い確かにそれは化け物の前で炎を纏った刀を振りかぶろうとしていた
「源一:覚悟はできたか?お前の罪はここで精算しようぞ」
キャァーー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ーーーーーーーあああ!!
斬られた相手は轟々と炎と金切り声をあげて燃えて行った。
化け物の部下であった傀儡たちも炎を浴びているのに消えようとはしない
刀を鞘に収めて燃え尽きるのを待つ前にばか五人から説教が開始され、うるさいと行って逃げようとも逃げられない
「化け物:い・・・いねぇ人間ごっこだなんて」
「田島:こいつまだ息の根があったのか!!・・・・お前その顔!!」
「化け物:確かにお前は強かったよ、それに力を覚醒させてしまったらしいな。これで兄さんも喜んでくれるよ」
「河野:冥土に行く前に、遺言だけは聞いてあげるよ。何が言いたい?」
「化け物:ミカズチ・・・・・お前は兄さんからすかれちまってんだよ、逃げられないぜ・・・確かにあんたは軍神だよ」
「川端:それだけか?他に言いたい・・・・・・・・お前」
「化け物:次、兄さんと会うときはこの世が変わるときだ・・・・それまで人間ごっこでもし・・・・・て・・・・・おく・・・んだな」
そう行って井ノ部は・・・・化け物は・・・・こと絶えた。
だがその場にいた全員の顔が引きつるほかなかった
燃え盛っている肉体は人間の姿を取り戻していたが、その顔は白石そのもの。
それを見届けるように英雄は意識を手放した、いまはただ疲れた少し休みたい、一難は去っても新しい不穏が生まれてきたというのに
「?:これ、いい記事になりそうですね」
「?:ちょうどうちにはあの人のひ孫さんがいるんだ、独占スクープだな」
「?:面白くなってきましたよ・・・これ」
バトっていません、死んだかと思ったのですが生き返っただけになりませいた
これもある意味チートなのですかね?
次回からは、日常に戻ります。
先週の答え合わせは「ニトログリセリン」を和文モールスで歩美が伝えようとしていたのです
井ノ部が大きくなって言った原因も来週です、文才なくてすいません
次回予告
源一郎、家に帰って説教されて一週間立ちました。
おこたでぬくぬくしていたら刑事軍団が井ノ部の死体検案書を持ってやってくる
「橘:じいちゃん、えらいもんと戦ってたんだよ」
「源一:これは・・・・まさかおばけ工場の」
花世の元にも一難がやって来た、仕事場であるデスクに弦一郎の写真がばらまかれていた
もちろん刑事軍団についても・・・
「?:この人一体誰?」
「花:親戚ですが・・・。」
家族団欒の時に、田島が現れてあの島での出来事を話し出した
「田島:俺が見た、あの島の出来事を話すときがきた。あれは、白石が企んだ事件だ!!」
次回
ひいおじいちゃんと一難さってまた一難




