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39話 ひいおじいちゃんと河野歩美奪還作戦

今回はほぼやっつけ感満載で書きました

更新遅くなってごめんなさい

センター試験全日程終了しましたね、今年は雪の影響とかで大変でしたね


正月休みなんて終わった。




家族が仕事初めで忙しくなり始めた頃にじじいとその友人の田島睦夫とのんびりと縁側でだべっている

寒いからガラス窓は締め切っているが隙間から冷たい風が足先を冷やした。

まぁ田島の方は幽体だからなのか寒さなんてものは関係がなかった


「田島:そういやぁお源。お前ずっと俺に話があるんじゃなかったのか?」

「源一:あぁ、俺が死んだとされるあの島でのこと覚えているか?」

「田島:あぁ、覚えているよ。その後のことも。」

「源一:・・・・・・・教えてはくれまいか?あの時何があったのか」


何から話そうか?そう口を開いた時、庭の向こうから血だらけの男が助けを求めるように転がり込んだ。

カーキ色の制服に詰襟の色は黒色の幽体、友人である河野拓巳がそうだ

そこから発するものなのかあたりに広がる微かな死の匂いだ。

だがこの匂いは傀儡から発していたあの腐った匂いだ その匂いと河野が流している血の匂い


「源一:拓巳・・・何があった!!」

「河野:歩夢が・・・・・・・歩美が連れ去られた!!」

「源一:・・・・・・・・・なんだと・・・・・・」


居間にあるテレビの向こう側から聞こえる緊急速報のけたたましい音、リポーターも通常の番組内容から速報の内容を何度も伝えている


『品川区の老人ホームで5人の職員が負傷そのうち一人の女性職員が犯人に連れ去られました!!  犯人は集団で老人ホームを襲撃した模様です』


テレビの向こう側から悲痛なまでに聞こえてくる河野拓巳が告げた事実

さらに聞きたくなかった一言が無常なまでに聞こえてきたのは連れ去られた女性職員の名前だった


河野歩美


聞き間違えなどできないくらいに非常なまでに聞こえてきた名前

幽体の河野を攻撃できたのは敵が源一郎と同様に幽体から実態にできるような能力を持っていた可能性が高い。



「源一:これは、儂に対する挑戦状なのかもな。だが今回ばかりはみんなの力がいる」



時を同じくして事件現場


「吉:これは流石にひどいね、襲われたのは職員の皆さんだったか・・・・・下劣だ」


今まで自分たちが捜査に出向いた場所は凄惨なものだが、今回ばかりはいつものような現場とは違っていた。

襲われたのは当直の職員と入れ替わる時間。


内部の人間なら簡単に行えるのだろう、一人の人間の犯行にしてはエントランスの床の汚れがひどすぎた。もっと大勢の人間が一気になだれ込んできたというのなら話が早いのだが



「李:連れ去られたのは確かに河野歩美さん、この老人ホームの系列病院の院長の曾孫だそうだ」


「吉:確か、河野拓巳だったよね?田中のじいちゃんが絡んできそうな話だよ」


「李:案外もうきているかもね、でもその前に鑑識さんからの報告だけど見てよ」



鑑識が持ってきた黒いフィルムのようなシートには足跡がくっきりとついていた

その足跡のサイズ的には男性なのだが鑑識や李が二人して首を横に何度も降っていたのはその形が原因だった

市販されている靴の溝とは異なる。よく見るコンバットブーツの類なのかと思ったのだがそうではない

鑑識にいたのことがあった李はある人物のものと同系だと踏んでいた。だからこそ吉野に見せた


「李:この前じいちゃんの軍靴を見た事があって思い出したんだ。これは・・・・ね?」

「吉:じいちゃん以外の軍人さんか・・・・・まぁ白石検察官が浮かぶんだけど、そういや話変わるけどここの施設長は?」


浅野が施設長室に入ったとき、この場所は何もない殺風景な部屋だった。ただ強烈な腐臭というものが漂っていたのは確かだが鼻をつくツンとした匂いで吐きそうになる



「浅:気味の悪い場所だね・・・・こりゃ色々とありそうだよ。色々と」



臭い消しのために降った香水がさらに匂いをきつくさせてしまったのはいうまでもない。

デスク型パソコンを見たのはいいがデータ類は全部と言っていいほど消されている



「浅:これは・・・?」


隣に置かれていた写真、施設が完成した記念撮影なのだろう、右にいるのは本物の河野ゆり、生きている実感をきちんとさせている。

そしてその隣にいるのは議員バッチをつけている。なんとなく察しはつくが、さらにその奥にいるのは後ろ姿から見て・・・・だ。


「浅ちゃん、ちょいといいか?防犯カメラにとんでもねぇのが写っていたぜ」


施設長室を抜け一般職員が常駐しているスペースに足を運んだのはカワノユリだ、走って出迎えたのは河野歩美本人。

その1分後真っ黒い姿で軍服を着たミイラのような姿をしたものが8人ほどカワノユリを囲み、現れた瞬間にカワノユリとミイラは消え、河野歩美も消えた



「浅:つまりはカワノユリが連れ去ったということか」




「田島:なぁお源?お前なんで童子に化けているんだ?ここに来るなら老夫の方がいいと思うのだが?」

「源一:馬鹿者、あれを見ろテレビ局とやらの取材だ。ここでそんな姿でいればおかしく思われるだろう?」

「田島:それもそうか・・・考えたな。で俺がお前の親父役ということか?」


黄色いテープに警視庁の文字、規制線が張られていた。

源一郎たちの頭の上を取材のヘリコプターが飛んでいる、源一郎の目には新鮮なものだがだいぶと煩わしい


目の前には警察官たちが忙しそうに走り回っていた。

子供心の好奇心のふりをして規制線ギリギリまで、歩いていくとそこには頭を抱え込む下川の姿が見えた

下川自身も源一郎に気がついたのか、ついてこいと言わんばかりに玄関のある大通りではなく職員用の入り口に案内

してくれた。


「源一:なんだ。儂のことに気がついたのか」


「下:なんだかわからないけどわかったって言うか・・・」


「田島:なぁ、しもちゃんそんなことで俺たちをこっちに誘ったのではないのだろう?」


「下:今回はあまり俺たちは協力できない。俺たちが探すから待っていて」



唐突に言われた一言、あまりにもそっけのない言葉に田島はイラつきを覚えるが源一郎は下川の足元に落ちていた紙切れに手を伸ばした


そこには今の時点でわかっている事件の詳細が書かれていた

簡潔に言ってしまえば歩美は連れ去られ、そこで監禁されている。犯人の要求はもちろん田中源一郎に合わせろと言った内容

人の命をどうとでも思わないのは白石の部下である、ある人物が考えられる


「源一:やりおった。・・・等々」


「田島:やるか・・・・もうみんな来ているのだからな・・」



そして、ひい爺ちゃんずがブチギレた。陸軍6科の協同作戦の決行を意味した。

連れ去られた先の場所はこの前に出会った牧村が率いる東雲組の所有物件でこの場所から遠くはないが悠長なことは言っていられない。

怒った源一郎の呼び出しによって彼らが・・・・・全国ひ孫傷つけられて激おこぷんぷん丸の会が再び結成される




「源一:やるからにはやるぞ、磐梯山パンチの時間だ」 拳銃すちゃ

「ハヤスケ:ふふふ、久しぶりに喧嘩ができるね。品川キックの時間だね」 砲弾すちゃ

「モクキチ:戦車持ってきた方が良かったかな?宇都宮チョップをかましてやる」 メリケンすちゃ

「川端の兄貴:泣かぬなら無理やり泣かせるホトトギス。横浜カチ上げね」 釘バットすちゃ

「タクヤン:僕のひ孫を泣かせてみせろ。末代まで殺戮の刑な。埼玉目潰しにしてやる」ジャックナイフすちゃ

「田島:お前らおっかねぇな、でもやられたらやり返す1万倍返しにしようぜ?茨木鼻フックだ」つるはしすちゃ


だがこのとき、源一郎とタクヤンこと河野拓巳は感じていた

呼び出した残りの人間は単細胞なのでつまりは喧嘩のことしか頭にない。

ハヤスケはまぁまだ常識があるから大丈夫だと言いたいが心配でしかない。

それと同時に懐かしくてたまらない、この6人が集まればヤクザも黙らせるくらいに恐ろしいことになったという

遠い思い出がふつふつと蘇っていく


次回激戦

次回予告は書きません

長ったらしくなるのでやめます

「源一:・・・・・いや・・・やれよ」


次回予告

簡単に言わせてください

戦います

次回

ひいおじいちゃんと河野歩美奪還作戦(決行)


「源一:吉となるか凶となるか」

「カワノ:これでしまいだ。これで俺が勝つんだ。そうだろう!ミカズチ!!!」

「田島:これが始まり」


次回もよろしくお願いします

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